Honda SPORTS

第77回 都市対抗野球大会 Honda 硬式野球部

1回戦

第77回都市対抗野球大会

8月30日 18:00
試合会場:東京ドーム

チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
ニチダイ 0 0 0 1 0 0 0 0 1
Honda硬式野球部 0 0 2 2 0 0 4 3x 11

3本塁打含む12安打で8回コールド発進
筑川好投、金子2アーチで投打の軸が噛み合う

 4番・金子が3安打・5打点・2本塁打の大暴れ!
 好調筑川、6回1失点の好投で、8回コールド勝ち!!

 創部10年目にして本大会初出場を果たした京田辺市・ニチダイに対してHondaは、3年連続21回目の出場の貫禄をしめす試合運びで、堂々の2回戦進出を果たした。
 応援団も外野席までぎっしりと埋め尽くした。木村健次事務局長も試合前、「1万5千人の動員を予定しています」と語っていたが、その目標も十分に達成したようだった。まさに、試合でも応援でも、ニチダイを圧倒していた。始球式は、吉見幹雄専務が務め、これもきっちりと捕手のミットに納まった。

 大応援団の声援を背に先発の筑川は3者三振という文句のない立ち上がりだった。若干球が高めかなとも思えたが、それ以上に気迫が上回り、球のキレは抜群だった。結局6イニングを投げて6奪三振で1失点。4回に相手チーム三番の高島(日章学園→日本文理大)に出会い頭の一発を食ったものの、危なげのない安定した投球だった。センバツ優勝投手(東海大相模時代)という実績を引っさげ、東海大を経て期待されて入社1年目の昨シーズンは怪我でほとんど登板の機会がなかった。それだけに、今年にかける思いも強かった。「今、自分で出来る範囲のことは、すべてやっていこうというつもりで投げていますが、今日はそれが出来たかなと思います」と、自分でも納得のいく投球内容だったようだ。

 Hondaは3回、2死二塁から一番吉岡が中前タイムリー打で先制するが、本塁送球を焦り少し硬くなった相手中堅手が後逸して、打った吉岡も本塁へ帰ってくるというラッキーで2点を先取。さらに、4回には主砲金子が、宇田川監督の「バックスクリーンに放り込んでこい」という声に後押しされて、高尾投手が投じたアウトローの難しいボールを巧みにバットに乗せて右中間へ運ぶソロアーチで追加点。2死後、岡野勝も続いてインコース高目を左翼スタンドへ持っていった。これで試合の主導権は完全にHondaのものとなった。

 圧巻は7回だった。大応援団のエールを背に、上田(こうだ)が左中間二塁打で出塁するとバントヒットに死球などで1死満塁となり、ここで主砲金子登場だ。フルカウントからファウルで2球粘ったあとの8球目、ジャストミートした打球はピンポン球のように左翼席中段に飛び込んだ。試合を決定づけるグランドスラムである。「あれは、ドンピシャでしたね。1年に、2~3回こういう当たりがあるんですよ。それがいいところで出ました。今日はタイミンクが合っていました」と、金子は自分でもびっくりするくらいの好調さだった。そして、「次は、いつ出るのかな」と、おどけてみせる余裕もあった。

 結局、Hondaは8回にも1死満塁で開田が一掃の中越打を放ち今大会初のコールドゲームを決めた。7回から筑川をリリーフした補強の長尾投手も力のあるストレートと、左腕独特のクロスボールで2イニングをピシャリと抑え、頼れる助っ人ぶりを強烈にアピールした。

 試合後は宇田川丈昌監督も、ほぼ計算どおりの試合展開に上機嫌だった。「筑川は病み上がりということもあって、少し心配していたんですけれども、佐伯が上手くリードしてくれました。交代は6回というイニングではなく、100球を目安に考えていました。補強の長尾も十分に力がありますから、ここで使えてよかったと思います。攻撃も、足を使って終始ウチらしい野球が出来ました。5打点の金子もいいところで回ってきたからなのでしょうが、いいところでアイツのところに回ってくるということは、流れがよかったということでしょう。ただ、これからは、その前後がもう少し打てないと厳しくなるということは覚悟しています」
 最後は、先を見据えて、さらなる充実へ向けて、引き締めていくことも忘れてはいなかった。 10年ぶりの黒獅子旗奪回へ向けて、まずは順調なスタートを切ったといっていいだろう。