Hondaは、350気圧高圧水素タンク採用の燃料電池車「FCX-V4」が国土交通省大臣認定を取得したと発表した。

燃料電池車 FCX-V4
Hondaは、天然ガス自動車の開発等を通じて蓄積した高圧タンク技術により、「FCX-V4」では350気圧の高圧水素タンクを採用、航続距離を315kmと大幅に向上している。350気圧水素タンク採用の燃料電池車が国土交通省大臣認定を取得し、公道走行テストを開始するのは日本初である。
2001年7月に「FCX-V3」の公道走行テストを開始しているが、今回の「FCX-V4」は最高速や加速性能、衝突安全対応などを向上させ、より市販モデルの性能に近づけたものである。
Hondaは、米国での燃料電池車公道走行テストプロジェクト、カリフォルニアフューエルセルパートナーシップ(以下CaFCP)において「FCX-V4」を使った公道テストを行っており、今回の日本における公道走行テストでの検証とあわせて、実使用条件下での走行データの蓄積を行なっていく。
FCX-V4 システム概念図

FCX-V4 国土交通省大臣認定取得車両 主要諸元
乗員定員 | 4名 | |
最高速 | 140km/h | |
モーター | 最大出力 | 60kW (82PS) |
最大駆動トルク | 238Nm | |
種類 | 交流同期電動機 | |
燃料電池スタック | 形式 | PEFC(固体高分子膜型)(バラード製) |
出力 | 78kW | |
燃料 | 種類 | 圧縮水素ガス |
貯蔵方式 | 高圧水素タンク(350気圧) | |
容量 | 137L | |
航続距離 | 315km |