指先の操作だけで、アクセルオフ時の速度を調整
Hondaのハイブリッドシステム、e:HEV(イー・エイチ・イーブイ)は、走行中のアクセルオフ時に走行用モーターによって発電し、電力回生を行います。その際に生じる抵抗を利用した回生ブレーキの強さ(減速度)を、ステアリングパドル操作によって選択できるのが「減速セレクター」です。下り坂で速度を一定に保ちたいときや、高速道路で前走車との車間距離を調整したいときなど、ブレーキペダルを踏むことなく指先の操作だけで簡単に速度調整が行えます。また、摩擦ブレーキとも協調して作動するため、バッテリーが満充電状態で電力回生が行えない場合でも安定した減速を可能にしています。
ステアリングパドル操作で、好みの減速度にコントロール
減速セレクターは、ステアリングホイールの左右に取り付けられた2つのパドルスイッチで減速の強さを調整。 左側の「-」を操作すると減速を強く、右側の「+」を操作すると減速を弱くすることができます。その後、アクセル操作や走行状態に応じて自動解除。ドライブモードスイッチでSPORTモード*を選択しているときは自動解除されません。
エンジン車のパドルシフトは、トランスミッションのシフトダウンによってエンジンブレーキの強さを調整するのに対し、e:HEVの減速セレクターは回生ブレーキの強さによって調整するため、減速後の加速時はシフトアップが無く、モーターが生み出すスムーズでレスポンスの良い走りを楽しめます。
∗モデルによって異なる場合があります。
設定可能な減速度範囲を拡大した6段階仕様も
最大減速度を高めるとともに、減速段を4→6段に多段化した仕様も一部モデルに搭載。より自在な減速度コントロールを可能としています。摩擦ブレーキとの協調制御を行い停止間際までの減速が可能になったほか、「-」パドルを一度操作するだけで1段飛ばした1→3段目へ移行させる制御も採用。
さらに、SPORTモードだけでなく全ドライブモードで減速段の固定を可能とし、常に好みの段数で走行が可能です。