タンデムシートの快適性を検証してみた。
タンデムシートに乗ったガールフレンドをご機嫌にするには?
ライダーである皆さんは、こう答えるだろう。
「そりゃ、ライディングテクニックの上達が一番の近道だろ!」
そうだろうか……。
そこで、いつもバイクを“ライディングしてばかりいる”ジャーナリストの松井 勉さんが、タンデムシート体験した。
ライダーこそ気を遣うべきパッセンジャーシート。
そこに隠れた性能の驚くべき検証結果……!
ある時、仕事で使うゴーグルを捜しに部屋の棚を捜していると、その奥から古い写真やフィルムを収めた袋が見つかった。今の家に引っ越しをしてから棚の奥にしまいこんでいたのをすっかり忘れていたのだ。懐かしい! そこには20代の前半までの自分がいた。いろいろと思い出す。
あの頃は二人乗りして出かけたものだ。だから、タンデムシートはたいてい彼女か友達。「もうアナタの後ろは乗りたくない!」と言われないように、アクセル、ブレーキ、シフト操作など、スムーズで快適に走るよう腕を磨いたなぁ。そんなタイムトリップに浸っていると、「運転するライダーの腕次第でパッセンジャーの快適性は決まるのだろうか?」と、素朴な疑問が頭をよぎった。それはもしかすると、長年自分が運転する側から見ていた先入観ではないのか……。
僕はタンデムシートに座ってバイクで遠出した経験が数えるほどしかない。それなのに多くの人に自身の経験から「ガールフレンドをご機嫌にする二人乗りは、バイク上達の近道だ」とアドバイスをしてきていた。
タンデムシートの快適性は、むしろバイクが持っている基本的な性能が握っているのではないか。タンデムシートの乗り心地というものを今一度しっかりと検証すべきではないのか、と。捜し物も忘れ、どうすれば検証できるのかを考えはじめた。
検証には僕がタンデムシートに乗るためにもう一人ライダーが必要だ。だれが良いだろう。アタマの中を何名かのライダーがよぎっては消える。上手なライダーも良いが、高校生の時、初めて友達の後ろに乗るような期待と不安が混ざった心境のほう純粋にタンデムシートとその乗り味を解りやすく検証できるのではないか。そう考えた。そして僕一人の主観に頼らず、もう一人の意見も同時に得たい。女性だ。女性の視点、僕のような大男を乗せ走る不安がもたらす緊張感がタンデムシートの真の快適性を暴き出すにちがいない、そう考えた。
そこでテストへの参加をお願いしたのが西村梨沙さんだ。彼女はモデルをする傍ら、自身でも1000㏄のバイクを走らせるライダーでもある。聞けば、バイクを運転する、あるいはタンデムシートに乗っている場面を撮影することはあっても「こんな大きな人を乗せて走るのは初めて……。正直、大丈夫かな、と思います」と不安も隠さない。つまり、適任というワケだ。
検証のキーポイントは次の通り。
- シートの前後、幅などの快適性。
- ステップの位置。
- グラブバーなどの位置が適切で握り心地はどうか。
- タンデムシートに誰かを乗せた時、ライダーはどう感じるのか……。
これらをキーとして快適性を感じてみるつもりだ。ある晴れた月曜日にその検証は行われた。
PCX
僕がPCXのリアシートに座わる。女性ライダーが跨がっている後ろに乗りこむのは、僕には初めての経験だ。身長168cmの西村さんにとってPCXの足つき性は申し分ない。それでも、一段高いタンデムシートに、身長183cm、体重85kgの僕がヒョイと跨がった時、フラッとするのでは、と最初神経を使った。しかし「乗りますよ」と声を掛け跨がった時、西村さんは特に気にならなかったという。足が届くだけではなくその状態でバランスがよい、という印象のようで、コミューターで大切な足つき性やシートに座り、足を着いた時の安心感という部分にも技術者たちは相当な拘りを持って作ったコトがうかがえる。ここでフラフラするバイクだと、走り出してもライダーは必用以上に緊張してしまうだろう。
交通量の多い通りを走り出す。一つ目の交差点を曲がり、しばらくして赤信号で止まった。「大丈夫ですか?」と尋ねると「想像していたより気になりません、というか、普通に走れます」と西村さん。
よし、僕もタンデムシートの検証に集中しよう。
座った瞬間、座面の面積と収まりの良さにしっくり来ていることに気が付く。そして、パッセンジャー用ステップは収納式。使わない時はスタイルをスムーズに見せ、使う時は引き出して使う。ステップの位置がしっかりと体勢を支えられる場所にあり、これも安心感を生む。信号待ちでは僕のブーツのつま先と、ライダー(西村さん)のふくらはぎにつま先が触れないよう気を遣えばいい。走り出せばつま先はまったく干渉はしない。
加速する時、適度な固さと吸収性を持ったシートが体をしっかりささえてくれるのが解る。また、前後のスペースがしっかり区切られているので、相手の邪魔になることもない。そしてシートの前後にあるスペースが大きく、一箇所にヒップポイントが固定されない広々感がある。
グラブバーとなっているリアのブーメラン状のパーツは、その形が外観意匠に好影響を与えるカッコ良さが印象的だ。もちろんそれだけではなく、持つ場所を限定せずに指を掛けやすいようにデザインされた裏側の形状など、細やかな配慮がされている点に拘りと熱意を感じる。だからこそ前後に余裕のあるシートサイズと協調して加速、減速時、実にリラックスして体を支えられる。これが疲れにくさを生みだすポイントなのだ。
石畳の道に入った。PCXのエンジン、サスペンションといった部分も含め、快適性は想像以上。二人乗りで町を快適に走ることは、コミューターとしても大切な性能だ。お尻に感じるエンジンの不快な振動、路面からの突き上げ感もなくスムーズ。リラックスしてこのまま何処までも町を走り続けたいほどだ。タンデムシートからの眺めも悪くない。
タンデムシートの快適性はポジションの良さ、シートのゆとり、そうしたものを含めてバイクの総合力なのだと再認識した。
西村さんは、「想像以上に運転しやすく驚いた」という。なにせ85kgの大男を後ろに乗せて小型スクーターで走っているのだ。「リアシートに乗った時のポジションはとてもラク。150㏄のスクーターだからライダーと密着するような窮屈さを覚悟したけど、余裕があって機動性を感じた」とのことだった。僕もこのクラスのスクーターで二人乗りはさすがに厳しいか、と思ったが、動力性能にゆとりがあり、ロングツーリングだっていけそうな気分。ポジティブな気分こそバイクの性能で大切なファクターだ。
以前、他社の同クラスのスクーターのタンデムシートで移動したことがある。あの時は男性との二人乗りだったが、僕が乗った結果、バイクの前が軽くなり、なんだかフワフワしているのだ。だからタンデムシートでグラブバーを持つ僕の手に力が入った。そのバーは細く、握る指が痛くなったのを覚えている。シートのサイズそのものは狭くなかったが、エンジンの振動やリアサスペンションの動きを、むしろタンデムシートのほうがダイレクトに感じると思った。その辺もしっかりしていないと不安な気分になる。僕は、二人乗りをしたいとは正直思わなかった。
125クラスのモデルでも乗りたい、乗りたくないにこんなに差があるのだ。それはコストの差? いや、造り手の配慮の違いだ、と今日あらためて理解できた。
CB250F
次にCB250F。
このバイクはCBR250Rのネイキッドモデルだ。スポーツバイクらしいウエッジシェイプが印象的でスタイリッシュ。リアシートの位置はライダー用シートよりも一段高い。
ライダーの西村さんが一人で跨がっている姿を横から見ると相当にスタイリッシュだ。やっぱり大柄な僕がリアシートに跨がるとき、西村さんの足に負担が掛からないかちょっと心配になる。しかし、跨がっても西村さんを驚かせるような事はなかった。
ライダーが足を付きやすいシートの形状であること、それも大切な要因だと思う。足を伸ばす範囲に、足を外に広げるようなシートの形状、ボディーパーツなどがなく、まっすぐ足を地面に下ろせる。またハンドルバーの幅なども停止状態のバイクをしっかり支えられる絶妙なサイズだから安心感があるようだ。
ビギナーから上級者まで、体型、性別を問わず選ばれるのがバイクだ。こうした基本的な部分がしっかりと作られていることはとても大切だ。
僕がリアシートに跨がると、リアのサスペンションは沈んだが、西村さんとしてはどちらか一方の足だけにグラっとくるような力は掛からず、フワっと何かが乗ったように思ったそうだ。
実際、僕もリアシートに跨がり、その収まりの良さと、左右へのバランスの取りやすさを感じた。ステップとシートの位置関係も良好なのだ。
西村さんはスムーズにバイクを発進させた。シートは大きくないが狭さを一切感じさせない。シートの形状がおしりをホールドするデザインで、ステップの位置がライダーとバイクの動きに合わせ踏ん張りやすく安心感があるのだ。
その要因はグラブバーの大きさ、握り心地がいい。また単気筒エンジンや走行時の不快な振動もない。車体がしっかりしていて、路面から揺すぶられてしまうこともない。これなら遠出もラクにできそうだ。
シフトチェンジや減速の時、体は前後に動くが、左右に分割したグラブバーに手を添え、上半身全体を前後に動かすだけでバランスが取りやすい。グラブバーに“手を添えているだけでいい”という感覚だ。一緒にライディングを楽しめたのである。
これならパッセンジャーがグラグラして、丁寧な運転で移動する西村さんの邪魔になるようなこともないだろう。ライダーに気を遣わせないようパッセンジャーの環境を整える。これも大切な設計要件なのだろう。どちらも快適、が二人乗りを楽しく、安全にするのだ。
これなら気分良く移動ができる。デザイントレンドのテールアップスタイルだが、設計者の思慮深くリアシート廻りの設定をしたのだ。
西村さんは「二人乗りでもCB250Fは運転しやすい。250ccで二人乗りだとパワーがないのでは、と想像していましたがそんなことはなかった。シティ・コミューターとして十分。
運転を代わって私がタンデムシートに乗った時、ライダーが乗るシートよりも高い分、最初は高いところに乗っている、という印象だったけど、走り出すと体を支えやすいから全然恐くない。むしろライダーと一緒にバイクを操縦しているかのような感覚を楽しめた」と話す。
身長・体重という体格の違いはあるが、僕が感じたことと概ね同じ。タンデムシートに乗り、走り始めた直後に安心感があり、楽しさを共有できるなんて素晴らしいじゃないか。
FORZA Si
今度はHondaのビッグスクーター、FORZA Siを試した。運転を西村さんに任せ、僕はパッセンジャーシートに座ることにした。声を掛け乗り込む時、西村さんは、両足でしっかり地面を両足で掴んでいるようだ。僕がリアシートに跨がる時も、不安無く支えることが出来たという。
僕がリアシートで最初に感じたのはシートとステップのポジションの良さだった。特にFORZA Siのリアステップはその位置が適切。そして座面のサイズは前後左右ともに適度。しっかりとホールド感がある。このポジションが加速方向にも減速方向にも足を踏ん張りやすくしている。もちろん、コーナリング中も不安がない。ライダー感覚で言えば“下半身でバイクをホールドしている”印象なのだ。グラブバーも、殆ど手を添えているだけで快適に走れる。取りつけやグラブバーの形状もPCXで感じたのと同様、細かく神経を使って設計されていることがよく解る。今まで当たり前、と思っていた事がこうして再検証してみるとよく分かる。まず自分の安心感があること。これがリラックスした走行感に繋がるし、景色を楽しむゆとりができる。
「ビッグスクーターのシートは、大きく快適そうだ、という印象を持っていたが、その中にしっかりとライダー、パッセンジャーのライディングポジションの最適化という技術があってこそ快適性は確保されるのだ。」
などと、原稿の一文を考えながら、快適にタンデムシートに浸っている内、西村さんと運転を交代するのを忘れてしまった。
運転している西村さんは「想像以上に安定していたのはもちろん、あまり人を乗せているようには感じなかった」そうだ。自然に運転できること。これも大切なタンデム性能だ。シートやグラブバーの位置、デザインはもちろん、そうとう高度なバイク造りを要求されるにちがいなく、それが見事に形になっている。この日、高速道路で横風がつよい区間があった。が、ライダーもパッセンジャーも快適。これはいい。短距離も遠出も得意ということだ。
過去の経験の話になるが、これまで何度かHonda以外のビッグスクーターのタンデムシートでこんな経験したことがある。幅広いパッセンジャーシートは快適そうだった。が、座るとシートとステップの位関係が悪く、お尻だけに体重がかかり落ち着かない印象だった。座った印象はまさに座面は大きいのに背の高いSTOOLに座っているようで落ち着かない。
また、大容量を誇るシート下のラゲッジルームのために膨らんだボディーがステップに置いた足(すねの部分)と干渉する。走り出すと路面からの振動もそこから足に伝わり不快感がある。足が当たらないようにつま先を開いてステップに足を載せると、発進時や加速時に踏ん張りがきかない。加速自慢のそのスクーターで僕は信号スタートの度に腹筋に力が入る。ブレーキを掛ければ減速に耐えることになる。乗り物として素晴らしい想い出とはならなかった。ライダーとパッセンジャーでこれほど印象が異なるのか、ということもその時知った。あのことを思い出しても、Hondaのリアシートへの思い入れがどれだけのモノか、ということを再確認した。
GL1800 Gold Wing
最後にHondaが誇るラグジュアリー・ツーリング、Gold Wingもトライした。このバイクの特等席はタンデムシートだと常々そう思っていた。今回、ついにパッセンジャーとしてそのソファのようなシートに納まることができた。
Gold Wingと初めて対峙した西村さんは、さすがにそのサイズに緊張したようで「ちょっと一人で走ってみます。」と走り出した。それでも最初の5分でこのバイクの乗りやすさを理解し、ニコニコしている。「大丈夫です。行きましょう。」と。リアシートに西村さんを乗せて撮影現場まで走ってきた僕は、手品のタネを見破られたような気持ちになったような気分だった。そう、Gold Wingは乗りやすいのだ。
僕をパッセンジャーシートに乗せて走り出した。そして「後ろに乗っているのに乗っている感じがしないほど自然に走れるのに驚きました。停まったとき、足をついて支える時ちょっと不安でしたけど。でもバランスが良いから思っていた程、足にグラっと来なかった。」と笑みを漏らす。
タンデムシートは想像する以上の快適さだった。それは停まっている時に跨がっただけの印象通りだし、走り出せば、気分そのものを高揚させてくれる装置でもあるようだ。まず快適だ。乗り心地が素晴らしい。そして一緒にライディングを楽しむような感覚を抱擁感とともに味わえる。シートの前後左右への余裕あるサイズ、ステップ位置の適切さが作る良好なライディングポジションもその理由だ。
しかもステップはボード状なので足を載せた時、膝から下の位置を選択する自由度が高い。コーナリングで車体が傾くとき、バックレスト付きのラゲッジバッグの動きに身を任せ、バイクの動きを背中で感じることで一体感をより高めることができた。これも初めて体感した。
以前、Gold Wingの開発をしたエンジニアに「世界一のタンデムシートを開発した。」と聞いた事がある。これか、これのことだったのか。
シートの座面はホールドがよく心地をさらに上質なものにし、肘掛けのような形状の部分に肘を預けることで並のクルマ以上のリラックス度だ。Gold Wingの目的がここに結実していると思える体験だった。だから運転せずともGold Wingは楽しめる。しかも相当に!
この感覚は多くのHonda車に共通する部分で、シートとステップの位置関係が適切、シートのサイズに余裕があり、一箇所に座らされる感じがない、前後、左右へと少し可動範囲があることで、ライディングが楽しめ、体への負担も低減できる。いろいろな場面でポジションに自由度がある……。
こうしてパッセンジャーもリラックスする。それはそのままライダーの安心感にもつながるはず。バイクが持つバランスの良さもキーポイントとなり、バイクと二人の体重で500kgを越えるバイクを彼女が不安無く運転できた所以だろう。
同時に感じたのはその快適性を担保する乗り心地の良さと、エンジンの振動を殆ど感じないことだ。それでいてシューン、というエンジンの音は耳に届くからライダー同様、走っている印象は強い。世にラグジュアリーな装備とプライスタグを持つツアラーは少なくないが、パッセンジャー視点でこれほど快適で、特別な気分にしてくれるモデルは多くはない。不要な振動がなく排気音も静か。もちろん、エンジンや排気系が発する熱にさらされることもない。
パッセンジャー、ライダーがともに満足させる高い完成車の仕上げには何度も驚かされる。
ちなみにパッセンジャーシートに乗った西村さんは「広くて家のソファに座っているよう。グラブバーを持たなくても安心感がある。良い時間を過ごせそう」とご満悦。
この日タンデムシートに乗ったHonda製バイク、PCX、CB250F、そしてFORZA Siでその印象をメモに書き留めた。読み返すとどれも同じことを書いていることに気が付く。シートのホールドがよく、ステップの位置が適切、だから体を支えやすい。グラブバーは握りやすい位置、形状をしている。しかし、シートとステップの位置関係が良好で、グラブバーを力一杯握らなくても前後に上体がふらつくことがない……。
183cmの僕が乗って快適だった、ということは、僕よりも小柄なひとにとって、シートはより広く使えるという事になるはずだ。ライダーシートだと足つき性などの要件も必要だが、その辺をライダーに任せられるパッセンジャーにとって“広く使える”は有利なはずだ。Hondaがライダー・パッセンジャーシートを快適にする技術は、スペックシートに出てこない。だが実に深いものがある。
そしてその条件が揃うとタンデムシートからの眺めや会話、遠出などをより楽しめる、ということ。つまりタンデムシートの快適性への拘り、技術は跨がるだけで見当がつくということだ。だから気になるバイクがあるのならライディングポジションはもちろん、パッセンジャーシートの確認も忘れずに。
もちろん、僕が西村さんにお願いしたように、二人で座ってみて欲しい。一人で跨がっただけでは解らない進化がそこにある。ぜひ、二人で乗り降りも試してみて欲しい。シートのサイズ、表面の生地、シートのクッションなど細かな点にまで抜かりないのがどのメーカーか。スペックシートでは読み取れない部分だけに是非、実地調査を。そこに隠れたHondaの技術を走る前に堪能いただけるはずだ。
User Reviews
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Sh mode
- 彼女をデートに誘いたくてこのスクーターを手に入れました。実際、二人乗りで出かけるとハッピーな気分になれます。彼女との距離感もそうですが、彼女は他のスクーターのリアシートよりも乗りやすい、と言っています。また二人で出かけたいですね。
18歳 男性
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CB1100
- 大きなバイクですが、足つき性が良くパッセンジャーを乗せるときも安心です。リアシートに乗った人はみなモーターサイクルを好きになってくれます。どう乗って良いか解らない、と言われた時、ココに捕まって、こうすれば恐くないから、と話をしてから走ります。もっと遠くにいっていみたい、とみんな言いますね。快適に楽しんでいます。スタイリッシュな中に乗りやすさがあるのがとても気にいっています。
34歳 女性
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PCX150
- PCX150は、ボーイフレンドのスクーターで、私はタンデム専門です。大きさと固さが丁度良くて、お尻が痛くなったり疲れたりしませんね。実は、あるメーカーのスクーターのタンデムシートにもよく乗りました。見た目が大きく、座った瞬間も柔らかくて「いいな」と思いました。でも、すぐにお尻が痛くなったのです。ソファやベッドもそうですが、“柔らかい”というのはあまりいいことではないと思います。
23歳 女性
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VFR1200XD Crosstourer
- 大陸の端まで行くような冒険をしてみたい、と妻と話しこのバイクを手に入れました。適度な固さと座りやすさ、グラブバーの持ちやすさなど二人で検討して選んだので文句ナシです。何よりHondaが好きですから。数日のツーリングには何度か出ていますが、リアシートは想像したとおりの快適さと、想像よりも優れた見晴らしの良さがあるようです。
39歳 男性
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FORZA Si
- 最初は自分一人用に買ったのですが、何度か家族を乗せて走るたびにすっかりタンデムツーリングバイクになっています。二人乗りは人と人の距離感を縮めてくれるので今は家族との時間を有意義に使っています。「楽しいし、思ったより疲れないからまた乗りたい」と言われます。
51歳 男性
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VFR1200F
- スポーツツアラーを選ぶとき、妻と実際にディーラーに出向き、色々乗り比べをしてみました。乗りやすさを含めた乗り心地と、荷物を詰めるサイドケースやトップケースをオプションで用意されていたのも決め手になりました。二人乗りで遠出をしてもお尻が痛くなりにくい、と妻は言います。
49歳 男性
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INTEGRA
- 250ccのスクーターからINTEGRAに乗り換えました。妻とのツーリングが多いのですが、肉体的にも精神的にも疲れないですね。DCTとシートのお陰だと思っています。シートの高さ、質感とも問題ないです。(男性)
旅をするので純正のパニアケースとトップボックスをつけて貰いました。タンデムシートに干渉することもなく、返ってホールド感があって安心です。(女性)
59歳 男性、 56歳 女性
- 250ccのスクーターからINTEGRAに乗り換えました。妻とのツーリングが多いのですが、肉体的にも精神的にも疲れないですね。DCTとシートのお陰だと思っています。シートの高さ、質感とも問題ないです。(男性)
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Gold Wing
- 妻とのタンデムを楽しんでいます。本当に疲れないバイクですね。排気量が大きいこともあるでしょうが、シートが抜群に良いのだと思いますね。他社のVツインのツアラーに憧れていて、それに乗っていたのですが、快適性という点では満足できませんでした。妻も、あまり乗りたがりませんでした。(男性)
私はリアシートに乗るのが専門です。夫が運転するバイクの後ろに初めて乗ったときからずっとモーターサイクルでの旅が大好きです。特にGold Wingを5年前に手入れてからはさらに楽しんでいます。私は“クイーンズシート”と呼んでいます。思わず居眠りする事もありますが、それだけリラックスしているのでしょうね。(女性)
35歳 男性、 32歳 女性
- 妻とのタンデムを楽しんでいます。本当に疲れないバイクですね。排気量が大きいこともあるでしょうが、シートが抜群に良いのだと思いますね。他社のVツインのツアラーに憧れていて、それに乗っていたのですが、快適性という点では満足できませんでした。妻も、あまり乗りたがりませんでした。(男性)
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NX700X
- 今までスポーツバイクを愛用していました。二人乗りする機会が多くなり乗り換えました。最初は怖がっていた彼女も、今ではすっかり“タンデム・ファン”になっています。右手でグラブバーを握って、左手は僕の腰に手を回して乗るスタイルです。二人で走ると同じ場所を走ってもまるで違う場所に感じるほど、楽しんでいます。
22歳 男性
松井 勉モータージャーナリスト
1963年東京生まれ。日本のモーターサイクル・ジャーナリスト。
1986年から、インタビュー、試乗インプレッション記事、レース参加リポート、などを雑誌、バイク専門誌に寄稿。ラリー経験も豊富でDAKARラリー、SCORE BAJA1000にも参加している。Africa Twin DCTで、アメリカ西海岸、バハ・カリフォルニア半島もAdventure Touring している。
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