Hondaは、スポーティな走りと洗練されたスタイリングの上級セダン「インスパイア」をフルモデルチェンジし、12月21日(金)に発売する。高機能装備や快適装備の充実により商品魅力を大幅に向上させながら、価格は330万円から390万円と、前モデルとほぼ同じ価格帯に設定した。
5代目となる「インスパイア」は、これまで受け継いできた上級セダンとしてのスポーティな走りと上質さをいっそう高め、「走る・曲がる・止まる」といったセダンのもつ基本性能を大幅に進化させた。また、デザイン、空間、走り、機能のすべてにおいて、「ダイナミズム」と「インテリジェンス」の両立を目指して開発された。
国内初投入となる、新開発の「V6 3.5L i-VTECエンジン」は、走行状況にあわせて6気筒、4気筒、3気筒での燃焼に切り替える進化型の「可変シリンダーシステム(VCM:Variable Cylinder Management)」の採用と、徹底的な吸排気効率や燃焼効率の向上により、国産3.5Lクラスセダンで唯一※1の無鉛レギュラーガソリン仕様でありながら、206kW[280PS]、342N・m[34.9kg・m]の高出力・高トルクを達成。また、実用燃費も大幅に向上させた。
充実の安全装備として「運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム」「前席用i-サイドエアバッグシステム」「サイドカーテンエアバッグシステム」を全タイプに標準装備し、衝突時に乗員を守る自己保護性能と相手車両への攻撃性低減を図る、独自の「コンパティビリティ対応ボディ」を採用している。また、追突の危険性を判断しドライバーに警告を与えるとともに、万が一の衝突時の被害を軽減する「追突軽減ブレーキ(CMBS:Collision Mitigation Brake System)」と「E-プリテンショナー」を35iLに標準装備している。
上級セダンとしてのダイレクトな操作感としなやかな乗り心地を実現するために、新開発のサスペンションや、低重心化・低慣性化を実現した軽量・高剛性ボディを採用。先進性と上質を調和させたインテリアデザインや、長距離のドライブを快適にサポートするさまざまな装備とあわせ、高速道路や市街地走行などのあらゆるドライビングシーンにおいて、乗る人が心地よく、ゆとりと上質を感じる空間を追求した。
※1 Honda調べ
販売計画台数(国内・月間)
500台
全国メーカー希望小売価格
◎印は写真掲載タイプ
タイプ | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 消費税込み | (消費税抜き) | |
35TL | V6 3.5L i-VTEC |
5AT | FF | 3,300,000円 | (3,142,858円) | |
35 iL | 3,900,000円 | (3,714,286円) | ◎ |
- ※価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う費用は含まれない
- ※自動車リサイクル法の施行によりリサイクル料金が別途必要。リサイクル料金は、リサイクル預託金(シュレッダーダスト、エアバッグ類、フロン類のリサイクル等に必要な費用、情報管理料金)及び資金管理料金の合計金額
- ※プレミアムホワイト・パール、プレミアムブラキッシュ・パールは42,000円(消費税抜き 40,000円)高
ボディカラー(全7色)
- ・プレミアムホワイト・パール
- ・プレミアムブラキッシュ・パール
- ・アラバスターシルバー・メタリック
- ・ポリッシュドメタル・メタリック
- ・バスクレッド・パール
- ・ロイヤルブルー・パール
- ・カーボンブロンズ・パール
インテリアカラー
- ・ビターブラック
「インスパイア」の主な特長
デザイン
上級セダンらしい端正なプロポーションに、走りの力強さを感じさせるエクステリアデザイン
- ・端正でスポーティなセダンプロポーションを実現。
- ・フロントコーナーを大胆にそぎ落とし、幅広でシャープな形状のディスチャージヘッドライト<HID>(ロービーム、オートレベリング機構付)を配し、スピード感溢れるフロントビュー。
- ・キャビン後方を絞り込み、リアフェンダーの張り出しを強調。大径エキパイフィニッシャーを施した左右出しのエキゾーストパイプとあわせて迫力あるリアビューを演出。
エレガントな心地よさと爽快な運転環境を実現したインテリアデザイン
- ・センターパネルを中心に、左右へ弧を描きながら広がる横基調のインストルメントパネルを採用。よりゆったりくつろげる上質な空間を演出。
- ・オーディオや空調を機能的に集中させたセンターモジュールを中心に、左右へ広がりドアラインにまわり込む、ラップラウンドデザイン・インストルメントパネルを採用。
- ・上側に視認系、下側に操作系をレイアウトし、視認性と操作性を追及した機能的なセンターパネル。
空間設計
全乗員がゆとりを感じる広さと運転のしやすさを両立した、上級セダンパッケージ
- ・低床化やロングホイールベース化、さらにはメカニズムのコンパクト化などにより、圧倒的な室内空間を確保。リア席では、前後席間のタンデムディスタンスを25mm※2拡大し、低床化によって、より自然な着座姿勢を実現した。また、ニースペースの35mm※2拡大や、フロント席のカップルディスタンスを40mm※2拡大したことで、リア席からの広々とした視界を確保。
- ・フロア骨格の薄型化、薄型フューエルタンクの採用、排気システムの最適配置などにより、15mm※2の低床化を実現。ゆとりの室内高を確保するとともに、走行性能やスポーティなスタイリングにも貢献している。
- ・荷室長を54mm※2拡大し、ロングツーリングでも余裕のトランク容量510L※3を確保。さらに、トランクスルー機構やアームレストスルー機構を備え、長尺物や大きな物の積載にも対応。
- ※2 従来モデル比 Honda測定値
- ※3 VDA方式によるHonda測定値
パワートレイン
280PSの力強さと優れたクルーズ燃費を両立した、新開発の可変シリンダーシステム<VCM>搭載 V6 3.5L i-VTECエンジン
- ・国産3.5Lクラスセダン唯一※4の無鉛レギュラーガソリン仕様でありながら、206kW[280PS]、342N・m[34.9kg・m]の高出力・高トルクを達成するV6 3.5L i-VTEC。
- ・走行状況に応じて6気筒、4気筒、3気筒での燃焼に切り替える進化型の「可変シリンダーシステム<VCM>」を国内初採用。発進・加速時や登坂時などには6気筒、クルーズ時には3気筒、さらに、前モデルでは気筒休止状態にならなかった比較的高い速度域での緩やかな加速時は4気筒で燃焼し、高速走行時の燃費性能を向上。
- ・国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得した優れたクリーン性能。
- ・エンジンの特性を最大限に引き出す5速オートマチックトランスミッション。
- ・不要な変速を抑え、スポーティな走行を楽しめるシフトホールド制御を採用。
- ※4 Honda調べ
シャシー
ダイレクトな操作感としなやかな乗り心地を高次元で両立した、新開発シャシー
- ・フロントにダブルウィッシュボーン、リアに新開発のマルチリンク・ダブルウィッシュボーン・サスペンション採用。
- ・ステアリングの切り始めはスムーズで、切り増すほどに操舵量に対してより大きなタイヤ切れ角が得られるVGR(可変ステアリングギアレシオ)を採用し、ボディの大きさを感じさせない取り回し性を実現。
ボディ
軽量かつ高剛性、さらには空力をも徹底追求した、高効率ボディ設計
- ・骨格主要部材の約48%に軽量で強度の高いハイテン材(高張力鋼板)を採用し、ねじり剛性を約20%※5向上させながら大幅な軽量化を達成。
- ・ボディ下面へ効果的に配置した空力パーツや徹底したフラッシュサーフェス化などにより、優れた空力性能を実現。
- ※5 従来モデル比 Honda測定値
静粛性
不快なノイズを消し、力強いエンジン音を活かした、ドライビングに心地よい静粛性
- ・気筒休止時に増大する振動を打ち消す、アクティブコントロールエンジンマウントを採用。エンジンの振動を推定し、アクチュエーターを同位相・同周期で伸縮させ振動を吸収。
- ・気筒休止時のエンジンからのこもり音と逆位相の音を発生させる、アクティブ・ノイズコントロールを採用。エンジン回転パルスをもとに、制御対象の周波数を特定。打ち消し信号をオーディオスピーカーから音として出力し、こもり音を低減。
高機能装備
いっそうの安心と快適をもたらす、先進の機能
- ・高速道路での運転負荷を軽減する車速/車間制御機能。フロントグリル内に設けたミリ波レーダーにより、前方100m、角度16°の範囲で前走車との距離を測定し、車速センサーやヨーレートセンサーで自車の走行状態を検出。通常のクルーズコントロール同様、設定した速度を保つ走行のほか、同一車線の前走車の有無によって車速・車間を自動制御。
- ・携帯することで、ドアの施錠/解錠やトランクの解錠、イグニション操作が行えるHondaスマートキーシステムを採用。
- ・フロント左右席の独立温度コントロールに加え、GPS情報や日射センサーによって日射の強さや方向を判断して温度や風量を制御する、インテリジェント・デュアル・フルオートエアコンディショナー※6を採用。
- ・強い日差しを遮り、後席の快適性を高める、電動昇降式のリアサンシェイドを全タイプに標準装備。
- ・最新鋭のHonda HDDインターナビシステム※7を搭載。お客さまの快適なドライブと安全をサポートするインターナビプレミアムクラブでは、気象と防災の情報を提供する「安心ドライブサポート」にて世界で初めて※8「豪雨地点予測情報」サービスを提供。
- ※6 35iLに標準装備。35TLにメーカーオプション
- ※7 <リアカメラ付>(8インチワイドディスプレイ、TV<ワンセグ>/AM/FMチューナー付DVD/CDプレーヤー、携帯電話入力端子)+6スピーカー+ETC(35iLに標準装備。35TLにメーカーオプション)
- ※8 カーナビゲーション向けとしては世界初
安全性能
事故を未然に防ぎ、追突の危険に対応する、先進の安全機能・装備
- ・警報によりドライバーに回避操作を促すとともにブレーキを制御して速度の低減を行う「追突軽減ブレーキ(CMBS)」と、衝突前に自動的にシートベルトを引き込む「E-プリテンショナー」を組み合わせ、衝突を予測しその被害を軽減する。
- ・「E-プリテンショナー(運転席/助手席)」は「CMBS」が作動していない場合でも、ドライバーの急ブレーキによりブレーキアシストが作動すると、シートベルトの引き込みを行う。
- ・旋回時などの走行安定性をさらに高める「VSA(車両挙動安定化制御システム)」を全タイプに標準装備。側面衝突時の頭部への衝撃を緩和する「サイドカーテンエアバッグシステム」、助手席用乗員姿勢検知機能を備えた「前席用i-サイドエアバッグシステム」、「運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム」を全タイプに標準装備。
- ・衝突時の自己保護性能の向上とともに相手車両への攻撃性も低減する「コンパティビリティ対応ボディ」を採用。
- ・歩行者との衝突の際の傷害軽減に配慮し、頭部や脚部に対する衝撃吸収構造を持つ「歩行者傷害軽減ボディ」を採用。
- ・EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS+ブレーキアシストを全タイプに標準装備。
- ・Honda独自のGコントロール技術に基づく、前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突50km/hに対応する独自の「コンパティビリティ対応ボディ」。また、Honda独自の目標を設定したクルマ対クルマの衝突実験※9を実施。従来の固定バリアに比べて、厳しい対応が要求される衝突実験においても、目標値をクリアする優れた安全性能を確保。
- ・後面衝突時に頚部にかかる負担を軽減するフロントアクティブヘッドレストを採用。
- ・ISO FIX対応チャイルドシート固定専用バー+テザーアンカー(リア左右席)を全タイプに標準装備。
- ※9相手重量2トンクラスまでの乗用車、双方の衝突速度50km/h、50%前面オフセットの衝突実験
環境性能
優れたクリーン化技術をはじめとした、高水準の環境性能
- ・平成17年排出ガス規制に適合。
- ・内外装部品からPVC(ポリ塩化ビニール)を積極的に減らし、リサイクルしやすい材料選定を行い、クルマ全体で90%※10以上のリサイクル可能率を達成。
- ・日本自動車工業会の定める自主削減目標を達成。
- ・室内VOC(揮発性有機化合物)を低減し、レザーインテリアを含めた全タイプで厚生労働省の定めた「室内濃度指針値」以下としている。
- ※10「新型車のリサイクル可能率の定義と算出方法のガイドライン(1998年 自工会)」に基づき算出
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