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2004年03月24日 ニュースリリース

児童用の交通安全教育プログラム「あやとりぃ」を一新

ご参考

 Hondaは、児童用交通安全教育プログラム「あやとりぃ」(んぜんを さしく きあかし かいして ただくの略)をより教育効果の高いものに一新した。

交通安全教育プログラム「あやとりぃ」

交通安全教育プログラム「あやとりぃ」

 この児童用交通安全教育プログラム「あやとりぃ」は小学校3~4年生を対象に、学校の「総合的な学習」の授業に使われることを目的とした教材である。教え込むのではなく、子どもたちに自ら考えさせることによって、「気づく能力」を養うことを重点においている。学校の授業から発展し、家庭や地域ぐるみで交通安全教育が行なえるようにもつくられている。

 今回の内容は、子どもたち自らが危険を予測して行動する能力を身につけてもらうため、相手の動きを予測させ、事故に遭わないためにはどうすれば良いかなどを考えさせる内容になっている。また、子どもを自転車事故から守ることも考慮し、発展学習として自転車の交差点の渡り方や危険予測の内容も盛り込まれている。

 Hondaは子どもたちを交通事故から守り、将来の良き交通社会人に育てるという観点から、1993年より三重県鈴鹿市と協力して幼児・児童のための交通安全プログラム「あやとりぃ」の開発に努め、1997年より、三重県鈴鹿市内の小学校の授業において「あやとりぃ」を実施してきた。現在までに鈴鹿市内の30校の小学校で活用されており、2004年度からは、新たに三重県津市と久居(ひさい)市の小学校10校でも実施予定である。
 教材には小学校3~4年用の「あやとりぃ」、家庭で親から子へマン・ツー・マン形式で教育する幼児用の「あやとりぃ ひよこ編」、自転車を安全に楽しく乗るための「あやとりぃ 子ども自転車トレーニングマニュアル」がある。

 交通社会の参加に必要な資質は、運転免許を取得してドライバーやライダーとなった時に初めて身に着くのではなく、成長段階に合った幼児期からの交通安全教育によって養われていくものであるという考えのもと、Hondaは今後も交通安全の生涯教育に取り組んでいく。なお、「あやとりぃ」の一新にあたっては、交通心理学の専門家である帝塚山大学の蓮花一己(れんげ かずみ)教授に監修いただいた。 

「あやとりぃ」を用いた授業風景

「あやとりぃ」を用いた授業風景

「あやとりぃ」のカリキュラム一覧

「あやとりぃ」は、主教材としてワークシート、サブ教材として反射材、ビデオ、教師指導展開案(テキスト)から構成されている。プログラムは12時間の授業によって行なわれる。

ワークシートの内容

  • 1.はだしいろいろ
    生き物の足の違いを学びながら人の足の形と機能に興味をもたせ、楽しくスムーズに導入をはかる。
  • 2.あるくばしょ
    安全な歩行場所を学ぶ。登下校時、日常の暮らしの中で、危険な場所がどこか判断できるようにする。
  • 3.まちなかのサインいろいろ
    標識・標示およびルールの意味と役割を理解する。
  • 4.こうさてんいろいろ
    交差点の仕組みや形を理解し、また、交差点には危険が潜んでいることを理解する。
  • 5.わたりかたいろいろ
    交差点の横断の仕方を学ぶ。安全に横断するにはどうしたらよいかを自ら考える力を養う。
  • 6.とびだしいろいろ
    危ない横断とはどんな横断なのかを理解する。飛び出してはいけない場所を考える。
  • 7.あそびかたいろいろ
    遊んでよい場所と悪い場所を理解する。遊んでいる時の危険性を知る。
  • 8.たんけんいろいろ
    街を歩きながら、標識・信号交差点・歩き方や横断の仕方などをチェックする。
  • 9.みえないばしょいろいろ
    物の陰に隠れて見えない場所や車両などの構造上から、運転席から見えない場所(死角)があることを理解する。
  • 10.カメレオンいろいろ
    暗い所や雨の日などに、目立つ色、目立たない色があることを知り、身を守るための色があることを理解する。
  • 11.くるまにびっくりいろいろ
    危ない車の存在を知らせ、それに対する行動・心構えを理解する。
  • 12.このあとどうなるいろいろ
    安全に行動するために次に何が起こるかを予測することの重要性を理解する。「内輪差」などの車の特性についても学ぶ。

交通安全教育プログラム「あやとりぃ」のお問合せ先
ホンダ 安全運転普及本部 鈴鹿モビリティ研究会
TEL:0593-70-6263 FAX:0593-70-6264