コーナリングでの回答性やライントレース性を向上
車両の横すべり時など限界領域で作動するVSAに対し、限界領域の手前でブレーキを緻密に制御し、コーナリング時に狙ったラインをトレースしやすく、少ないステアリング操作でスムーズな車両挙動を実現する技術が「アジャイルハンドリングアシスト」です。
アジャイルハンドリングアシストはドライバーが意図する走行ラインを推定し、旋回内側の前輪ブレーキを制御することで回頭性やライントレース性を向上。ワインディングなどでの走行のほか、雪道でのスムーズな走りや、緊急回避時の操縦性にも貢献します。
旋回内側のブレーキを緻密に制御
アジャイルハンドリングアシストは、VSAのハードウェアを活用し、ドライバーがステアリングを切り始めたとき、車速や操舵量、転舵速度などからヨーレートを予測。介入が必要であると判断すると、旋回内側の車輪に軽くブレーキをかけることで、操舵入力から旋回までの応答性を向上させます。
ターンイン時
必要に応じて内側前輪に軽いブレーキをかけ旋回のきっかけを創出。ステアリング操作だけで小気味よく曲がる回頭性を実現します。
旋回中 ~ コーナー脱出時
アンダーステアを予測した場合は内側前輪に、オーバーステアが発生しそうな場合には外側前輪に軽い制動力を与えライントレース性を向上。コーナーを狙い通りに駆け抜ける楽しさを安心感高く提供します。
アジャイルハンドリングアシストはすべての走行条件で安定性を向上させる機能ではありません。
安全のために、カーブ走行時は状況に応じた適正な速度で、十分に車間距離をとって走行してください。