Honda SENSING Eliteトラフィックジャムパイロット

技術の概要

高速道路での渋滞時、ドライバーに代わってシステムが運転操作。

高速道路を走行中、渋滞にさしかかった場合、一定の条件下でシステムが周辺の監視をはじめ、ドライバーの代わりにアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を行います。追従・停止・再発進で発生する操作が不要となり、テレビやDVDの視聴、ナビの目的地設定などが可能に。渋滞時の疲労やストレスを軽減します。

※システムから操作要求があった場合には、ドライバーが運転操作を行う必要があります。

技術のしくみ

多数のカメラ、レーダー、ライダーからなる外界認識用センサーで自車周囲360°の状況を検知。アンテナから高精度のGNSS※1情報を受信、地図ユニット(MPU)から受信した高精度地図や車両のセンサーの情報などを統合し、自車の位置を判断。ドライバーモニタリングカメラでドライバーの顔の向きや目の開閉状況、動作の有無などを把握し、システムからの操作要求に対応できる状態かどうかを見極めます。これらの情報をもとにシステムが作動し、アクセル、ブレーキ、ステアリングを高度に制御することで、スムーズな運転支援を行います。

※1 GNSS(Global Navigation Satellite System):全球測位衛星システム

技術のはたらき

STEP1

ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能を作動させた走行中、渋滞にさしかかると、メーター内の表示、ブザーやインジケーターの表示でドライバーに通知し、システムが制御を行います。


STEP2

渋滞中、システムは先行車の車速変化に合わせて車間距離を保ちながら同一車線を走行、停車、再発進します。ドライバーはナビ画面でのテレビやDVDの視聴が可能になります。

ハンズオフ、アイズオフ


STEP3

渋滞が解消されると、ドライバーに運転操作要求を通知。ドライバーが運転操作を行うことで、渋滞機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)作動状態に切り替わり、設定車間距離を保持するよう、アクセルやブレーキ操作を支援します。

Hondaのこだわり

「Safety for Everyone」のスローガンのもと、道を使う誰もが事故に遭わない社会の実現をめざすHondaは、安全運転支援技術の進化に力を注いでいます。トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)は、その中で進化したHonda SENSING Eliteにおける画期的な機能のひとつです。

国が5つに分類・定義※2した運転自動化レベルで、トラフィックジャムパイロットはレベル3に相当します。運転の主体が、システムとドライバーに受け渡されるレベル3は非常に難易度の高い技術です。

Hondaはレベル4の研究も進めながら、より多くのドライバーが安心して走行できるように、先進的な安全運転支援技術の開発に取り組んでいます。

※2 SAE International(米国に拠点を置く自動車技術者協議会)の定義(J3016)に準拠





ドライバーの運転支援機能のため、各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界があります。各機能の能力を過信せず、つねに周囲の状況に気をつけ、安全運転をお願いします。各システムは、いずれも道路状況、天候状況、車両状態等によっては、作動しない場合や十分に性能を発揮できない場合があります。

車種や発売時期によって本ページの説明とお客様所有の車両の機能が異なる場合があります。 実際の機能は取扱説明書をご確認ください。

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