Hondaは、水冷4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」と、水冷2ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CR85R/85RII」の2006年型モデルを11月25日(金)より発売する。

CRF250R
このCRF250Rは、総合性能を高めるために、今回新たにデュアルマフラーを採用。各部の熟成と併せ全域での出力アップと操縦安定性の大幅な向上を図るなど、さらなる戦闘力向上を実現している。
また、2006年より施行されるFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の排気管後方音規制にも対応している。この「デュアルマフラー」は、HRC(株式会社 ホンダ・レーシング)のワークスマシンにて先行開発が行われ、実戦の場において左右の重量バランスを徹底的に追求し、軽快な運動性能のみならず、エンジンの出力特性向上にも寄与している。CR85R/85RIIも2006年施行のFIM排気管後方音規制に対応。また、シュラウドのグラフィックデザインを変更し、よりアグレッシブで軽快なイメージとしている。
CRF250Rは、日本はもとより世界各地で開催されているモトクロスレースに使用する競技専用で、過酷なレースで鍛え磨かれた技術を注ぎ込み開発したマシンである。
またCR85R/85RIIは、モトクロスレースのエントリーマシンとして、ビギナーを中心に多くのユーザーから支持されているマシンである。
車体色
CRF250R
エクストリームレッド
CR85R/85RII
エクストリームレッド

CR85R
販売計画台数(国内・年間)
CRF250R
800台
CR85R/85RIIシリーズ合計
150台
メーカー希望小売価格
CRF250R
640,500円(消費税抜き本体価格 610,000円)
CR85R
340,200円(消費税抜き本体価格 324,000円)
CR85RII
357,000円(消費税抜き本体価格 340,000円)
- ※価格には、リサイクル費用を含みます。
- *このCRF250R、CR85R/85RIIは、道路及び一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
また、登録してナンバープレートを取得する事もできません。
CRF250R、CR85R/85RII 2006年型モデルの主な変更点
CRF250R
エンジン
ピストンのプロフィールを見直すことで、挙動の安定化を図るとともにピストンリング(トップリング)の板厚を0.9mmから0.8mmに変更し、フリクションの低減を実現している。
また、シリンダーヘッドのエキゾーストポート形状の変更などを施し、中・高速域の出力とレスポンスの向上を図っている。
キャブレターは、メインボアをφ37mmからφ40mmに拡大し、セッティングを変更。
ECUは点火時期特性を見直し、最適化を図っている。また、エンジンの各パーツを見直し、さらなる耐久性の向上も実現している。
2006年より施行のFIM排気管後方音規制値の変更(98db→96db)に伴い、吸音面積の確保がしやすいデュアルマフラーを新たに採用。静粛性を高めながらも低速域での出力向上を実現。また、長繊維グラスウールをサイレンサーのエンドキャップ内にも採用するなど、より優れた消音効果を実現している。さらに、中・高速域での出力向上を図るため、エキゾーストパイプの管長を30mm短縮。これらにより、全域での出力向上を実現している。
また、マフラーを左右に振り分けることで小型化したサイレンサーは、後端位置を2005年型モデルと比較して100mm前方に移動させ、マスの集中化と同時に左右の重量バランスの均等化を図ることで、あらゆる路面状況下でのコントロールを容易にし、最適なライディングポジションの確保を可能としている。
フレーム/サスペンション
フレームは、リアフレームおよび各部パーツを一新。左右のバランスの均等化を徹底するとともに、軽量化とフレーム剛性の最適化も図っている。また、シートの底板形状を見直すことなどで、エアクリーナーボックスへの空気の流入効率を高めている。
アルミツインチューブフレームは、ヘッドパイプの形状を一部変更し、エンジンヘッドハンガーの板厚を7mmから8mmに変更するなど、剛性バランスの最適化を図っている。また、ラジエーターの取付位置を5mm下げ低重心化を図り、操縦性を向上させている。
サスペンションは、リア廻りなどの変更に伴い、前後ともにセッティングを見直し、減衰力特性の最適化を図っている。またフロントフォークは、アウターチューブの突き出し部分を7mm短縮することで80gの軽量化を達成。さらにプロリンク式サスペンションは、リンクボルトの頭部形状を変更したほか、ベアリングの強度を見直すことで耐久性も向上させている。
これらにより、路面追従性やコーナリング性能をさらに高め、より軽快な乗り心地を実現している。
フロントホイールハブは、高強度アルミダイキャスト材を採用し、50gの軽量化を達成。バネ下重量の軽減により路面追従性を向上させている。
その他
デュアルマフラーの採用や、シュラウドのグラフィックデザインを変更することなどで、よりアグレッシブな外観としている。
CR85R/85RII
エンジン
2006年より施行されるFIM排気管後方音規制(98db→96db)に対応した、新設計のエキスパンションチャンバーとともに軽量のアルミサイレンサーを装備。
その他
シュラウドのグラフィックデザインを変更し、よりアグレッシブで軽快なイメージとしている。
主要諸元
通称名 | CRF250R | CR85R()内はCR85RII | |
車名・型式 | ホンダ・ME10 | ホンダ・HE07 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.172×0.827×1.277 | 1.803(1.881)×0.769×1.126(1.170) | |
軸距(m) | 1.479 | 1.248(1.289) | |
最低地上高(m) | 0.361 | 0.311(0.353) | |
シート高(m) | 0.965 | 0.824(0.864) | |
乾燥重量(kg) | 93.3 | 66.1(68.1) | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークOHC 4バルブ単気筒 |
水冷2ストローク ピストンリードバルブ単気筒 |
|
総排気量(cm3) | 249.4 | 84.7 | |
内径×行程(mm) | 78.0×52.2 | 47.5×47.8 | |
圧縮比 | 12.9 | 8.4 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 31.5[42.9]/11,000 | 19.2[26.1]/12,000 | |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 29.2[2.97]/9,500 | 15.3[1.56]/10,500 | |
キャブレター型式 | FCR(メインボアφ40mm) | PWK10A(メインボアφ28mm) | |
始動方式 | プライマリーキック式 | ||
点火装置形式 | 電子進角CDI式デジタル点火 | ||
燃料タンク容量(L) | 7.3 | 5.3 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1 速 | 2.142 | 2.267 |
2 速 | 1.750 | 1.722 | |
3 速 | 1.450 | 1.400 | |
4 速 | 1.227 | 1.174 | |
5 速 | 1.041 | 1.042 | |
6 速 | 0.920 | ||
減速比(1次/2次) | 3.166/3.923 | 4.117/3.267(4.117/3.667) | |
キャスター角(度)/トレール量(mm) | 27°50´/123 | 26°51´/76.7(27°25´/92.3) | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 51M | 70/100-17 40M (70/100-19 42M) |
後 | 100/90-19 57M | 90/100-14 49M (90/100-16 52M) |
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ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) クッションストローク315mm |
テレスコピック式(倒立サス) クッションストローク275mm |
後 | スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル313mm |
スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル275mm(292mm) |
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フレーム形式 | アルミツインチューブ | セミダブルクレードル |
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