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運命だけでは終わらせない─合言葉はNo Challenge No Gain

就職活動時代にHondaと運命的な出会いを遂げた根塚 真紀子は、その運命と直感を信じHondaへと入社しました。しかし、彼女は仕事においてただ運命に身を任せるのではなく、自らチャレンジして成長を重ねてきました。チャンスを手繰り寄せる根塚の姿をご紹介します。

根塚 真紀子Makiko Nezuka

埼玉製作所 生産業務部 生産管理課

2008年Hondaに新卒入社。
2008年より鈴鹿製作所 事業管理部 生産管理ブロックに配属。
2018年にはホンダMfg.オブ・インディアナ(アメリカ)駐在。
2020年~現職

気になる会社の隣のブース。それがHondaとの出会い

就職活動の中でのHondaとの出会い──

当時の様子を振り返りながら、根塚は語り始めました。

根塚 「合同説明会で金融系企業の説明会を聞こうと、ブースに足を運んだ根塚ですが、ブースは生憎の満席。仕方なく時間調整をしようと足を運んだのがHondaのブースでした。

それまでは自動車・そもそも製造業にはあまり興味がありませんでしたが、その日本当に偶然Hondaの企業説明を聞いて、直感的に“この会社いいな”と感じたのを覚えています。身体は自然と動き、帰宅してすぐにHondaの企業説明会、先輩社員との交流会などにエントリーしました」

また、合同説明会の夜。食卓を囲みながら家族にその日あったことを話した根塚は、ここでもHondaとのただならぬ運命を感じます。

根塚 「実は祖父は自動車部品の会社に勤務していて、その際Hondaと取引があったそうなんです。祖父が一緒に仕事をした本田宗一郎のことを母によく話していたことを初めて聞き、不思議な縁を感じました」

もちろんこの運命の出会いはきっかけに過ぎません。車やバイクが好きであることや、大企業であることだけでなく、選考の過程でHondaという企業と触れ、Hondaという会社自体の魅力に引かれていったのでした。

根塚 「先輩社員とのコミュニケーションや、面接官の方々とお話しする中で、やっぱり私にはHondaが一番合うと確信しました。期待していたことは“Hondaが一番相性いいはずだ”という、私の勝手な想いが勘違いでないといいなということでしょうか」

運命と直感を信じた根塚は入社して12年経った今、「自分の勘違いではなかった」と胸を張ります。

本質を知るために、生産管理を志望

就職活動当時、根塚は海外営業を志望していました。しかし、入社後、研修を経て最終的に志望したのは生産管理という製造領域での仕事でした。

根塚 「高校生のころから海外で仕事をすることが夢で、高校1年生から英会話の勉強も続けていました。しかし入社時の工場実習を通して、Hondaが製造業であるからには、やはり最初は製造現場の近くで仕事をしてみて、ものづくりを学びたいと思うようになりました。

製造業のしくみもオペレーションもよく分からなかったので、工場の中でもできる限り幅広い職種の方と関われる職場で、しくみについて学びたいと思ったんです」

工場実習中、志望する生産管理の仕事について知るため、チームリーダーに生産管理のグループリーダーを紹介してもらうなど、根塚の興味は増すばかり。そして縁あって、初期配属で志望通り生産管理に配属されることになりました。

生産管理の仕事は現場で働く人々からのアドバイスや協力があってこそ成り立っていることも多々あります。そんな中で、根塚が意識しているのは“スマイル”だといいます。

根塚 「現場の方とどれだけ密にコミュニケーションを取れるかが仕事の質・スピードを上げる上ではとても重要です。できるだけ笑顔でお互いに声をかけやすい関係を築けるようにというのは常に意識しています。工場は女性が少ないからこそ名前を覚えていただけて、印象に残りやすいというメリットがあると思うので、それを最大限生かすためにもスマイルは重要です」

コミュニケーションのしやすさを大切にしている根塚ですが、実は自身のコミュニケーション不足が原因で大きな失敗を経験したことがありました。

根塚 「2011年の東日本大震災で車の塗料メーカーが被災し、塗装できなくなってしまったにも関わらず、生産指示を出してしまったことがあります。当然もう生産できない車は使い道がないので、工場内で廃車の処理を行いました。3台の新車を……」

二度と同じ失敗を繰り返さないよう心に誓った根塚は、何度も上司にアドバイスや叱咤激励を受けながら、半年間かけて5原則シート(問題の解析・対策・標準化)を完成させました。

根塚 「今考えると発生させてしまったこと自体は大失敗でしたが、あの経験が確実に自分の糧になっていると思いますし、半年間も付き合ってくれた当時の上司には一生頭が上がりません」

「海外で仕事がしたい!」15年越しの夢が叶った瞬間

生産管理の現場で活躍する根塚ですが、実は高校時代からの夢であった「海外で仕事すること」も実現させています。

根塚 「人より仕事ができるわけでもないし、特別な実績をあげたわけでもなく、帰国子女や留学経験があるわけでもありません。自分が選ばれた理由はわかりませんが、ひとつあるとすれば未経験のことにも物怖じしない姿勢でしょうか。この子ならどこででも強く生きていけそうと上司が判断したのかもしれないですね(笑)」

2018年から2年間のアメリカ駐在を通して、Hondaがいかに世界の人々に必要とされている存在であるのかを体感します。

根塚 「アメリカ人の同僚の中にはHondaがアメリカの会社だと思っている人もいたくらいです(笑)。アラスカへ旅行に行ったときは、ペンションのオーナーに、『パワフルで壊れない“Honda”の除雪機がないと生活が成り立たないから、Hondaは大好き!』と言われました。

また、レストランのウエイターさんやタクシーの運転手さんなど初めて会う人にも、会話の中で私がHondaで働いていると話すと、必ず笑顔で『いい会社だよね』と言ってくれたり『CRVカッコいいよね』と盛り上がったりもしました」

お客様、株主、地域の方々、誰に対してもHondaで働いていることに胸を張っていられる社員でありたいと考える根塚にとって、こうした周囲の声はとても嬉しい経験でした。しかし、異なる文化や人々が過ごすアメリカでは苦い経験もあったと話します。

根塚が駐在していたのは、アメリカの中でもとくにヨーロッパからの移民やその子孫が多い地域。“アジア人、有色人種、女性。流暢には英語も話せない”マイノリティな存在である根塚の考えや行動は、周囲の人々にとって理解しにくいユニークなものに映っていました。

根塚 「赴任当初はそれが理解できず、“自分は正しいことを言っているのになぜ理解してくれない?私の英語の問題?彼の経験の少なさ?やる気がないから?”と想いが伝わらないことや、考え方は正しいはずなのに実行に移せないことにとてもストレスを感じました。

また、同僚ともぶつかり『アメリカのHondaでの経験は私のほうが長いんだから、余計なことしないで』と言われてしまうこともあり、悔しい経験も何度もしました」

1年ほど経ってようやく、“自身の常識は大半の人にとって非常識である”と気付きます。

根塚 「自分を理解してもらうにはまず“相手を知ること”が先。その上で相手の性格・経験などを踏まえて、理解・共感してもらいやすい表現・伝え方を採ることが遠回りに見えて、実は近道であると考えるようになりました。

日本人でもアメリカ人でも人は人。気持ちが通じさえすれば難しいことはないのですが、言葉も教育も文化も宗教も何もかも異なる仲間と同じゴールを描いて仕事ができたのは、かけがえのない経験です。小さな一歩ではありますが、少しは成長したかなと感じています」

アメリカで駐在を経て、根塚は自分と違う考えの人をすぐに敵と思わないようになりました。

いつだってチャレンジを成長につなげられる会社

日本国内外での経験を経て、根塚は今、埼玉製作所生産業務部 生産管理課で仕事をしています。根塚は生産現場で仕事をするやりがいは “Team Honda”を強く体感できることだといいます。

根塚 「生産現場では多くの国・地域から部品を調達し、製品を出荷しているので、世界中の自然災害・政治や経済の状況により生産現場にも日々さまざまな変化が起こります。

焦ったり頭を悩ませたりすることもありますが、そういう事件が起きたときこそ、世界中のみんなで力を合わせて“Team Honda”として、お客様1人ひとりのために1台の車をつくりあげているという実感を強く味わえる瞬間なんです。

何気ない日常の中でも常にもっと効率の良い生産計画は組めないかと議論することもあります。ゴールはなく、常に今より前進するために努力を続けているところも、Hondaのおもしろさだと感じています」

常に前進し続けるHondaの中で根塚は “一緒に働くメンバーが生き生きと働ける職場作りをリードできる人材になること”を新たな目標として掲げています。

根塚 「年齢、性別、学歴、国籍、家庭環境などが違っても、一緒に働くメンバーがモチベーション高く仕事ができる環境づくりに貢献できる人材になりたいんです。

たとえば、Hondaでは時短・在宅勤務はもちろん、配偶者の海外赴任へ同行した場合の休業制度など、ここ数年でさまざまな制度が拡充されて、男女問わずライフワークバランスが取りやすくなっています。

今後も世の中の変化に応じて、また働いている私たちの声をしっかり届けることによって、より働きやすい環境が整備されていくと思います」

Hondaはこれまでも年齢や性別問わず、たくさんの社員のチャレンジを後押ししてきました。しかし、“No Challenge No Gain”をモットーとして掲げ、常にチャレンジし続ける根塚だからこそつかみ取れたチャンスも少なくありません。

これからも根塚は運命に身を任せるのではなく、自らチャンスをつかみとり、成長の道を歩んでいきます。

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