Hondaは、急拡大するロシア市場での販売強化を目的として、二輪車、四輪車、汎用製品の輸入販売を担当する現地法人を設立したと発表した。Hondaが全額出資するこの新現地法人ホンダ・モーター・ルスは、販売力の強化を行うとともに、物流・アフターサービス・宣伝・広報などを含む総合的な活動を展開していく。
ロシアの自動車市場は、1998年の経済危機以降着実に回復しており、2003年の市場規模は2000年の約90万台から約120万台に増加した。Hondaを含む輸入車ブランドの販売総数も、この4年間に4倍の19万台以上に増加している。ロシアでは、今年1月に消費税の撤廃と付加価値税(VAT)の引き下げ(20%から18%へ)が実行されたほか、今後数年以内にWTOへの参加が見込まれていることなどから経済発展がさらに進むと予想されており、これを受け自動車市場も更なる拡大が予想される。なお、Hondaは2004年に4800台の販売を計画している(前年比:134%)。
Hondaは1992年より駐在員事務所を設置し情報収集活動を主体に繰り広げてきたが、こうしたロシア市場の拡大状況を反映し、今回ロシア事業の発展のためロシア現地法人を設立し、質の高い製品販売と顧客サービスを行うことで、Honda事業のさらなる発展を目指していく。
新会社 概要
社名
ホンダ・モーター・ルス
Honda Motor RUS LLC
登記日
2004年2月18日
所在地
モスクワ市
自己資本額
3,000万ルーブル(約1億1千万円) *1ルーブル=約3.7円で換算
出資比率
本田技研工業株式会社 100%
従業員数
約30名
事業内容
二輪車、四輪車、汎用製品の輸入販売・アフターサービス