第20回(2022年) 最終審査会レポート

第20回子どもアイディアコンテスト 最終審査会が12月10日(土)に
Honda ウエルカムプラザ青山にて開催されました。​

8,250作品(昨年:11,868作品)の中から選ばれた20組の子ども達が、
アイディアの絵から作った立体作品を、審査員や会場の人々の前で発表しました。
​ コロナの影響で直近の2年間はリモート開催でしたが、今年は3年ぶりにリアル開催をすることができました。
審査員の方々や子ども達の笑顔あふれる会場となりました。

最終審査会の流れ

10:00 受付&準備スタート!

出場者は受付を完了すると、自身の作品を並べてガムテープや段ボールで最終調整をしていました。
他の出場者の作品を見て回ったり、自分の席で発表の練習を行ったり、待ちに待った発表本番に向けて、ワクワクした様子が伝わってきました。

13:00

オープニング
主催挨拶・審査員紹介

  • 子どもアイディアコンテスト応援団長として参加したHondaの会長 倉石さんは​「今日は、審査員であるとともに応援団長として皆さんを応援します!楽しんで参加してください!」と激励しました。

  • 今回のコンテストでは、脳科学者の茂木審査員長、カーライフジャーナリストのまるもさん、そしてHondaからは、会長の倉石さんに加え、若手技術者2名が審査員として参加しました。
    藻のエネルギ―の研究をしている福島さん、倒れないバイクを研究している住岡さんは初めての審査員として緊張しつつも笑顔で挨拶を行いました。

13:10

低学年の部 発表

いよいよ低学年の部から発表がスタート!​
食品ロスや環境問題を解決するアイディアや​「未来にこんなものあったらいいな」というおもしろいアイディアがたくさんありました。​また、リハーサルでは、緊張のあまりうまく話せなかった子も、​本番では上手に発表することができました。​

14:10

高学年の部 発表

高学年の部の発表!​
エネルギー問題や人工知能(AI)に着目した先進的なアイディアがたくさんありました。
緊張して言葉に詰まってしまう子もいましたが、みんなで「がんばれ!」と応援の拍手をして、無事に発表をすることができました。​
また、発表の途中で何度も作品が倒れてしまうハプニングもありましたが、​できるまで何度も挑戦し、それを周囲も暖かく応援する様子がうかがえました。

15:10

特別授業

Hondaの技術 倒れないバイク
「ライディングアシスト」の技術開発

Hondaの研究所で「倒れないバイク」の研究をしている辻村さん、小柳さんによる特別授業が行われ、​倒れないバイクを研究するきっかけや、バイクの特徴についてお話しました。
また、ライディングアシストのデモンストレーションでは、バイクが停止中でも倒れないようにするための​ヒミツを実際に目で見て学ぶことができました。​
開発までにたくさんの困難や失敗があったこと、​それを乗り越えたときには、その苦労がふきとぶほど嬉しいことを語りました。​
子どもたちは目を輝かせて辻村さんのお話を聞いていました!

その頃別室では…

審査員による最終選考

出場者が特別授業を受けている間、審査員の方々は別室で受賞作品の最終選考を行いました。​
どの作品もとても素晴らしく、最優秀賞、優秀賞を決めるのにかなり悩んでいました。​
悩みに悩んで受賞作品が決定しました。

16:00

結果発表

​出場者たちは緊張した様子で結果が発表されるのを待っていました。​
審査員特別賞、キッズ大賞、優秀賞、最優秀賞の順に結果が発表され、受賞者はガッツポーズをして、表彰状を受け取っていました。​
惜しくも受賞できなかった子どもたちは、悔し涙を流していました。

16:15

審査総評

審査員の方々からコンテストの総評がありました。​
どの作品もとても素敵で審査が大変だったことや、全国から8,000件以上の応募があったため、ファイナリストに選ばれたこと自体が本当に素晴らしいことだとコメントがありました。​
また、審査員長の茂木さんは、「これからの時代は人工知能の時代ですが、アイディアを出したり人に伝えることは、大切だと改めて感じました。​今日の発表を聞き、日本の未来は明るい、世界はこれから夢が膨らむことを確信しました。」とみなさんのアイディアの素晴らしさを称えました。​

16:20

全員表彰・記念撮影​

最後はファイナリストと審査員全員で記念撮影!ファイナリスト全員にメダルが授与されました。
夢見るチカラ応援団長の倉石会長からは、一人ひとりをたたえるお言葉がありました。

16:25 閉会

最後に、今回一次選考に参加した100名ものHonda従業員からの応援メッセージが紹介されました。
「すてきなアイディアにワクワクしました!」「本当に実現してほしい!」といったコメントが。
​ 子どもアイディアコンテストは、夢を持つことの大切さや楽しさを子ども達に実感してもらうことを目指し、これからも活動を続けます。

最優秀賞作品

最優秀賞(低学年の部)

うちゅうみみず スペースワームくん

テレビでちきゅうのまわりにゴミがおおいのをみました。ごみをあつめてそのごみをリサイクルしてまたつかえるようになれば うちゅうのごみがすくなくなるとおもいました。

南 遥紀さん
受賞者の声
地球の、折り紙をぺたぺた貼るところが大変でした。​
おじいちゃんの家に行ったときに、スペースデブリというのを教えてもらったので、ミミズが宇宙のゴミを食べたらいいなと思い、このアイディアを考えました。
保護者の声
コンテストに向けて準備を進めていく中で、少しずつ本人の自覚も出てきて、自分から進んで発表の練習をしたいと言うようになってくれました。​​
上手に発表ができたかなと思っています。​

最優秀賞(高学年の部)

話がつたわりマスク

夏休みにおじいちゃんの家に行きました。僕はいろいろ話をしたけどおじいちゃんは耳が悪くあまり伝わりませんでした。テレビに字幕が出ているのを見て楽しんでいたのでこのアイデアを思いつきました。​

黒田 怜生さん
受賞者の声
工夫したところは、マスクを電光掲示板のように流れるところです。
​ おじいちゃんに見せるので、自分をモチーフにして作品を作りました。
保護者の声
モノを作ったりするのが、実はすごく苦手な子だったのですが、​
一緒に考えながらとても楽しく作業ができて良かったです。​
このコンテストをきっかけに、作るという事に対して興味を持ったり、楽しさを感じてもらえたらいいなと思います。​

審査員のコメント

審査員長:茂木 健一郎さん
(脳科学者)

手を動かして、脳を使って実際にモノを作ってみると、自分が持っていたアイディアや夢を形にすることがいかに難しいか。また、難しいことを乗り越えたときの喜びがいかに深いかを実感することができます。まさにHondaのモノづくりのスピリットに繋がるような事を子どもたちが体験できるというのは、本当に素晴らしいことです。
子どもたちが本当に素晴らしいアイディアを出してくれているので、脳科学者としてとても刺激を受けた、素晴らしいコンテストでした。​

審査員長:
茂木 健一郎さん(脳科学者)

審査員:まるも 亜希子さん

この子どもアイディアコンテストは、お子さんたちの想像力や頑張る力など、色々なものを育んでくれる本当に素敵なイベントだと思います。私も審査委員を10回以上担当させていただいているのですが、毎回、子どもたちの姿に感動を受けて勇気や元気、アイディアなど、色々なものを持ち帰らせていただける、なくてはならないイベントになっています。​今まで参加された皆さんも、この経験が絶対に人生の中で、大きな糧になっていると思っています。これからチャレンジされるみなさんも、大変なこともあると思いますが、やり遂げた先に、きっと大きな宝物がもらえると思います。
是非来年、チャレンジをお待ちしております。​​

審査員:まるも 亜希子さん

審査員:福島 のぞみさん

子どもたちの純粋な、身近なところからヒントを得て、それを世の中の役に立てていきたいという、その純粋な気持ちに触れて本当に感動しました。​
私も幼稚園 年中の娘がいるのですが、みなさんのように、世の中の課題を解決していく気持ちを持った子に育てていけたらいいなと思いました。​

審査員:福島 のぞみさん

審査員:住岡 忠使さん

今回、審査員という形で参加させていただけて、本当に嬉しかったです。​子どもたちのアイディアや着眼点は、研究者の我々にとっても、かなり勉強になりました。​
これからも、世の中をあっと言わせるようなアイディアをどんどん発信していただけたらな、と期待してます。​​​

審査員:住岡 忠使さん

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