本田技研工業(株)は、現地時間8月30日午前11:00(日本時間8月30日午後1:00)、インドネシアにて下記を発表しましたのでご案内致します。
ご参考
本田技研工業(株)は、ピー・ティ・アストラインターナショナルと対等出資による合弁会社で二輪車の部品製造、エンジン・車体組立および卸販売の機能を集約したピー・ティ・アストラホンダモーターを2001年1月に設立することに合意し、本日合弁契約書に調印したと発表した。
新会社は、ピー・ティ・アストラインターナショナル傘下の企業で、現在ホンダから二輪車の生産技術供与を行っているピー・ティ・フェデラルモーター、ピー・ティ・アストラインターナショナルの二輪車卸販売部門であるホンダセールスオペレーション(Honda Sales Operation)と本田技研工業(株)とピー・ティ・フェデラルモーターの合弁部品製造会社であるピー・ティ・ホンダフェデラルの二社一部門を統合する。資本金は1850億ルピア*(約26億円)、本田技研工業(株)の出資額は1兆2800億ルピア*(約179億円)で、社長には本田技研工業(株)からの就任が予定されている。
インドネシアの二輪車総市場は1999年実績で48.7万台(前年比112%)と世界有数の市場規模であり、依然として1997年の通貨危機、1998年の政変からの回復途上にあるものの、2004年には過去最高を記録した1997年の180万台レベルへと更なる拡大が見込まれる。今回の合弁会社設立は、生産・販売の一体化により事業の一層の効率化を図るとともに、ASEAN域内のホンダ各社との連携も視野に入れた競争力の強化を目指すもので、
- 1)市場の拡大に柔軟に対応する新製品の積極的な投入
- 2)部品の現地調達拡大によるコスト競争力の向上と柔軟なデリバリー対応
- 3)ホンダユーザーの拡大
- ・「より親しみ易く、お求め易いホンダ製品」の提供
- ・中古車市場の流通機能の整備
- ・ホンダ独自の割賦販売の仕組み作り
- ・安全運転普及活動の導入
- 4)環境技術の投入
- ・4ストロークエンジンの燃費向上と排出ガス削減の取り組み
- ・ホンダが世界展開しているISO14001取得をインドネシアの生産拠点でも推進
等の二輪事業戦略を積極的に展開する計画である。
ホンダは需要のあるところで生産するという考え方のもとに、インドネシアでは1972年から28年にわたるピー・ティ・フェデラルモーターとの二輪車生産での技術提携、及びピー・ティ・ホンダフェデラルでの二輪部品・エンジンの合弁生産を通じて、二輪車の多様な顧客ニーズに応えるとともにインドネシアの工業化政策に貢献してきた。2000年1月から7月のホンダ販売実績は233,185台(前年比187.7%)であり、この累計販売台数の市場シェアは54.1%となり、1972年に現地生産を開始して以来のNo.1シェアを継続している。
(*2000年8月29日現在 100ルピア=約1.4円)
新合弁会社ピー・ティ・アストラホンダモーター等各社概要
ピー・ティ・アストラホンダモーター(P.T. Astra Honda Motor)
設立予定
2001年1月
所在地
ジャカルタ市、インドネシア
資本金(出資比率)
1850億ルピア(約26億円)
本田技研工業(株):50%、アストラインターナショナル:50%
事業内容
二輪車の部品製造、エンジン車体組み立ておよび卸販売
従業員数
約4,500名
ピー・ティ・アストラインターナショナル(P.T.Astra International)
設立
1957年2月
所在地
ジャカルタ市
資本金
1兆2516億ルピア(約175億円)
代表者
テオドレ ラフマット(Theodore Permadi Rackmat)
事業内容
自動車、金融、重工業、農業等
従業員数
91,112名
ピー・ティ・フェデラルモーター(P.T.Federal Motor)
設立
1971年6月
所在地
ジャカルタ市
資本金(出資比率)
1000億ルピア(約14億円)
アストラインターナショナル:92.5%、その他:7.5%
代表者
ブディー スティアダルマ(Budi Setiadharma)
生産品目
C100,NF100,GL125,GL156など
生産能力
120万台/年
従業員数
1,980名
ピー・ティ・ホンダフェデラル(P.T.Honda Federal)
設立
1973年7月
所在地
ジャカルタ市
資本金(出資率)
176億ルピア(約2.5億円)
本田技研工業:54.7%、フェデラルモーター45.3%
代表者
高橋勇司
生産品目
二輪部品(ホイール、マフラー、タンク、リアフォーク、ハンドル等)
二輪エンジン
従業員数
2,426名
生産能力
120万台/年
インドネシアの二輪車生産販売状況
現在

新会社設立後
