人の能力
“人”に焦点を当てた交通安全啓発活動で、事故を未然に防ぐ
交通社会に参加するすべての人を対象として、運転技術、認知、判断、
周囲に対する思いやりやマナーなど、“人の能力”を高めていくことが重要だと考えます。
Hondaは「人から人への手渡しの安全」や「参加体験型の実践教育」というこれまでの基本姿勢をもとに、
より個々人の意識や経験値、身体能力に合わせた交通安全啓発活動へと進化させていきます。
これまでの歩み
1970年代、若年者の事故が多発していたことを受け、Hondaは中高生向けの安全教育プログラムを展開しました。その後、親子バイク教室や高齢者向け安全教育プログラムなど、その対象者の幅を拡げています。対象地域もブラジルを皮切りに海外でも広く展開しております。
主な活動
2030年のマイルストーンを目指すにあたり、啓発活動においては、質の高いプログラムを通じて交通社会に参加するすべての人をサポートする機会を拡大させていくことが重要となります。2023年3月現在、Hondaは日本を含む世界43の国と地域で安全運転普及活動を実施しており、各地でインストラクターの養成や交通教育センター、販売店での啓発活動を強化しています。
交通安全・運転教育の実施国・地域
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ブラジル
より安全で調和のとれた交通環境をめざして
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中国
「Cool范儿骑士」(クールファーチースー)”カッコいい安全なライダー”の育成を目指して
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タイ
東南アジアの交通教育のパイオニアとして国と共に歩んだ33年
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アメリカ
若年ドライバーの安全運転をサポート
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ベトナム
こどもたちへの交通安全教育にも注力
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トルコ
トルコの人々の安全意識の拡大を目指して
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インドネシア
「One Heart」でつながる安全意識の輪
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日本
世界の交通安全をリードする存在として、運転者の教育に取り組む
将来に向けて
Hondaは1970年代から培ってきたノウハウを活かしたプログラムをスマートフォンなどのICTツールを活用することで、時間や場所を問わずどなたでも学びを深めることができる取り組みも進めています。
2023年には、安全運転の習得をサポートする「Honda Driver Coaching」アプリをリリースしました。このアプリは、ステアリング、ブレーキ、加速などのドライバーの操作をリアルタイムで分析し、サポートが必要なときにドライバーにアドバイスします。また、トレーニング完了後は、計算された運転スコアにより、ユーザーは具体的な運転ヒントとともに、現在の運転スキルの状況を確認できるようになります。
今後は、こうした安全運転のコーチングシステムを新興国のライダー向けにも展開することを視野に入れ、実証実験を行う予定です。
また新興国では、免許 制度を含む法規制や交通ルールなどの整備に貢献すべく、国際機関や各国政府機関、他のモビリティ産業との連携を図っていきます。
Honda Driver Coaching