要旨
エンジンにおける動弁系の挙動を詳細に解析するため,従来の境界追尾型光学式変位計に比べ,高精度で低ノイズであると言われるレーザ変位計での計測を試みた.その際,被測定部周囲壁面での乱反射ノイズ,レーザ変位計特有のデジタル変換ノイズの課題が生じた.そこで,これらを低減させる周囲壁面,被測定面の形状変更や入力電圧ゼロ点シフトなど,測定法の改善を行った.その結果,上記ノイズが低減でき,バルブ挙動を詳細に解析する事が可能となり,ロッカアーム慣性による遅れを伴ったバルブへの再衝突現象を明らかにする事ができた.更に従来の測定法よりもコンパクトなレーザ変位計により,多気筒同時計測も可能となった.
参考文献
- (1) 明本禧洙ほか:S2000用高出力低エミッションDOHC-VTECエンジンの開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.11 No.1, p.32-35 (1999)
- (2) 末広祥三ほか:二輪車用エンジン動弁系の動力学シミュレーション,内燃機関,Vol.28, No.355, p.46-53 (1989.5)
- (3) 酒井宏ほか:内燃機関弁運動の研究,日本機械学会,35巻,237号,p.1084-1092 (昭44-5)
- (4) 秋葉機四郎ほか:弁系振動の新しいシミュレーション,いすゞ技報,67 号,p.1-4 (昭和46-4)
- (5) 佐藤晃ほか:高速内燃機関用カムの設計法,トヨタ技報,第18巻,第4号,p.333-341 (昭和42年)
- (6) Kosugi, T., Seino, T.: Valve Motion Simulation Method for High Speed Internal combustion Engines, SAE Paper 850179
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.12 No.2 収録 (141 - 146)
論文PDF
PDF 213KB
引用情報
神田 久, 田中 求来.
動弁系におけるバルブ変位のレーザ計測技術の確立
Honda R&D Technical Review Vol.12 No.2 pp.(141 - 146)2000.
引用情報をコピー
コピーしました