「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画

 Hondaは、地球環境保全の重要な取り組み課題である「生物多様性保全」に取り組む「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画します。

 「30by30」は、2030年までに陸と海の少なくとも30%の保全・保護を目指す国際的な目標として、2021年10月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)第一部で議論され、今後開催予定のCOP15第二部で採択されることが見込まれています。生物多様性のための30by30アライアンスは、30by30目標の国内達成に向けた仕組みの構築を目指し、環境省を始めとした行政、企業、NPOなどの有志連合として設立されました。

 Hondaは、30by30目標達成のため、国立公園などの保護地域の拡張と管理の質の向上、保護地域以外にある里地里山や企業林など生物多様性保全が図られている地域(OECM※1)の設定・管理、またその保全の促進といった30by30アライアンスの取り組みに積極的に参加していきます。

生物多様性のための30by30アライアンス

Hondaの生物多様性保全

Hondaは、自社の企業活動が生物多様性に影響を及ぼす可能性があることを認識し、1960年代からその保全につながる活動に力を入れてきました。当時から工場での植林活動や工業用水の循環利用を行い、1976年には各事業所において「ふるさとの森」づくり活動を開始しました。

現在も、地球環境を守る活動として各事業所で自治体・地域などと連携し、里地里山保全活動や森林保全活動に加え、Honda独自の環境保全活動である「HondaWoods※2」「ハローウッズ※3」「Hondaビーチクリーン活動※4」など、さまざまな環境保全活動に取り組んでいます。

また、こうした環境への取り組みをさらに進めるため、2011年には「Honda生物多様性ガイドライン」を制定し、「環境技術の追求」「企業活動での取り組み」「地域社会との連携」「情報の開示と共有」などの重点取り組み領域を定め、積極的に推進しています。

Hondaは豊かな自然、クリーンな海、全ての人の安全、子供たちが自由に夢を叶える未来、みんなが暮らしやすい社会など、夢のある明日の社会づくりを目指しています。今後も、喜びを次世代につなげる活動に積極的に取り組んでいきます。

Other Effective area-based Conservation Measuresの略。民間等の取り組みにより保全が図られている地域や、保全を目的としない管理が結果として自然環境を守ることにも貢献している地域

Honda従業員が、国内事業所の敷地内で森を育む活動。「地域社会、地域の人々との共生」と「生命の循環による自然環境との共生」を目指し1970年代より取り組んでいる

栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎ内にある自然体験施設。豊かな里山の自然に囲まれた環境を生かし、自然とのふれあいを通じた「遊びと学びの場」として、次世代の育成支援活動および地域環境保全活動を行っている

Hondaが独自開発した「Hondaビーチクリーナー」を使い、Hondaグループの従業員や地域の皆様と全国各地の砂浜をきれいにする清掃活動。“素足で歩ける砂浜を次世代に残したい”という想いから、2006年に活動を始め、これまでに全国200カ所以上で約385回実施し、回収したゴミは総量490トンにのぼる

Honda社会貢献活動 地球環境を守る活動