Hondaの子会社で、太陽電池の製造・販売を手がける(株)ホンダソルテック(本社:熊本県菊池郡 社長:数佐 明男)は、太陽光発電に関する総合イベントである「PVJapan 2010」(会期:2010年6月30日〜7月2日 会場:パシフィコ横浜 共同主催:SEMI、太陽光発電協会)に、薄膜太陽電池を出展する。
今回は「Hondaの薄膜太陽電池の進化」を展示のテーマとし、現在販売しているモデルなどに加え、コンセプトモデルを初めて参考出品する。
コンセプトモデルは、発電部分であるCIGS層の性能を向上させるとともに、CIGS層を雨水などから保護し劣化を防ぐためのバリアー層の材質と構造を変え、幅を狭めたことで、その分受光面積を広げ、変換効率を現在販売しているモデルと比較し約2割向上し、13.4%※を達成した(0.7125m2のモジュール面積)。
ホンダソルテックの薄膜太陽電池は、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されており、製造時から環境に優しい太陽電池である。2007年から一般住宅用を、2008年からは公共・産業用の生産・販売を開始し、さらに今後は、高まる需要を背景に海外での事業展開も推進していく。
Hondaは、二輪車・四輪車・汎用商品の生産・使用時におけるCO2排出削減に加え、家庭用小型コージェネレーションユニットや薄膜太陽電池など、家庭でエネルギーを創り出す商品の展開にも力を入れ、地球温暖化防止に向けた全方位での取り組みを強化している。
販売モデル | コンセプトモデル(参考出品) | ||||
一般住宅用 (HEM125PCA) |
公共・産業用 (HEM125PSA) |
タイプ1 | タイプ2 | タイプ3 | |
セルの種類 | CIGS | ||||
最大出力(W) | 125※ | 非公表 | |||
外形寸法(mm) 幅×奥行き×高さ |
1,417×791×37 | 950×750×50 | 475×750×50 | 320×750×50 | |
開放電圧(V) | 280※ | 93.3※ | 非公表 | ||
変換効率(%) | 11.2※ | 13.4※ | 11.7※ | 11.5※ | |
質量(kg) | 14.3 | 8.7 | 4.4 | 2.9 | |
希望小売価格 (税抜き価格) |
60,375円 (57,500円) |
オープン価格 | 非公表 |
- ※数値はAM1.5、日射強度1kW/m2、モジュール温度25℃でのHonda計測値となる。実使用時の出力は、日射強度、設置条件(方位、角度、周辺環境)、地域および温度条件により異なる。尚、コンセプトモデルの数値は研究レベル。
*赤字部分…2010.7.2訂正
(株)ホンダソルテック概要
設立
2006年12月1日
設立
熊本県菊池郡大津町大字平川2042番地
(本田技研工業株式会社 熊本製作所敷地内)
営業拠点所在地
埼玉県和光市/大阪府大阪市/熊本県菊池郡大津町
資本金
40億円
出資形態
本田技研工業株式会社 100%出資
代表者
社長 数佐 明男(かずさ あきお)
従業員数
約180人
生産能力
約27.5メガワット/年(3kWシステムで約9,000軒分)