Hondaは、自動車リサイクル法に基づく、フロン類、エアバッグ類、シュレッダーダスト(Automobile Shredder Residue以下、ASR)の2007年度再資源化等の実績を公表した。
HondaのASRの引取り台数の合計は37万6千台、重量にして6万6千トンであり、その内5万1千トンを再資源化した。その結果、ASR再資源化率は、77.8%となった。前年度の再資源化率68.6%に対して9.2%向上し、2015年の基準値70%を大幅に前倒し達成することができた。
また、エアバッグ類は、11万6千台を処理し、回収での再資源化率は、94.1%と法定基準85%を大幅に超える結果となった。フロン類は、前年より4万1千台増えて29万台を処理した。
これら3品目を処理するために要した費用は30億7,285万円であり、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金総額は、31億601万円であったことから、3,316万円の黒字となった。
Hondaは今後も、リサイクル率の向上と適正処理に向け、努力を継続していく考えである。
再資源化率
2007年度 | 2006年度 | |
エアバッグ類…B/A (基準値85%以上)※1 |
94.1% | 94.1% |
ASR…D/(C+E) (基準値30%以上)※2 |
77.8% | 68.6% |
- ※1 エアバッグ類再資源化率=回収金属重量/回収インフレータ重量
※2 ASR再資源化率= | (リサイクル施設投入ASR重量-排出残渣重量)+(全部利用ASR相当重量-排出残渣重量) | |
引取ASR重量+全部利用ASR相当重量 |
2007年度 使用済自動車再資源化等の概要
期間
2007年4月1日〜2008年3月31日
再資源化量
品目 | 項目 | 2007年度 |
2006年度 | |
フロン類 | 引取重量 | (1)CFC引取重量(kg) (2)HFC引取重量(kg) 合計引取重量((1)+(2)/kg) |
20,890.8 67,149.1 |
27,030.6 50,389.6 |
88,039.9 | 77,420.2 | |||
引取台数 | (1)CFCの引取台数(台) (2)HFCの引取台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
77,822 211,930 |
97,075 152,083 |
|
289,752 | 249,158 | |||
エアバッグ類 | 引取個数 | (1)回収個数(個)※3 (2)作動個数(個)※4 合計取引個数((1)+(2)/個) |
28,151 217,668 |
23,951 132,533 |
245,819 | 156,484 | |||
引取台数 | (1)回収台数(台) (2)作動台数(台) (3)一部回収/一部作動台数(台) 合計引取台数((1)+(2)+(3)/台) |
15,186 100,681 188 |
13,379 64,170 150 |
|
116,055 | 77,699 | |||
再資源化 重量 |
引き取ったガス発生器の総重量(kg)…A 引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量(kg)…B |
19,172.2 18,042.4 |
16,191.9 15,237.9 |
|
ASR | 引取台数 | (1)引取使用済自動車台数(台) (2)委託全部利用投入解体自動車台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) 335,597 |
335,597 39,909 |
289,062 44,184 |
375,506 | 333,246 | |||
引取重量 | (1)引取ASR重量(t) (2)委託全部利用引取ASR相当重量(t) 引取重量合計((1)+(2)/t)…C |
59,012.5 6,960.4 |
49,327.2 7,617.5 |
|
65,972.9 | 56,944.7 | |||
再資源化 重量 |
(1)リサイクル施設投入ASR重量(t) (2)リサイクル施設排出残渣重量(t) (3)再資源化重量((1)-(2)/t) (4)委託全部利用投入ASR相当重量(t) (5)委託全部利用排出残渣重量(t) (6)再資源化重量((4)-(5)/(t) 再資源化重量合計((3)+(6)/t)…D |
48,836.0 4,395.6 |
36,075.6 4,282.2 |
|
44,440.4 | 31,793.4 | |||
6,960.4 92.7 |
7,617.5 343.0 |
|||
6,867.7 | 7,274.5 | |||
51,308.1 | 39,067.9 | |||
減量されたASR重量(t)…E | 0.0 | 0.0 |
- ※3 車体からエアバッグを取り外して、インフレータを回収し、再資源化施設にてリサイクルする方法。
- ※4 車体に取り付けたままエアバッグを展開しリサイクルする方法。
払渡しを受けた預託金とリサイクル費用
品目 | 項目 | 2007年度 |
2006年度 |
フロン類 | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 再資源化等に要した費用の総額 (円) 収支 (円) |
612,149,028 634,059,457 △21,910,429 |
522,179,038 547,246,514 △25,067,476 |
エアバッグ類 | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 再資源化等に要した費用の総額 (円) 収支 (円) |
215,309,636 247,433,915 △32,124,279 |
139,247,869 167,041,139 △27,793,270 |
ASR | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 再資源化等に要した費用の総額 (円) 収支 (円) |
2,278,548,463 2,191,356,080 87,192,383 |
1,955,838,038 1,915,981,327 39,856,711 |
三品目合計 | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 再資源化等に要した費用の総額 (円) 収支 (円) |
3,106,007,127 3,072,849,452 33,157,675 |
2,617,264,945 2,630,268,980 △13,004,035 |
- ◆ASR再資源化処理基準適合施設については、豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部のホームページを参照。
http://www.toyotsurecycle.co.jp/ASR/hikitori.html - ◆Hondaの自動車リサイクル法への取り組み等は、Hondaホームページにて閲覧が可能。http://www.honda.co.jp/auto-recycle/