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2005年04月06日 ニュースリリース

Honda 小・中学生の理科授業にASIMOを提供

  Hondaは、日本科学未来館が平成17年度より、各地の科学館において展開する小・中学生を対象とした理科授業に、ASIMOを活用したカリキュラム作りと運用で協力する。

 この理科授業は、文部科学省から科学技術の振興について委託された日本科学未来館が、小中学生の理科・科学への関心を引き上げることを目的に、「日本科学未来館ASIMO理科授業」として展開する。
授業内容※1は、科学館における理科授業に実績のある京都市青少年科学センターと島根県出雲市の出雲科学館に所属する教諭が作成したもので、文部科学省の学習指導要領に沿ったものとなっている。

 この取り組みの趣旨に賛同したHondaは、授業に使用するASIMOの提供、より効果的なカリキュラムの提案、教諭への操作研修などで協力する。ASIMOが理科授業の教材として活用されるのは初めてのこと。

 Hondaは、「次世代の為に、心豊かで活力のある人・社会づくりに努める」という社会活動理念を掲げ、若者達に“夢を持つこと”“挑戦すること”“創造すること”の大切さや楽しさを伝える社会活動を展開している。ASIMOを活用した児童向けの取り組み※2もその一環として推進しており、これからもこうした活動を通じて、科学技術が夢の実現を可能にすることを伝え、子ども達が科学への興味・関心を高め、理解を深めてもらうお手伝いを進めていく。

※1「日本科学未来館ASIMO理科授業」の内容と実施時期

「重心とバランス ~ロボットが歩くまで~」

京都市青少年科学センターにて、4月19日より一年間実施(京都市の中学1年生対象)
内容:二足歩行を物理的に観察し、重心とバランスの相関関係を学習する。

「ロボットが歩いた日」

京都市青少年科学センターにて、4月27日より一年間実施(京都市の小学6年生対象)
内容:ロボットが二足歩行をすることの難しさを知ることで、バランスについて学習する。

「科学技術の進歩と人間生活 ~科学技術とロボットの世界~」

出雲科学館にて、11月9日から二週間実施(出雲市の中学3年生対象)
内容:生活に役立つ為のロボットに求められる機能を考え、センサーなどの役割を学習する。

※2 これまでのHondaによる、ASIMOを活用した児童、学生向けの活動について

科学館博物館を回る「エデュケーショナルツアー」

2003年1月~2004年3月    北米

「ASIMO絵画コンクール」

2003年10月~2005年11月    タイ

「ロボットと学ぶ科学教室」福岡市内小学校74校

2004年4月~2004年10月    福岡市

「テクノロジーサーキット」

2004年9月~2005年3月    北米

「子どもアイデアコンテスト」国内小学校4校

2005年2月~2005年3月    国内

<ご参考>

日本科学未来館

文部科学省の科学技術基本計画の実施機関である、独立行政法人科学技術振興機構の組織にあり、国の科学技術振興の中核的な役割を担っている。館長は宇宙飛行士の毛利衛氏。