Hondaは、国内の事業活動における2010年度の環境負荷低減目標(8項目)を自主的に定め、より幅広い事業活動領域で、環境負荷低減への取り組みを強化する。
国内事業活動における2010年度環境負荷低減目標の概要
エネルギー・地球温暖化対策
物流CO2低減目標
- ・輸送会社のトラックのエコドライブ、鉄道や船輸送への切り替えの拡大、物流拠点の集約による輸送距離短縮などの輸送効率向上で、売上高当り10%低減(2006年度比)
環境負荷物質排出低減
四輪生産工場における塗装VOC低減目標
- ・水性塗装の推進や、塗着効率向上などの徹底した効率化・ロス低減などにより、塗装面積当りVOC排出量を35%低減(2000年度比)
資源循環
事業活動全体での廃棄物の埋立処分量ゼロ化目標
- ・分別回収の徹底、リサイクル率の向上などを、主要連結対象48法人で推進
生産工場(本田技研工業(株)単独)での廃棄物等発生量/水資源使用量低減目標
- ・歩留まり向上、鋳物廃砂低減などのリデュース・リユース・リサイクルにより、廃棄物等(副産物、廃棄物)の発生量を10%低減(売上高当り 2000年度比)
- ・節水、水リサイクルなどの取り組みにより、水資源使用量を30%低減(売上高当り 2000年度比)
包装資材使用量の低減目標
- ・簡易包装化、包装仕様の変更、および使い捨て包装資材をリターナブル包装資材へ代替することで、使用量を45%低減(売上高当り 2000年度比)
使用済み自動車のリサイクル率向上目標(四輪車、二輪車)
- ・四輪車:認定リサイクル施設の活用強化や、全部再資源化の拡大により、ASRリサイクル率70%以上(自動車リサイクル法目標年度の5年前倒し)
- ・二輪車:樹脂選別回収やASRの低減などにより、2015年までにリサイクル率95%以上
なお、目標に対する進捗状況については、Honda環境年次レポートならびに弊社Webサイトにて公開していく予定であり、Honda環境年次レポート2007は2007年6月下旬発行を予定している。
2010年度 環境負荷低減目標(過去公表分を含む)
太字:今回新規公表の目標
環境側面 | 対象 | 項目 | 目標(記載ないものは2000年度比) | 対象地域 | ||
エネルギー ・地球温暖化 |
製品 | 四輪車 | CO2排出量 | 10%低減 | g/km当り | 全世界 |
二輪車 | 10%低減 | g/km当り | ||||
汎用製品 | 10%低減 | kg/1時間当り | ||||
生産 | 四輪車 | CO2排出量 | 10%低減 | 台当り | ||
二輪車 | 20%低減 | 台当り | ||||
汎用製品 | 20%低減 | 台当り | ||||
国内生産※1 | CO2排出量 | 30%低減 (1990年度比) |
エネルギー 消費原単位 |
日本国内 | ||
物流※2 | CO2排出量 | 10%低減 (2006年度比) |
売上高当り | |||
環境負荷物質 | 生産 | VOC※3排出量 | 35%低減 | 四輪ボディ 塗装面積当り |
||
資源循環 | 事業活動全体※4 | 廃棄物埋立処分量 | 全事業所ゼロ化 | |||
生産※1 | 廃棄物等発生量 | 10%低減 | 売上高当り | |||
水資源使用量 | 30%低減 | 売上高当り | ||||
物流※5 | 包装資材使用量 | 45%低減 | 売上高当り | |||
自動車 リサイクル |
四輪車 | ASRリサイクル率 | 70%以上※6 | |||
二輪車 | リサイクル実効率 | 95%以上(2015年までに)※7 |
- ※1 本田技研工業(株)の全5製作所
- ※2 改正省エネ法における本田技研工業(株)の荷主責任範囲(完成車(機)輸送、工場間部品輸送、補修部品輸送 他)
- ※3 VOC(揮発性有機化合物):主に塗料やシンナー中に含まれる有機溶剤に由来する、光化学オキシダントの原因となる化学物質
- ※4 生産、研究開発など主要連結対象48社(学校法人含む・本田技研工業(株)含む)
- ※5 KD部品輸送、補修部品輸送、二輪完成車輸出
- ※6 車両全体としてのリサイクル実効率95%相当
- ※7 旧通商産業省「使用済み自動車リサイクル・イニシアティブ」によるリサイクル率の数値目標
以上