Hondaは、自動車リサイクル法に基づく、フロン類、エアバッグ類、シュレッダーダスト(Automobile Shredder Residue 以下、ASR)の2009年度再資源化等の実績を公表した。
フロン類は、前年実績32.1万台より5.7万台増え、37.8万台を処理した。
エアバッグ類は、前年実績16.6万台より5.2万台増え、21.8万台を処理。回収での再資源化率は94.2%と、法定基準である85%を大幅に超える結果となった。
ASRの引取台数は、前年実績39.1万台より5.5万台増え、44.6万台を処理。重量にして8.5万トンであり、その内6.9万トンを再資源化した。その結果、ASR再資源化率は、81.6%となった。前年度の再資源化率80.5%に対して1.1ポイント向上し、昨年に引き続き、2015年の基準値である70%を大幅に超える結果となった。
これら三品目を処理するために要した費用は、前年実績34億9,751万円より5億7,193万円増え、40億6,944万円となった。資金管理法人から払い渡しを受けた預託金総額は、42億2,413万円であったことから、1億5,469万円の黒字となった。
Hondaは今後も、リサイクル率の向上と適正処理に向け、努力を継続していく。
2009年度の使用済自動車再資源化等の概要
期間
2009年4月1日〜2010年3月31日
再資源化量
品目 | 項目 | 2009年度 | 2008年度 | |
フロン類 | 引取重量 | (1)CFC引取重量(kg) (2)HFC引取重量(kg) 合計引取重量((1)+(2)/kg) |
11,970.8 103,871.4 |
14,488.2 84,030.1 |
115,842.2 | 98,518.3 | |||
引取台数 | (1)CFCの引取台数(台) (2)HFCの引取台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
47,162 331,303 |
55,141 265,965 |
|
378,465 | 321,106 | |||
エアバッグ類 | 引取個数 | (1)回収個数(個) ※1 (2)作動個数(個) ※2 合計個数((1)+(2)/個) |
48,241 482,672 |
37,586 339,162 |
530,913 | 376,748 | |||
引取台数 | (1)回収台数(台) (2)作動台数(台) (3)一部回収/一部作動台数(台) 合計台数((1)+(2)+(3)/台) |
21,961 196,007 109 |
18,817 147,312 112 |
|
218,077 | 166,241 | |||
再資源化 重量 |
引き取ったガス発生器の総重量(kg) …A 引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量(kg) …B |
34,631.9 32,634.2 |
26,244.1 24,793.5 |
|
ASR | 引取台数 | (1)引取使用済自動車台数(台) (2)委託全部利用投入解体自動車台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
414,556 31,718 |
358,212 33,171 |
446,274 | 391,383 | |||
引取重量 | (1)引取ASR重量(t) (2)委託全部利用引取ASR相当重量(t) 引取重量合計((1)+(2)/t) …C |
78,516.0 6,072.0 |
66,941.1 6,112.0 |
|
84,588.0 | 73,053.1 | |||
再資源化 重量 |
(1)リサイクル施設投入ASR重量(t) (2)リサイクル施設排出残渣重量(t) (3)再資源化重量((1)-(2)/t) (4)委託全部利用投入ASR相当重量(t) (5)委託全部利用排出残渣重量(t) (6)再資源化重量((4)-(5)/t) 再資源化重量合計((3)+(6)/t) …D |
69,515.1 6,271.7 |
59,033.8 6,229.9 |
|
63,243.4 | 52,803.9 | |||
6,072.0 312.6 |
6,112.0 94.4 |
|||
5,759.4 | 6,017.6 | |||
69,002.8 | 58,821.5 | |||
減量されたASR重量(t) …E | 0.0 | 0.0 |
再資源化率
品目 | 項目 | 2009年度 | 2008年度 |
エアバッグ類 B/A |
ガス発生器の再資源化率(%) ※3 | 94.2 | 94.5 |
ASR D/(C+E) |
自動車破砕残渣の再資源化率(%) ※4 | 81.6 | 80.5 |
収支
品目 | 項目 | 2009年度 | 2008年度 |
フロン類 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
818,908,569 804,685,090 14,223,479 |
685,391,246 686,964,522 △1,573,276 |
エアバッグ類 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
438,370,042 446,710,092 △8,340,050 |
321,027,135 343,792,931 △22,765,796 |
ASR | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
2,966,852,200 2,818,047,062 148,805,138 |
2,518,837,544 2,466,755,918 52,081,626 |
三品目合計 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
4,224,130,811 4,069,442,244 154,688,567 |
3,525,255,925 3,497,513,371 27,742,554 |
- ※1 車体からエアバッグを取り外して、インフレーターを回収し、再資源化施設にてリサイクルする方法
- ※2 車体に取り付けたままエアバッグを展開しリサイクルする方法
- ※3 エアバッグ類再資源化率=回収金属重量/回収インフレーター重量
※4 ASR再資源化率= | (リサイクル施設投入ASR重量-排出残渣重量)+(全部利用ASR相当重量-排出残渣重量) | |
引取ASR重量+全部利用ASR相当重量 |
- ◆Hondaが使用した自動車破壊残渣処理基準適合施設は、
「豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部」 のホームページにて閲覧が可能。
http://www.toyotsurecycle.co.jp/asr/ - ◆Hondaの自動車リサイクル法への取り組み等は、Hondaホームページにて閲覧が可能。
http://www.honda.co.jp/auto-recycle/