POINTこの記事でわかること
- カーボンニュートラルとは地球温暖化を抑えるための重要な目標
- 電気自動車の販売台数は増加傾向
- 水素は次世代のクリーンなエネルギーとして注目されている
そもそもカーボンニュートラルって誰が何をするの?
2015年にパリ協定が採択され、世界共通の長期目標として「世界的な平均気温上昇を工業化以前に比べて、2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」と掲げました。その実現のため、日本を含めた145カ国が2050年までに「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」ことを宣言しています。この「排出を全体としてゼロにする」とは、排出量から吸収量を差し引いた合計をゼロにするということで、これをカーボンニュートラルといいます。その実現のため、国や民間企業などがさまざまな取り組みを行なっています。
再生可能エネルギーって、どのくらい使われているの?
再生可能エネルギーとは、一度利用しても比較的短期間に再生が可能なエネルギーのことです。化石燃料と異なり資源が枯渇せず、いつまでも繰り返し利用できる、太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスによって発電したエネルギーを指します。日本の再生可能エネルギー電力比率は2020年度で約19.8%(※)。季節や天候によって発電量が変動するため、まだまだ火力発電などに頼らざるを得ないのが実情です。
※経済産業省 資源エネルギー庁「日本のエネルギー 2023年2月発行」よりhttps://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/pdf/energy_in_japan2022.pdf
▼Hondaの取り組み
自動車の電動化ってどんな種類があるの?
自動車の電動化とは、電気だけで走るバッテリー式電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)のことのみを指すと思われがちですが、実際には動力源の一部に電力を利用する自動車のことも指します。BEV以外には、バッテリーから供給される電気モーターとガソリンエンジンで走るハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、そのHEVに外部から充電できる機能を備えたプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug in Hybrid Electric Vehicle)があります。また、水素と酸素の化学反応で電気を発生させる「燃料電池」を搭載した自動車は燃料電池自動車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)と呼ばれています。
▼Hondaの取り組み
電気自動車ってどのくらい普及しているの?
2023年に世界で販売された電動車の新車販売台数は、BEVが1,060万台、HEVが1,690万台で、合計2,750万台となりました。2019年以降、販売台数は毎年1.3倍以上に増加しており、その成長は急速です。この要因としては、各国政府による環境政策の推進、持続可能性への関心の高まり、自動車メーカーによるEVラインナップの拡充があげられます。2024年においてもこの傾向は続いており、今後もEVの販売台数は増加することが予測されています。
グローバル四輪 電動車(BEV/HEV)の台数推移
水素エネルギーってどうして注目されているの?
電気自動車以上に、究極なクリーン自動車として注目されているのがFCEVです。水素と酸素の化学反応で電気を発生させる燃料電池を搭載し、その電気を使って走るFCEVは、電気を生み出すうえでCO2を一切発生させません。水素そのものは地球上に無尽蔵に存在するため入手も容易です。自動車の燃料に限らず、家庭用燃料電池など、さまざまな使い道がある水素は、次世代のクリーンなエネルギーとして注目されているのです。
▼Hondaの取り組み
カーボンニュートラル社会実現に向けて、これからもHondaの挑戦は続きます。
この記事をシェアする
この記事は面白かったですか?
- そう思う
- どちらともいえない
- そう思わない
今後の改善の参考にさせていただきます!