Hondaは、自動車リサイクル法に基づく、フロン類、エアバッグ類、シュレッダーダスト(以下、ASR)の2006年度再資源化等の実績を公表した。
HondaのASR引取台数の合計は33万3千台、重量にして5万7千トンであり、その内3万9千トンを再資源化した。その結果、ASR再資源化率は68.6%と、前年度の59.6%に対し9%の向上となった。
これはASRの認定リサイクル施設の活用強化や、リサイクル率の高い全部再資源化の拡大を進めた結果である。
また、エアバッグ類は、7万7千台を処理し、回収での再資源化率は94.1%と、法定基準の85%を大幅に超える結果となった。フロン類は、前年の20万3千台より約4万6千台多い24万9千台を処理した。
これら3品目の処理に要した費用は26億3,026万円であり、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金総額は、26億1,726万円であった。
Hondaは今後も、リサイクル率の向上と適正処理に向け、努力を継続していく考えである。
再資源化率
2006年度 | 参考 2005年度 | 参考 2004年度 | |
エアバッグ類 …B/A (基準値85%以上)※1 |
94.1% | 93.5% | 94.5% |
ASR …D/(C + E) (基準値30%以上)※2 |
68.6% | 59.6% | 53.2% |
- ※ 1 エアバック類再資源化率 = 回収金属重量 / 回収インフレータ重量

2006年度 使用済自動車再資源化等の概要
期間 2006年4月1日~2007年3月31日
再資源化量
品目 | 項目 | 2006年度 | 参考 2005年度 | 参考 2004年度 | |
フロン類 | 引取重量 | (1)CFC引取重量(kg) (2)HFC引取重量(kg) 合計引取重量((1)+(2)/kg) |
27,030.6 50,389.6 |
30,404.6 34,147.2 |
2,838.5 2,465.6 |
77,420.2 | 64,551.9 | 5,304.1 | |||
引取台数 | (1)CFCの引取台数(台) (2)HFCの引取台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
97,075 152,083 |
103,463 99,379 |
8,571 6,595 |
|
249,158 | 202,842 | 15,166 | |||
エアバッグ類 | 引取個数 | (1)回収個数(個)※3 (2)作動個数(個)※4 合計取引個数((1)+(2)/個) |
23,951 132,533 |
18,569 76,853 |
943 6,662 |
156,484 | 95,422 | 7,605 | |||
引取台数 | (1)回収台数(台) (2)作動台数(台) (3)一部回収/一部作動台数(台) 合計引取台数((1)+(2)+(3)/台) |
13,379 64,170 150 |
11,681 38,326 120 |
548 3,211 2 |
|
77,699 | 50,127 | 3,761 | |||
再資源化 重量 |
引き取ったガス発生器の総重量(kg)…A 引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量(kg)…B |
16,191.9 15,237.9 |
8,485.2 7,932.6 |
44.0 41.6 |
|
ASR | 引取台数 | (1)引取使用済自動車台数(台) (2)委託全部利用投入解体自動車台数(台) 合計引取台数((1)+(2)/台) |
289,062 44,184 |
229,247 32,402 |
19,980 1,778 |
333,246 | 261,649 | 21,758 | |||
引取重量 | (1)引取ASR重量(t) (2)委託全部利用引取ASR相当重量(t) 引取重量合計((1)+(2)/t)…C |
49,327.2 7,617.5 |
38,779.0 5,579.8 |
3,337.9 311.4 |
|
56,944.7 | 44,358.8 | 3,649.3 | |||
再資源化 重量 |
(1)リサイクル施設投入ASR重量(t) (2)リサイクル施設排出残渣重量(t) (3)再資源化重量((1)-(2)/t) (4)委託全部利用投入ASR相当重量(t) (5)委託全部利用排出残渣重量(t) (6)再資源化重量((4)-(5)/(t) 再資源化重量合計((3)+(6)/t)…D |
36,075.6 4,282.2 |
24,613.3 2,986.4 |
1,903.3 216.0 |
|
31,793.4 | 21,626.9 | 1,687.3 | |||
7,617.5 343.0 |
5,128.9 117.0 |
311.4 2.5 |
|||
7,274.5 | 5,011.9 | 308.9 | |||
39,067.9 | 26,638.8 | 1,996.2 | |||
減量されたASR重量(t)…E | 0.0 | 369.8 | 101.9 |
- ※3 車体からエアバックを取り外して、インフレータを回収し、再資源化施設にてリサイクルする方法。
- ※4 車体に取り付けたままエアバッグを展開しリサイクルする方法。
払渡しを受けた預託金とリサイクル費用
品目 | 項目 | 2006年度 | 参考 2005年度 | 参考 2004年度 |
フロン類 | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
522,179,038 547,246,514 △25,067,476 |
423,939,280 445,389,475 △21,450,195 |
31,696,940 34,947,806 △3,250,866 |
エアバッグ類 | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
139,247,869 167,041,139 △27,793,270 |
87,113,120 112,578,947 △25,465,827 |
6,652,340 11,651,119 △4,998,779 |
ASR | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
1,955,838,038 1,915,981,327 39,856,711 |
1,518,313,530 1,468,455,387 49,858,143 |
126,325,720 122,566,232 3,759,488 |
三品目合計 | 払渡しを受けた再資源化等預託金の額(円) 再資源化等に要した費用の総額(円) 収支(円) |
2,617,264,945 2,630,268,980 △13,004,035 |
2,029,365,930 2,026,423,809 2,942,121 |
164,675,000 169,165,157 △4,490,157 |
ASR再資源化処理基準適合施設については、豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部のホームページを参照。
http://www.toyotsurecycle.co.jp/ASR/hikitori.html
Hondaの自動車リサイクル法への取り組み等は、Hondaホームページにて閲覧が可能。
http://www.honda.co.jp/auto-recycle/