DREAMS 望月鞠花
The Power of Dreams
How We Move You
ハンズフリー
パーソナルモビリティ
「UNI-ONE」
望月鞠花
コーポレート戦略本部 コーポレート戦略部
クリエーティブソリューションセンター イノベーションスタジオ スタッフエンジニア
UNI-ONE におけるUX(*1)・スタイリング担当。
AR (*2)体験の企画・コンセプト立案~実証実験を推進。
*1: ユーザー体験(User Experience)
*2: 拡張現実(Augmented Reality)
望月さん、あなたの夢は?
私の夢は、人の暮らしが自由になる乗り物をつくることです。
夢を追いかける原動力は?
子どもの頃に山間部に住んでいたので、自分の意志だけで遠くへ行くことがとても難しかったです。自分の思った時に、思った通りに、思った場所へ行くことができる大切さを実感しました、その時の体験が原動力になっています。
大学進学の時に、思い切って九州まで行きました。地元からはすぐに来れない場所です。幼いころは自転車ですら乗るのが危ないと言われて育ちましたが、大学に行ってから免許を取って、バイクに乗って、これは最高だ!と感じました。田舎に住んでいたときは、物理的にも心理的にもすごく抑圧されていて、やってはいけないことが多かったり、できないことがたくさんありました。そこから自由になったときに、「人生はすばらしい」ということに気付いたんです。今、同じように苦しく感じている人の力になりたいですし、ちょっとしたことで人生は変わるということを自分も強く感じたので、今作っているUNI-ONEという乗り物にも非常に価値を感じています。
夢を追い求める中で苦労したことは?
今、UNI-ONEという乗り物を作る仕事に携わっています。UNI-ONEは体重移動で動かすことが出来る今までに無い新しい乗り物なので、技術的にも、デザイン的にも正解がありません。誰でも簡単に乗れるような乗り物にするために、どうしたらもっと使いやすいものになるか考えることに日々頭を悩ませています。
誰も正解が分かっていないからこそ、この乗り物を絶対に世に出すんだ!と、チームのメンバー全員で率直に意見を出し合って、一番いい答えを見つけられるよう話し合ってます。
次はどんな挑戦をしますか?
UNI-ONEは、未来の乗り物や実験中の乗り物に見えるかもしれないですが、我々は本気でこの乗り物をお客さま、正にこのインタビューを読んでいる方にも乗っていただけるものにしたいと考えています。皆さまに使っていただくために、今後は、UNI-ONEを社会に浸透させる仕事もやっていきたいです。
この乗り物は、社会的に少しずつ興味を持っていただけている状態になってきたのですが、例えば「道路で乗って通学したい!」と言っていただける状態までは、まだ何段階かステップがあります。すぐにでも多くの人に乗っていただきたいのですが、乗り物としてこの世に存在させるための法律やステップが、自動車やバイクに比べたら、そんなの全然ないんです。これからどういうルールでやっていくかなど、社会のインフラになるためにはまだまだ課題があります。
私はもともとは二輪のデザイナーとして、Hondaに入社しました。その時は、「やっぱりバイクが最高で、一番、人を自由にする、いい乗り物だ」と思っていました。なので、UNI-ONEに出会った最初の頃は、研究者が、自分の好きな技術を見せびらかしているように感じて、あまり好きじゃなかったんです。ですが、実際に実証実験などで、小さいお子様や、下肢に障がいがある方に乗っていただき、感動していただけたのを見て、「この乗り物は、ちょっとよく分からない不思議な乗り物だけど、この世に必要なんだ」と強く感じたんです。お年寄りや下肢に障がいのある方などが、「今日は出かけるのしんどいからやめよう」じゃなくて、もっとアクティブに、「 あそこにはUNI-ONEあるから出かけてみよう、今日もいっぱい楽しいことをしよう」と思えるような社会にしたいなと思っています。
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#ThePowerOfDreams#HowWeMoveYou