Hondaは、7人乗車を可能とした多彩なユーティリティと上質な室内空間を持ち、新開発電子制御可変トルク配分4WD「VTM-4」※1による高い操縦安定性とクラス※2トップレベルの低燃費を実現し、クラス※2初の「超-低排出ガス」認定を取得した、新型上級SUV※3「MDX」を、3月14日より全国のホンダベルノ店から発売する。
「MDX」は、あらゆる路面状況での高いコントロール性能と、上質なゆとりと快適性をあわせ持つ「プレミアムSUV」をコンセプトに開発された。
新開発インテリジェント駆動力コントロールシステム「VTM-4+VSA※4」を採用するとともに、上質な高品位インテリアと7人乗車も可能にした多彩なシートアレンジや収納スペースを持つ室内空間を、シンプルで力強い存在感のある都会的スタイリングで包み込んだ。
また、新開発3.5L V6 VTECエンジンと5速オートマチックトランスミッションにより、スムーズで力強い走りとともに、クラス※2トップレベルの燃費性能も実現。クラス※2初の国土交通省「超-低排出ガス」認定を取得するとともに、平成22年燃費基準にも適合するなど、高い環境性能も確保している。さらにHonda独自のGコントロール技術による優れた衝突安全性能も実現している。
MDXはHonda of Canada Manufacturing(略称HCM、カナダ・オンタリオ州アリストン)にて生産され、日本に輸入されるモデルである。
- ※ 車名の由来= Multi Dimension X(「多面的要素を高次元に進化させた、未知の可能性を持つSUV」の意)
- ※1 VTM-4= Variable Torque Management 4WD system(バリアブル・トルク・マネ
ージメント4WDシステム) - ※2車両重量2,020kgを超えるSUVクラス
- ※3SUV=Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)
- ※4VSA=Vehicle Stability Assist(ビークル・スタビリティ・アシスト)
販売計画台数(国内)
2003年モデル限定
1,700台
全国メーカー希望小売価格
(消費税含まず、単位:千円)
タイプ | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 価格 |
MDX エクスクルーシブ | V6 3.5L VTEC | 5AT | 4WD (VTM-4) | 4,850 |
ボディカラー(全3色)
スターライトシルバー・メタリック、セイジブラッシュ・パール、ナイトホークブラック・パール
「MDX」の主な特長
エクステリア
- ・大地を力強く疾走し、いざという時にはとても俊敏な動物“サイ”をテーマに、低重心、ワイドスタンスの力強さ、そしてショートノーズ・ビッグキャビンによるシンプルで伸びやかなフォルムを表現。
インテリア
- ・シンプルで力強い造形の中に自然素材を組み合わせたモダンな建築様式“サンタフェ・スタイル”をテーマに、「上級車としての質感の高さ」を表現。落ち着き、安らぎを感じさせる包み込むような曲面デザイン、明るく大きなグラスエリア、本革や木目調パネルの採用などにより、知的で上質な心地よい空間に仕上げている。
パッケージング
- ・低床化やエンジンなどのメカニズムのコンパクト化によりショートノーズとし、3列7人乗車を可能にしたゆとりのキャビンを実現。1列目、2列目はもちろん、3列目まで大人が充分に乗車できる空間を生み出している。
- ・2列目、3列目に片手で簡単に倒せる分割可倒式のシートを採用。気軽に多彩なシートアレンジを行うことが可能。また2列目左右両席に前後スライド機構を採用することにより、3列目の乗降性を高めている。
- ・低床、フラットで張り出しが少なく、荷物の出し入れも容易なラゲッジスペースは7名乗車時で208L※5、2列目、3列目シートを倒すと最大1,104L※5の大容量の荷室空間を生み出すことが可能。
- ・ドアミラーと連動したシートポジション・メモリーも備え(運転席)、サポート性に優れた運転席・助手席8ウェイパワーシート。
- ・豊富な収納スペースやAC100V電源、アクセサリーソケットなど使い勝手に優れた便利機能を充実。
- ※5VDA方式によるHonda測定値
走行性能
VTM-4(バリアブル・トルク・マネージメント4WDシステム)+VSA
- ・あらゆる路面で優れた操縦安定性を発揮する電子制御可変トルク配分4WDシステム「VTM-4」を採用。センターLSD※6、リアLSD機能を兼ね備えた新開発の電子制御可変トルク・ツインクラッチ機構により、路面の状況に応じて前後の駆動力を無段階(100:0~50:50)に制御。これによりオンロードでの軽快な走りから、オフロードでの力強い走りまでを実現している。
- ・ABS※7、TCS※8に横滑り抑制機能を加えたVSA(車両挙動安定化制御システム)を採用。VTM-4との組み合わせにより、車両の挙動安定性をさらに高めている。
VTM-4 主な作動モード
定速走行時
FF状態にて走行することにより、優れた燃費性能を発揮。
発進・加速時
後輪に適切な駆動力を配分、スムーズな発進・加速を生み出す。
登坂時
後輪に車重がかかり前輪が駆動力を充分に伝えられなくなると、瞬時に後輪にも駆動力を配分し、力強い走りを得られる。
低摩擦路走行時
3輪が低摩擦路にある場合、残る1輪に大きな駆動力を配分、スリップを抑え安定した走行性能を生み出す。
ロックモード
前後輪の駆動力の配分をほぼ50:50に固定することにより、ぬかるみなどからの脱出に威力を発揮。
- ※6LSD=リミテッドスリップデファレンシャル
- ※7ABS=4輪アンチロックブレーキシステム
- ※8TCS=トラクションコントロールシステム
エンジン
- ・力強い走りとクリーンな環境性能を両立した新開発V6 3.5L VTECエンジンを搭載。可変吸気システムの採用など吸排気系を中心に燃焼効率を徹底的に高めることにより、最高出力191kW[260PS]、最大トルク345N・m[35.2kg・m]を達成。低回転域から高回転域までスムーズで力強いトルク特性を発揮。
- ・クランクシャフト幅の短縮や、補機類の設計見直し、薄型オイルポンプの採用などにより、エンジン全幅を従来のV6 3.5Lエンジン比-30mmとし、大排気量ながら軽量・コンパクト化を実現している。
- ・両側シリンダーに直下型キャタライザー、床下に低排圧キャタライザーの計3つのキャタライザーを効果的に配置し、排出ガスの浄化性能を高めた。直下型キャタライザーに設置した各種センサーにより、空燃比をきめ細かく制御。高霧化インジェクターの採用と合わせてより完全に近い燃焼を実現し、燃焼ガスそのものをクリーン化した。
- ・電子制御スロットルコントロールシステム、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用。アクセルペダルによるスロットルバルブのコントロールをセンサーによって電気信号に変換し、ECUで車速やエンジン回転数から最適なスロットル開度を算出。アクチュエーターがスロットルバルブを直接制御することにより、緻密で自然なスロットルコントロールを可能とした。さらに5速ATとの協調制御やVSAとの組み合わせによりいっそうスムーズでコントロール性に優れた走りを実現している。
トランスミッション
- ・V6 3.5Lエンジンの高トルクを確実に受け止め駆動輪に伝達する、新開発5速オートマチックトランスミッションを採用。ギア比をワイドに設定することにより、4WDならではの力強い発進性能とクルーズ時の低燃費を両立している。
- ・平行4軸構造や超薄型トルクコンバーターの採用などにより、トランスミッション全幅を従来のV6用5速AT比-60mmとし、コンパクト化を達成。低フリクションクラッチなどの採用による高効率化と合わせ、低燃費にも貢献している。
シャシー&ボディー
- ・フロントにはシンプルな構造で快適な乗り心地を生み出すマクファーソン・ストラット式サスペンションを、またリアには低床・3列シートを可能にしたコンパクトなインホイールタイプのダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用。
- ・強固な4つのリングシェル構造の採用により、力強い走りを支える高剛性ボディ。骨格主要部材に強度の高い高張力鋼板(ハイテン材)を採用することにより、通常の部材使用時に比べ約12kgの軽量化も実現。
- ・フロアカーペットに世界初※9の二重遮音カーペットを採用することなどにより、上級車に相応しい高い静粛性を実現している。
- ※9Honda調べ
高機能装備
- ・リアカメラ付音声認識ホンダ・DVDナビゲーションシステムを標準装備。Honda独自の双方向型情報ネットワークサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」にも対応している。
- ・ホンダ・インテグレーテッドモニターシステムを標準装備。2列目、3列目シートでTV放送やAV入力端子に接続したビデオ、ゲームなどを楽しむことが可能。専用リモコン、ワイヤレスヘッドホンも装備している。
- ・広いキャビンを快適な温度に保つデュアルエアコンディショナーを採用。前後に2基のエアコンを装備し、連動させて使用することも、リアエアコンのみ独立して温度・風量などを設定することも可能。
- ・シフトレバーをリバースに入れると自動的に下向きになり、後退時の視認性を高めるリバース連動ドアミラー。
安全性能
- ・Honda独自のGコントロール技術に基づく、前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/hに対応する新・衝突安全設計ボディを実現。側面55km/h、後面50km/hの衝突にも対応している。 さらにリアルワールドでの事故実態を見つめ、Honda独自の目標を設定したクルマ対クルマの衝突実験※10も実施している。
- ・クルマ対クルマの前面衝突時に相手車両の衝突吸収部材と高さが合うように、サイドフレーム先端部に「コンパティビリティブラケット」を設定。双方が効果的に衝突時の衝撃を吸収できるように配慮している。
- ・1列目シート用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)、運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステムを標準装備。
- ・ISO FIX対応チャイルドシート固定専用バー+テザーアンカーを標準装備(2列目左右席)。
- ※10相手重量2トンクラスまでの乗用車、双方の衝突速度50km/h、50%前面オフセットの衝突実験
環境性能
- ・排出ガス中の大気汚染物質(HC、NOx)を大幅に低減。平成12年排出ガス規制値の25%以下に抑える高い環境性能を実現し、クラス※11初の国土交通省「超-低排出ガス」認定を取得。
- ・高効率な燃焼技術により、7.8km/L※12というクラス※11トップレベルの低燃費を実現。平成22年燃費基準に適合。
- ・内装部品の多くにリサイクル性に優れたオレフィン系樹脂素材を使用。
- ・ラジエーター・ヒーターコアのアルミ化やブレーキパッド摩擦材へのガラスセラミック使用などにより、鉛の使用量を大幅に削減。
- ※11車両重量2,020kgを超えるSUVクラス
- ※1210・15モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)
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