Hondaの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス、社長:近藤 広一)は、2005年6月29日に以下を発表致しましたので、その内容をご案内致します。
<ご参考>
アメリカン・ホンダモーターは、世界で初めて燃料電池自動車「FCX」を個人客に販売、6月29日にカリフォルニア州環境庁長官Alan Lloyd博士、アメリカン・ホンダモーター シニア・バイスプレジデントJohn Mendelなどの出席のもと納車セレモニーを行った。

Spallino家とHonda燃料電池車「FCX」
世界初となる燃料電池車の個人客は、カリフォルニア州レドンドビーチ在住のSpallino(スパリーノ)家。2年間のリース契約を締結、通勤、子供の学校への送り迎えや買い物など、日常の用途に「FCX」を使用する。
世界最初の燃料電池車個人ユーザーとなるJon Spallino氏は「FCXで通勤したり、子供たちと出かけるのを楽しみにしている。FCXは、排出ガスが出ないことを除けば、運転していて普通の車とまったく変わらない。」と語った。
アメリカン・ホンダモーターのJohn Mendelは「私たちの燃料電池車の先進性は、過去3年間のフリート販売により証明されている。今回の個人客への販売に加えて、技術をさらに進化させることで、社会に貢献したい。」と語った。
Hondaは、2002年12月に日米で同日に「FCX」をそれぞれ内閣府とロスアンゼルス市に納車して以来、アメリカで13台、日本で6台、合計19台の「FCX」を納車している。米国においては、通常販売の要件である米国環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)とカリフォルニア大気資源局(California Air Resources Board:CARB)の認定を、2002年7月に世界で唯一取得している。また、安全基準も全てクリアしている。2005年6月には、日本でも販売を目的とした型式認証を日本で初めて取得した。
今回の個人客への販売により、日常的な使われ方のデータや、一般顧客の視点でのフィードバックを受け取ることが可能となり、将来の燃料電池車の本格的普及への一歩が、また進んだこととなる。
「FCX」は、氷点下20℃での発電を可能とした「Honda FC STACK」を搭載。スタック自体の高いエネルギー効率と優れた作動特性や、水素や酸素の供給システムなど燃料電池システム全体の高効率化により、燃料の持つエネルギーをどれだけ駆動力に出来るかを示す駆動エネルギー効率は、ハイブリッド車の約2倍、ガソリン車の約3倍の55%※を実現している。
- ※LA-4モード走行時におけるHonda測定値
FCX 主要諸元
乗車定員 | 4名 | |
最高速度 | 150km/h | |
モーター | 最高出力 | 80kW(109PS) |
最大駆動トルク | 272N・m(27.7kg・m) | |
種類 | 交流同期電動機(Honda製) | |
燃料電池スタック | 形式 | PEFC(固体高分子膜型)(Honda製) |
出力 | 86kW | |
燃料 | 種類 | 圧縮水素ガス |
貯蔵方式 | 高圧水素タンク(350気圧) | |
タンク容量 | 156.6L | |
寸法(全長×全幅×全高mm) | 4165×1760×1645 | |
エネルギー貯蔵 | ウルトラキャパシタ(Honda製) | |
航続走行距離※ | 430km |
- ※LA-4モード走行時におけるHonda測定値
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