Hondaは静岡県引佐郡細江町の浜名湖畔にある浜松製作所細江工場(船外機生産工場)の隣接地に建設を進めてきた交通教育センターレインボー<浜名湖>がこのほど完成し、4月21日より営業を開始すると発表した。運営は(株)レインボーモータースクール(本社 埼玉県和光市:社長 入野𠮷勝、資本金8千万)があたり、安全運転普及本部はこれをサポートしていく。
この交通教育センターレインボー<浜名湖>は国内9番目の交通教育センターであり、これまで31年間にわたって積み重ねたHondaの安全運転教育ノウハウをベースに、お客様により納得いただけるよう「データを基に、お客様1人1人が自らの運転を振り返り、苦手部分や弱点に気付くことで日常の運転に役立つような価値を提供する」という新しいコンセプトで作られた。
交通教育センターレインボー<浜名湖>の特徴は
- 1)機器を利用して受講者個人の下記の3つのデータを収集し、研修終了後アドバイスシートに出力できるシステムを導入。
- 1.管理棟に設置された視力計による静体視力、動体視力の測定
- 2.インストラクターが受講者を見ながら携帯型の端末に運転姿勢やハンドリングなどの運転習慣をチェック
- 3.反応回避コースに設置された装置により受講者1人1人に手渡されたIDカードを無線で読み取り、受講者を特定すると同時に反応合図の提示からブレーキペダルへの踏み替え反応時間の測定や進入速度、合図提示から停止までの距離を自動で計測。
これらの収集されたデータは事務所のパソコンに集められ、アドバイスシートとして受講者に手渡すことができるとともに、過去の受講データと比較することができ、苦手部分や指導による改善点を把握することができる。

- 2)一般公道上で出遭うさまざまな危険を理解し予測能力を高める二輪・四輪シミュレーターを設置。二輪シミュレーターにはコース走行後の結果診断シートのプリントアウト機能も持たせた。シミュレーターの持つ機能とコースで実施する実車でのトレーニングとを合わせて日常の運転に関連付けた効果的な教育が可能となった。
交通教育センターレインボー<浜名湖>は地域に根差した交通教育センターとして周辺地域からのご来場を見込んでおり、他の交通教育センターと同様、企業のドライバー、安全運転管理者向けの研修や一般のドライバー、ライダー向けのスクールなどを実施する。
初年度3千人、2004年度には4千人の動員を目指している。
今後ここで蓄積した教育ノウハウとデータはHondaの他の交通教育センターとも共有し、さらに多くのお客様に喜んでいただける質の高い安全教育を多くのお客様に提供していきたい。
Hondaはより安全な製品を提供することはもちろん、1970年にはホンダ安全運転普及本部を設立し、安全教育や安全運転啓発活動に積極的に取り組んできた。その実践活動の拠点として交通教育センターを持ち、一般ドライバーをはじめ、企業、官公庁の安全運転指導者に対し安全教育を実施しており、今までに指導者を14万人育成し、404万人の方に受講いただいた。
交通教育センターレインボー<浜名湖>の概要
所在地
浜松製作所 細江工場敷地内(静岡県引佐郡細江町気賀5200-5)
投資総額
5.7億円
5.7億円 |
建設敷地規模
約104,400m2(内管理棟960m2)
所長
江原 幸雄(交通教育センターレインボー浜松 所長兼務)
車両
四輪車24台、二輪車81台
ドライビングシミュレーター、ライデングシミュレーター 各1台
インストラクター数
10名(交通教育センターレインボー浜松のインストラクター兼務)
主な訓練コース
ブレーキングコース、周回コース(全長1キロ)、低μ路コース、バリアブルコース、模擬市街地コース、反応回避コース、バランスコース、オフロードコース等

交通教育センターレインボー<浜名湖>全景