Honda SENSING 360+はHonda SENSING 360の全方位センシングに加え、ドライバーの異常や周辺の道路環境や走行車両を的確に検知することで事故を未然に防ぎ、ドライバーの運転負荷をさらに軽減させる運転支援システムです。
(2023年技術発表)
システム構成
Honda SENSING 360+は、Honda SENSING 360の機能に加え、新たにドライバーモニタリングカメラ、高精度地図を採用することでドライバーの状態確認や、車両の制御機能が向上し、ドライバーの運転負荷を軽減させます。
制御イメージ
各センサーで得た外界状況を統合して認知・予測・判断を行い、安全な走行を支援します。Honda SENSING Eliteで培った膨大なシミュレーションと公道検証の蓄積が、認知、予測、判断といったHonda SENSING 360+の信頼性を高めてます。
各種機能概要
降車時車両接近警報
駐停車中、後側方に接近する車両を検知すると、フロントピラーもしくはサイドミラー上のインジケーターを点灯させ、認知を支援します。さらに、乗員が開けようとしたドアが通過する車両と衝突するおそれがあるとき、インジケーターを点滅させると同時に警報音で注意喚起をします。
ドライバー異常時対応システム※1
走行中にドライバーの体調急変などにより、運転を継続できなくなった場合、同一車線での減速・停車を支援します。
ドライバーがシステムからの操作要求に応じなかった場合、段階的に警告音を強めていき、ドライバーが操作要求に応じるように促します。
それでも応じなかった場合は、ハザードランプとホーンで周囲に注意喚起をしながら、同一車線での減速・停車を支援します。
カーブ路外逸脱早期警報
高速道路や自動車専用道でカーブを走行する際、即座に減速しないと事故のリスクがあると判断した場合に、警告や減速支援を行うことでカーブ路外逸脱事故の発生を抑制します。
高い速度でカーブに進入する際、メーターに「前方カーブ注意」を表示することで早期にドライバーに認知を促します。
カーブに近づき、減速が求められるタイミングになると、警告音とヘッドアップディスプレーでの点滅表示により、ドライバーに減速を促す警告を行います。
ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能※1/高度車線内運転支援機能※1
高速道路や自動車専用道を走行中に、システムがアクセル、ブレーキ、ステアリングを操作し、ドライバーがハンドルから手を離しても(ハンズオフ)、車速や車線内の走行を維持できるよう支援し、ドライバーの運転負荷を軽減します。
高精度地図、全球測位衛星システム(GNSS※2)を活用し、自車の位置を特定。先行車がいない場合、ハンズオフでも設定した車速を保ちながら車線の中央を維持するように走行し、先行車がいる場合には、適切な車間距離を保って追従します。
※ハンズオフ機能の提供は国・地域によって異なります。ハンズオフを提供しない地域においても、ステアリングを把持した状態(ハンズオン)で同様に運転を支援します。
レコメンド型車線変更支援機能※1
ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能で高速道路や自動車専用道を走行中に、自車より車速の遅い先行車を検知すると、一定の条件下でシステムが周囲の状況を判断。追い越し可能と判断した場合、ドライバーに通知したうえで、ドライバーが手元のスイッチで追い越しを承認すると、ウィンカー操作や加減速、ステアリング操作を行い、追い越しや車線復帰を支援します。
高度車線変更支援機能※1
高度車線内運転支援機能で高速道路や自動車専用道において、自車より車速の遅い先行車を検知すると、一定の条件下でシステムが周囲の状況を判断。追い越し可能と判断した場合、ドライバーに通知したうえで、ウィンカー操作や加減速、ステアリング操作を行い、追い越しや車線復帰を支援します。
※1 国・地域によって機能に差異があります
※2 GUSSはGlobal Navigation Satellite Systemを指し、衛星測位システムの総称となります
【動画】Honda SENSING 360+ 機能イメージ
■Honda SENSING 360+は、ドライバーの運転支援機能のため、各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界があります。各機能の能力を過信せず、つねに周囲の状況に気をつけ、安全運転をお願いします。各システムは、いずれも道路状況、天候状況、車両状態等によっては、作動しない場合や十分に性能を発揮できない場合があります。