アクティブサウンドコントロール

アクティブサウンドコントロール

高揚感をもたらすHondaらしい加速サウンド

Hondaらしい五感に響くような伸びやかで胸のすく加速感を、よりいっそう楽しめる技術が「アクティブサウンドコントロール」です。アクセル操作や走行状態、SPORTモードなどのドライブモード設定に応じて、音質・音量が調整された音をオーディオスピーカーから車内に発することで、ドライバーの操作意思やクルマの動きと調和した加速体験が得られます。
Honda独創のハイブリッドシステムである「e:HEV」においても、有段トランスミッションのようにリズミカルなエンジン回転制御を行うリニアシフトコントロールや、鋭い変速フィールでドライバーとクルマの一体感を際立たせるHonda S+ Shiftと合わせ、高性能エンジン車のような高揚感あるエンジンサウンドを楽しめます。

エンジン回転と同期したサウンドコントロール

アクティブサウンドコントロールは、エンジン回転数と同期した次数音を加えて音質を調整。その上で、ドライバーの操作やクルマの走行状態に応じた音量でオーディオスピーカーから出力します。実際のエンジン原音では変動のある音圧をスムーズに調整するとともに、クルマの個性やドライブモードなどに応じて演出を加えることで、原音を生かしながら質の高いサウンドを生み出しています。

アクティブサウンドコントロール システム図

アクティブサウンドコントロール システム図

※マイクやスピーカーの数や設置位置はモデルや装備により異なります

サウンド効果

サウンド効果

ドライバーとクルマの一体感をもたらすリアルなサウンドを追求

Hondaのエンジンならではの高回転域まで回したくなるような、軽快で伸びのあるサウンドを追求。実際に搭載されているエンジンサウンドを活かしながら、走行シーンに応じたリアルで気持ちよいサウンドチューニングを突き詰めています。

音色

エンジン音は回転数に同期した周波数に、その倍数の周波数成分(次数音)も加わって構成されており、4気筒エンジンであれば2倍の周波数である2次音、4倍の4次音といった偶数の次数音が多く含まれ、そのバランスによって音色の特性が変化します。アクティブサウンドコントロールはクルマの個性に応じて次数音を調整。低い次数音を強調することで迫力のある排気音を表現したり、高い次数音を加えることで高出力の自然吸気エンジンのような高回転サウンドを表現したり、さまざまな音色表現を実現しています。

指向性

FF車の場合エンジンはフロントに搭載されているため、エンジン音は乗員の前方から、また排気音は後方から聞こえます。一方でスピーカーはドアなど乗員の側方にある場合が多く、音楽再生などと同様に演出音を出力すると不自然に感じます。そこで、周波数によって指向性が異なる音の特性を利用して次数音を調整するとともに、各スピーカーからの出力レベルを最適化。エンジン音成分や排気音成分が自然に感じられるように音像定位にこだわっています。

クルマの挙動との連動

クルマから発せられる音は高揚感が得られるだけでなく、正確な運転操作をするためのインフォメーションとしての役割も重要です。そのため、アクティブサウンドコントロールは車両挙動とサウンドのマッチングを徹底。音量、音色、タイミングなど、ドライバーの操作に対するフィードバックにこだわりました。例えば、アクセル開度やエンジン回転上昇率との連動性や、ブリッピング時の音の立ち上がり、減速から加速に転じる際の伸びのある再加速感など、さまざまな走行シーンにおける一体感のあるサウンドを追求しています。これらは、クルマの開発段階に応じて調整。進化・熟成していくクルマの走りにマッチしたサウンドにつくり込んでいきます。

※サウンド演出はモデルや装備により異なります。

エンジン自体の音質向上

サウンドの基となるエンジン自体の機械音が優れていなければ、サウンド演出の効果を最大限に得ることはできません。そのため、エンジンブロックやクランクシャフトの剛性向上、エンジンマウントの伝達特性のチューニングなどを行い、ノイズを徹底して抑えました。エンジンそのものの優れた音をアクティブサウンドコントロールによって磨き上げることで、高揚感あふれる気持ちよいサウンドを実現しています。

CIVIC TYPE Rのサウンド演出

CIVIC TYPE Rのサウンド演出


テクノロジーアクティブサウンドコントロール