Hondaは、業務用作業機器用として開発中の電動パワーユニット「eGX(イージーエックス)」プロトタイプをHondaの欧州現地法人であるホンダモーターヨーロッパロジスティックス<Honda Motor Europe Logistics N.V.(本社:ベルギー ゲント)>が出展する国際建設機械の見本市「bauma 2019(開催期間2019年4月8日~14日 場所:ドイツ・ミュンヘン 主催:メッセ・ミュンヘン) 」において、世界初公開します。

一体型eGXプロトタイプ

セパレート型eGXプロトタイプ
今回公開するeGXは、各種作業機械用動力源の世界標準として幅広い業界より支持いただいている汎用エンジン「GX(ジーエックス)」シリーズ*の信頼性や搭載性はそのままに、エンジンでは対応が難しいとされる坑道内や住宅近接エリアでの夜間工事といった使用環境における建機市場ニーズに応えたゼロエミッションパワーユニットとして開発を進めている先進の電動パワーユニットです。特にこのプロトタイプは、長年GXシリーズで培ってきた耐久信頼性についてのノウハウを活用し、ランマーやプレートコンパクターといった激しい振動を伴う建設機械への搭載を前提に開発を進めているものです。
また、eGXのモーターには、専用の三相ブラシレスDCモーターを採用。Hondaの長年に渡る発電機開発で培った絶縁技術、オルタネーターの巻線技術により、高効率・高出力化を実現しています。さらに、バッテリーは着脱式のリチウムイオンバッテリーパックを採用することで、利便性と作業効率を追求しています。
eGX出品概要(予定)
一体型DCパワーユニットeGX:プレートコンパクター搭載用モデル
セパレート型DCパワーユニットeGX:ランマー搭載用モデル
eGXプロトタイプモデルの主な特長
- ・Honda 汎用エンジンGXシリーズとの優れた互換性
<フランジ取り付け穴およびシャフトの寸法はGX(R)100/120と同一、外観寸法はGX120と同等> - ・GXシリーズと同等の高い耐久信頼性ならびに耐振性
- ・電動ならではのメリット
~操作性(スイッチ操作のみの簡単始動)
~メンテナンスの軽減(電動化によりエンジンで必要な各種整備・交換・清掃作業が不要)
~ゼロエミッション(環境負荷物質HC/NOx/CO2排出ゼロ)
プロトタイプ諸元
一体型eGX | セパレート型eGX | ||
モーター形式 |
三相ブラシレスDCモーター |
||
出力軸回転方向 |
反時計回り(PTOシャフトから見て) |
||
最大出力帯 |
2.0 kWクラス |
||
全長(mm) [シャフト含まず] |
242 |
303 (バッテリー/PDU※1部分) |
203 (モーター部分) |
全幅(mm) |
312 (スイッチボックスを除く) |
346 (バッテリー/PDU部分) |
184 (モーター部分) |
全高(mm) |
387 | 258 (バッテリー/PDU部分) |
192 (モーター部分) |
バッテリータイプ |
充電式リチウムイオンバッテリー |
- *GXシリーズは、サイドバルブ機構が主流の汎用エンジン業界に向けて、世界初の傾斜シリンダーを配したOHV機構を採用し、1983年に市場へ投入。その優れた耐久信頼性と高い燃焼効率による低燃費性能やオイル消費量の低減による経済性に加えて、出力向上、低エミッション、小型・軽量化、低振動、静粛性を追求し続けることで世界中の作業機械メーカーからご支持をいただいてきました。累計生産台数は、6,500万台※2を超え、世界150ヵ国以上へ供給しているHonda 4ストローク汎用エンジンのベストセラー※3です。
- ※1PDU : Power Drive Unit(モーター含む駆動系ユニット)
- ※22019年1月末時点
- ※3Honda調べ
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