Hondaは、国内で9番目となる交通安全教育施設「交通教育センターレインボー<浜名湖>」を浜名湖畔の浜松製作所細江工場(船外機工場)の隣接する敷地に建設する。本年12月中旬に着工、来年4月に営業を開始する予定である。
Hondaの国内における交通教育センターは鈴鹿サーキット交通教育センター(所在地:三重県鈴鹿市)やアクティブセーフティトレーニングパークもてぎ(所在地:栃木県芳賀郡)等がある。この新施設が開設されることにより、Hondaのすべての製作所所在地に二輪・四輪の交通安全教育ができる常設施設を持つことになる。
施設のコンセプトは
- ・二輪・四輪のクルマの特性や交通事故を防ぐための運転技術や知識を受講者自ら楽しみながら学べる機会を提供
- ・歩行者、自転車を含む幅広い交通参加者を対象にした参加体験実践教育
- ・運転操作や運転に必要な身体能力デ―タを個人別に記録してカルテ化し、受講者にフィードバックできる設備の導入
- ・危険予測能力向上に効果的な二輪・四輪シミュレーターを使用した科学的教育
などホンダ安全運転普及本部が長年蓄積したノウハウを取り入れた安全教育施設である。
また、交通教育センターレインボー<浜名湖>の建設・運営にあたっては、浜名湖の周辺環境や自然環境に配慮し、細江工場と同様に環境への負荷軽減に配慮している。
なお、運営は(株)レインボーモータースクール(本社 埼玉県和光市:社長 入野𠮷勝、資本金8千万)があたり、ホンダ安全運転普及本部はこれを多面的にサポートしていく。
Hondaはより安全な製品を提供することはもちろん、1970年にはホンダ安全運転普及本部を設立し、安全教育や安全運転啓発活動に積極的に取り組んできた。その実践活動の拠点として交通教育センターを持ち、一般ドライバーをはじめ、企業、官公庁の安全運転指導者に対し安全教育を実施しており、今までに指導者を14万人育成し、404万人の方に受講いただいた。
交通教育センターレインボー<浜名湖>の概要
所在地
浜松製作所 細江工場敷地内
静岡県引佐郡細江町気賀字大坪5794-1
工事期間
2001年12月中旬~2002年3月末竣工
営業開始予定
2002年4月
投資総額
5.5億円
建設敷地規模
約104,400m2(内管理棟960m2)
(縦 約220m×横 約450m)
所長
江原 幸雄(交通教育センターレインボー浜松 所長兼務)
施設概要
四輪車20台、二輪車75台でスタート
ドライビングシミュレーター、ライデングシミュレーター 各1台
インストラクター数
12名(交通教育センターレインボー浜松のインストラクターが兼務)
主な訓練コース
ブレーキングコース、外周路コース(全長約1キロ)、低μ路コース、バリアブルコース、市街地コース、反応回避コース、バランスコース、不整地コース など