東日本大震災被災地への支援活動 ドリームハンズ(ダンボールクラフト)モノづくりの楽しさを福島に
2014年6月25日(木) 福島県本宮市第一児童館

Hondaは「夢のある明日の会社づくり」を目指して、未来を創る子どもたちの育成支援を行っています。ドリームハンズ(ダンボールクラフト)も、その一つ。このプログラムは、通常、Hondaの事業所(栃木県、埼玉県、静岡県、三重県、熊本県)周辺で、従業員とOB・OGのボランティアスタッフが中心となって実施しています。ですが、今回は東日本大震災からの復興支援の一環として、福島県で初めて開催することになりました。会場は福島県本宮市第一児童館。震災から4年が経過しましたが、今もなお不安が残る生活の中で、少しでも子どもたちに楽しんでもらいたい…と福島県で始動したHondaの取り組みを、子どもたちの様子とともにご紹介します。

みんなが制作するのは「ミニASIMO」。
「HondaのロボットのASIMOって知っていますか?」の質問に、みんな「?」。でもビデオでASIMOを紹介すると
「あ!これ知っている!」という声が次々と上がりました。ASIMOが走ったり、ジャンプする映像に、みんな「わー!」と声を出して、目を輝かせていました。
ミニASIMOづくりで、子どもたちに渡されたのは平らなダンボールと接着剤、クリップだけ。ここからどうやってASIMOができるんだろうとみんな不思議そう。スタッフの合図で制作が始まると、子どもたちはみんな真剣な顔つきに。ダンボールから一つひとつのパーツを切り抜きながら組み合わせていき、少しずつ形になっていくのがうれしそうに作業していました。
この日はボランティアスタッフも元気いっぱいの子どもたちに
負けないくらい大きな声でがんばりました。みんなスタッフの説明を真剣に聞いてくれるので、見る見るうちにAsimoが完成していきます。
夢中で作成したミニASIMOがついに完成!子どもたちは「思ったより簡単ですぐにできちゃった」「本物のASIMOに会いたくなった」と、感想を語ってくれました。なかには、「クルマをつくるひとになりたい」という発言も!いつか本物のクルマをつくる夢をその手で叶えてくれるはずです。そして、最後にはみんな「楽しかった!」と今日一番の笑顔で話してくれました。

子どもたちはこの日を楽しみにしていたので、すごく喜んでいました。普段の生活では今回のように、初めて会う人に何かを教わるということがあまりないため、貴重な経験になったと思います。私たちが教えているときより、真剣に聞いていました(笑) みんなには、自分の手でモノをつくる達成感や喜びを感じてもらえたと思います。今後もこのような機会を設けて、いろいろな経験を積ませてあげたいと考えています。

ボランティア参加者の声

「ボランティアは5月から始めたばかりで、ドリームハンズは今回がデビュー戦でした。福島の子どもたちはみんな元気いっぱい。でも、私の話はちゃんと聞いてくれて、上手にミニASIMOを制作してくれました。この活動はまだまだ知名度が低いので、たくさんの人に知ってもらえるように努力していきたいです。そして、ボランティアの楽しさを社内外に広め、もっと参加する人が増えるようになればうれしいです」

Hondaのボランティア活動には、定年退職をしたOB・OGが積極的に協力してくれています。自分の大切な時間を使って、費用も負担してまで、何年も続けてボランティアに参加してくれている皆さんに、その想いを伺いました。

「ボランティア活動に週2回程、参加しています。ドリームハンズでは、参加してくれる子たちに少しずつでも、モノづくりのすばらしさを知ってもらえたらと思って活動しています。みんなからもらえる『ありがとう』が、私のエネルギー源です。これからもボランティアを続けていき、一人でも多くの笑顔を見られるようにがんばります!」

「84歳になりますがボランティア活動を続けて、かれこれ20年以上になります。ボランティアは、人と人とのつながりを学べる場所でもあります。それは社会での人間関係や会社での仕事のやり方に通じるものがあり、自己が成長できる機会だと思っています。だから若い人にもどんどん参加してもらいたいですね。もちろん私は生涯現役!これからもボランティアを続けていきます!」

東日本大震災復興支援としてのドリームハンズ(ダンボールクラフト)の2015年は、福島県を中心に展開していく予定です。

※このプロブラムは、被災3県(宮城県、岩手県、福島県)の社会福祉協議会と連携して実施しています。

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