Hondaは、自動車リサイクル法に基づく、フロン類、エアバッグ類、シュレッダーダスト(Automobile Shredder Residue 以下、ASR)の2008年度再資源化等の実績を公表した。
フロン類は、前年実績29万台より3万1千台増えて32万台を処理した。
エアバッグ類は、前年実績11万6千台より5万台増えて16万6千台を処理。回収での再資源化率は、94.5%と法定基準85%を大幅に超える結果となった。
ASRの引取台数は、前年実績37万6千台より1万6千台増えて39万1千台を処理。重量にして7万3千トンであり、その内5万9千トンを再資源化した。その結果、ASR再資源化率は、80.5%となった。前年度の再資源化率77.8%に対して2.7%向上し、昨年に引き続き、2015年の基準値70%を大幅に超える結果となった。
これら三品目を処理するために要した費用は、前年実績30億7,285万円より4億2,466万円増えて34億9,751万円となった。資金管理法人から払い渡しを受けた預託金総額は、35億2,526万円であったことから、2,774万円の黒字となった。
Hondaは今後も、リサイクル率の向上と適正処理に向け、努力を継続していく。
2008年度の使用済自動車再資源化等の概要
期間
2008年4月1日〜2009年3月31日
再資源化量
品目 | 項目 | 2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 | |
フロン類 | 引取重量 | (1)CFC引取重量(kg) (2)HFC引取重量(kg) 合計引取重量((1)+(2)/kg) |
14,488.2 84,030.1 |
20,890.8 67,149.1 |
27,030.6 50,389.6 |
30,404.6 34,147.2 |
98,518.3 | 88,039.9 | 77,420.2 | 64,551.9 | |||
引取台数 | (1)CFCの引取台数(台) (2)HFCの引取台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
55,141 265,965 |
77,822 211,930 |
97,075 152,083 |
103,463 99,379 |
|
321,106 | 289,752 | 249,158 | 202,842 | |||
エアバッグ類 | 引取個数 | (1)回収個数(個) ※1 (2)作動個数(個) ※2 合計引取個数((1)+(2)/個) |
37,586 339,162 |
28,151 217,668 |
23,951 132,533 |
18,569 76,853 |
376,748 | 245,819 | 156,484 | 95,422 | |||
引取台数 | (1)回収台数(台) (2)作動台数(台) (3)一部回収/一部作動台数(台) 合計引取台数((1)+(2)+(3)/台) |
18,817 147,312 112 |
15,186 100,681 188 |
13,379 64,170 150 |
11,681 38,326 120 |
|
166,241 | 116,055 | 77,699 | 50,127 | |||
再資源化 重量 |
引き取ったガス発生器の総重量(kg) …A 引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量(kg) …B |
26,244.1 24,793.5 |
19,172.2 18,042.4 |
16,191.9 15,237.9 |
8,485.2 7,932.6 |
|
ASR | 引取台数 | (1)引取使用済自動車台数(台) (2)委託全部利用投入解体自動車台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
358,212 33,171 |
335,597 39,909 |
289,062 44,184 |
229,247 32,402 |
391,383 | 375,506 | 333,246 | 261,649 | |||
引取重量 | (1)引取ASR重量(t) (2)委託全部利用引取ASR相当重量(t) 引取重量合計((1)+(2)/t) …C |
66,941.1 6,112.0 |
59,012.5 6,960.4 |
49,327.2 7,617.5 |
38,779.0 5,579.8 |
|
73,053.1 | 65,972.9 | 56,944.7 | 44,358.8 | |||
再資源化 重量 |
(1)リサイクル施設投入ASR重量(t) (2)リサイクル施設排出残渣重量(t) (3)再資源化重量((1)-(2)/t) (4)委託全部利用投入ASR相当重量(t) (5)委託全部利用排出残渣重量(t) (6)再資源化重量((4)-(5)/t) 再資源化重量合計((3)+(6)/t) …D |
59,033.8 6,229.9 |
48,836.0 4,395.6 |
36,075.6 4,282.2 |
24,613.3 2,986.4 |
|
52,803.9 | 44,440.4 | 31,793.4 | 21,626.9 | |||
6,112.0 94.4 |
6,960.4 92.7 |
7,617.5 343.0 |
5,128.9 117.0 |
|||
6,017.6 | 6,867.7 | 7,274.5 | 5,011.9 | |||
58,821.5 | 51,308.1 | 39,067.9 | 26,638.8 | |||
減量されたASR重量(t) …E |
0.0 | 0.0 | 0.0 | 369.8 |
再資源化率
品目 | 項目 | 2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 |
エアバッグ類 B/A |
ガス発生器の再資源化率(%) ※3 | 94.5 | 94.1 | 94.1 | 93.5 |
ASR D/(C+E) |
自動車破砕残渣の再資源化率(%) ※4 | 80.5 | 77.8 | 68.6 | 59.6 |
収支
品目 | 項目 | 2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 |
フロン類 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
685,391,246 686,964,522 △1,573,276 |
612,149,028 634,059,457 △21,910,429 |
522,179,038 547,246,514 △25,067,476 |
423,939,280 445,389,475 △21,450,195 |
エアバッグ類 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
321,027,135 343,792,931 △22,765,796 |
215,309,636 247,433,915 △32,124,279 |
139,247,869 167,041,139 △27,793,270 |
87,113,120 112,578,947 △25,465,827 |
ASR | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
2,518,837,544 2,466,755,918 52,081,626 |
2,278,548,463 2,191,356,080 87,192,383 |
1,955,838,038 1,915,981,327 39,856,711 |
1,518,313,530 1,468,455,387 49,858,143 |
三品目合計 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
3,525,255,925 3,497,513,371 27,742,554 |
3,106,007,127 3,072,849,452 33,157,675 |
2,617,264,945 2,630,268,980 △13,004,035 |
2,029,365,930 2,026,423,809 2,942,121 |
- ※1車体からエアバッグを取り外して、インフレータを回収し、再資源化施設にてリサイクルする方法。
- ※2車体に取り付けたままエアバッグを展開しリサイクルする方法。
- ※3エアバッグ類再資源化率=回収金属重量/回収インフレータ重量
- ※4ASR再資源化率=
※4 ASR再資源化率= | (リサイクル施設投入ASR重量-排出残渣重量)+(全部利用ASR相当重量-排出残渣重量) | |
引取ASR重量+全部利用ASR相当重量 |
基準適合施設名(自動車破砕残渣処理基準適合施設)
Hondaが使用した自動車破壊残渣処理基準適合施設は、「豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部」のホームページにて閲覧が可能。
豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部http://www.toyotsurecycle.co.jp/asr/index.html
Hondaの自動車リサイクル法への取り組み等は、Hondaホームページにて閲覧が可能。
http://www.honda.co.jp/auto-recycle/