Honda Stories

 

イノベーション 2023.09.29

「Honda製品で社会を豊かにしたい」。アメリカ駐在の夢を叶え、さらなる高みへ

「Honda製品で社会を豊かにしたい」。アメリカ駐在の夢を叶え、さらなる高みへ

幼少期をアメリカで過ごし、Honda製品に触れて育ったという深谷。「アメリカでHonda製品を広めたい」という想いから中途入社し、パワープロダクツの営業担当として、2年後にはアメリカ駐在という夢を叶えます。現在は帰国し、電動化製品の企画に取り組んでいる深谷に、Honda製品との出会いや夢を実現できた経緯、この先叶えたい新たな夢について、話を聞きました。

深谷 明央(ふかや あきふみ)

本田技研工業 電動事業開発本部
二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部
電動事業企画部
パワープロダクツ電動事業企画課
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「アメリカンホンダモーターで働きたい」その夢をかたちに

深谷さんのHondaとの出会いと、入社のきっかけについて教えてください。

深谷
深谷

小学6年生から中学3年生までアメリカに住んでいたのですが、その当時家にあったクルマが、オデッセイでした。そのクルマを子どもながらに「すごくかっこいいな」と思ったのが、Hondaとの出会いです。クルマ以外にも、街中どこを見てもHonda製品が置かれていたのをよく覚えていますし、Hondaのロゴを目にすることで勇気づけられる感覚がありましたね。

そういった体験があり、おぼろげながらも「いつかHondaで働きたい」という想いが次第に大きくなっていきました。Hondaの様々な製品を知っていく中で、単なる「道具」を超えて、「家族」に近しいくらい、製品に人が寄り添っていると感じたことも、Hondaで働きたい想いを抱いた大きな理由です。アメリカンホンダモーターの存在は知っていたので、自分が心惹かれた製品をアメリカで広める側になりたいと思い、パワープロダクツの海外営業として中途採用でHondaに入社しました。

Hondaに中途入社し、2年でアメリカ駐在の夢を叶えた深谷

営業職を選んだ理由は何だったのでしょうか?

深谷
深谷

自分たちが売った製品を、実際に使っていただけてる様子が目に見えるのは、お客様に一番近い存在である営業ならではだと思うんです。お客様に役立つ製品を提供していくことで、生活をより豊かにし、社会に貢献していきたいという想いが、ずっと自分の中にあります。

アメリカに駐在中は、事業企画にも携わったそうですね。当時と現在における具体的な仕事内容として、どのような製品を担当されてきましたか?

深谷
深谷

駐在中は芝刈機や高圧洗浄機製品に搭載するエンジンのモデルチェンジに参加しました。また、特定の製品ではありませんが、駐在中はちょうどコロナ拡大の時期と重なり、通常とは異なる状況下で事業を取り回せねばならず、忘れられないと同時に非常に貴重な経験となりました。

帰国してから、現在では造園機器の電動化の企画を担当しています。今、芝刈機などが活躍する造園業界では、従来の内燃機関に代わって、電動化が急速に進んでいます。コロナ禍以降も需要が落ちず、市場は高止まりしている状態なので、Hondaとしても造園機器の電動化は急務として新製品の企画開発を進めているところです。Hondaの芝刈機は市場において最高品質製品として認知いただいており、電動化しても従来の機能を継承できるのは大きな強みと考えています。また、造園業界も例に漏れず物価高騰や人手不足のあおりを受けており、これらの点についてもHondaとして付加価値をご提供できるよう取り組んでいます。

Hondaに中途入社し、2年でアメリカ駐在の夢を叶えた深谷

必要なのは、熱意とブレない軸

入社前と入社後で、Hondaに対するイメージは変わりましたか?

深谷
深谷

入社前は“The Power of Dreams”のスローガンをよく耳にしていて、情熱をエネルギーにして前進していくイメージがかっこいいなと思っていました。入社後も社員のやりたいことや将来の目標に対して耳を傾け、後押ししてくれる会社だなと感じましたね。

実際、私も「アメリカンホンダモーターに行きたい」という大きな目標がありましたが、入社からわずか2年目で、アメリカ駐在を任せてもらえました。とはいえ、人を海外に出すにはお金もかなりかかるし、会社としても利益を出していかなければいけません。それでも、入社2年目の若手を送り出してくれたことは、本当にありがたく感じています。

会社には、どのようにしてアメリカ行きの熱意を伝え、夢を実現させたのでしょうか?

深谷
深谷

幼少期の体験もあって、「とにかくアメリカという大きなマーケットで物を売る仕事がしたい」という想いは、常日ごろから口にしてきました。駐在前はアメリカを担当しており、先輩、上司、現場の駐在員やローカルメンバーから指導いただきながら、日々現場側の業務が少しでも良くなるために日本からどんなサポートができるかを念頭に業務にあたるようにしました。

Hondaには、自分発信でいろいろと提案ができ、それを聞いてもらえる環境があります。もちろん中身の善し悪しや計画面でも、形にできるかどうかは変わってきますが、「やりたいことがあれば、まず自分でやってみればいい」という風土がありますね。

深谷さんは、自身の強みはどこにあると感じていますか?

深谷
深谷

泥臭く何でもやれるところでしょうか。あとは、目標に対して、自分の中の軸をブラさないということですね。上司の方にもそこを見ていただけたからこそ、駐在を担当させてもらえたのかなと思います。

Hondaに中途入社し、2年でアメリカ駐在の夢を叶えた深谷

周りの方や上司の方から受けた影響や、感銘を受けた言葉はありますか?

深谷
深谷

アメリカンホンダモーター駐在時の上司が、「現場で起きていることは何か」をとにかく大事にされる方でした。Hondaの“三現主義(現場、現実、現物を重視する姿勢)”を軸に、時間をつくっては販売や生産現場に足を運び、固定概念にとらわれず、自分では想像もつかないような決断で柔軟な事業の取り回しをされていました。

コロナ感染拡大後の混乱で日々の営業活動への影響も少なくない中でも、日々のスタンスは変わらず、最大限現場視点での稼働を行っていました。厳しい状況で様々なシナリオを想定し、最適な事業運営ができることは、日頃の一途な現場活動あってこそだと痛感しました。そうしたポジティブかつストイックな姿勢は、ものすごく勉強になったと同時に今も日々の業務の中で、「あの方だったらどう動くかな?」と考えることが、一つの判断基準になっています。また、ローカルメンバーもお客様にとり今やれることは何かを念頭に活動しており、日々のコミュニケーションの取り方など日本とは違った業務への向き合い方は大変勉強になりました。

再びアメリカで働く日を目指して

深谷さんが今後Hondaで叶えたい夢はありますか?

深谷
深谷

もう一度アメリカに行って、より経営的な視点から事業を取り回していける立場になりたいと思っています。今進めている電動製品の企画開発は、今後のアメリカ事業をはじめ、グローバル観点で事業に寄与できるものであると考えているので、まずはこれを確実に進めることが短期的な目標ですね。

ただ、アメリカ一辺倒にならず、世界中の様々な地域で駐在経験を重ね、自分の中に新たな軸を増やしていきたいと思っています。電動化と一言で言っても、地域や商品により求められるものは多種多様です。そうした軸を増やしながら、電動化の次の一手につなげ、グローバル観点でもHondaとしての付加価値をご提供できればと考えています。

何より、電動であっても内燃機関であっても、「お客様に寄り添い、社会を豊かにしたい」という根っこにある想いは変わりません。

最後に、深谷さんが想い描く「Hondaのこれから」について教えてください。

深谷
深谷

製品の電動化は社会的にも注目されているところではあるのですが、一方でHondaには従来の内燃機関で積み上げてきたレガシーがあります。どういった経緯でHondaが大きくなってきたのか。Hondaの製品は社会にどんな影響をもたらしてきたのか。私自身、そういった歴史やノウハウをきちんと学び、それに甘んじるのではなく、Hondaにとっての次のステップとして、より良い製品開発に携わっていきたいと思います。

Hondaに中途入社し、2年でアメリカ駐在の夢を叶えた深谷

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