RC213V-Sは,MotoGP用レーシングマシンRC213Vを基本として,そのメカニズムと細部仕様を踏襲したままで,公道走行を可能とする車両を目指し開発された.そのため,法規対応や,実用性確保のための装備追加,必要な部品製造方法の変更などをおこなっているが,基本構成やスタイリングを大きく変更することなく,わずかな重量増加に抑えることで完成車乾燥質量は170 kgを達成した.これにより,RC213Vの勝つための重要な手段である「操りやすさ」という操縦フィーリングの魅力を一般のライダに体感してもらうことが可能となった.
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.1 収録 (121 - 132)