本田技研工業(株)は、低燃費と粘り強い出力特性で定評のあるスーパーカブの4ストロークエンジンを搭載し、ギアミッション操作が楽しめるファッショナブルスクーター 「ジョルカブ」を8月5日より発売する。
このジョルカブは、おしゃれなスタイリングで若い世代に好評の「ジョルノ」のボディをベースに、「スーパーカブ」のエンジンをリファインして搭載することで、ギア操作による楽しい走りを具現化した新感覚のスクーターである。
燃費は、スクーターで最も低燃費の110km/L(30km/h定地走行テスト値)を実現するとともに、国内新排出ガス規制に適合させている。
フロアの左側に設けたギアチェンジペダルの操作によって、操る楽しさを付加している。ギアチェンジ操作は、スーパーカブと同様のクラッチ操作を必要としない自動遠心式を採用し扱いやすいものとしている。
スタイリングは、ファッショナブルスクーターの定番となっているジョルノを継承し、おしゃれで高級感のあるものとしている。
販売計画台数(国内・年間)
15,000台
メーカー希望小売価格
189,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は8,000円高、沖縄は5,000円高。その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
ジョルカブの主な特徴
スクーターNo.1の低燃費と国内新排出ガス規制に適合した4ストロークエンジン
エンジンは、ロングセラーモデル「スーパーカブ」の空冷・4ストローク50ccを搭載。スクーターNo.1の低燃費110km/L (30km/h定地走行テスト値)を実現するとともに、キャブレターのセッティングなどを見直すことで国内新排出ガス規制に適合させている。また、4ストロークならではの粘り強くなめらかな出力特性と、静粛性に優れたものとしている。
ギアチェンジ操作による楽しい走行フィーリング
クラッチ操作を必要としない自動遠心式の4速リターン形式の採用で、既存のオートマチック・スクーターでは得られない、自ら積極的に操る楽しさを実現している。
スクーター初採用のスイングアーム式リアサスペンション
バネ下重量の軽減に寄与するこの方式は、路面からの衝撃をソフトに吸収し、軽快な走り味を実現するとともに、ジョルカブのデザインのアクセントになっている。
その他の主な装備
- ・ハーフタイプのヘルメットが収納できるメットインスペース。
- ・低燃費とあいまって、長い航続距離が可能な4.2Lの燃料タンク。
- ・ニュートラルと4速状態を表示するポジショニングランプをメーターパネル上部に採用。
車体色
モンツァレッドとシャスタホワイトの2色の設定。
「ジョルカブ」とは、ファッショナブルスクーター「ジョルノ」の車体と「スーパーカブ」のエンジンを組み合わせたことによって生まれた名前。
主要諸元
通称名 | ジョルカブ | |
車名・型式 | ホンダ BA-AF53 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.660×0.630×1.015 | |
軸距(m) | 1.180 | |
最低地上高(m) | 0.110 | |
シート高(m) | 0.720 | |
車両重量(kg) | 79 | |
乾燥重量(kg) | 75 | |
乗車定員(人) | 1 | |
最小回転半径(m) | 1.8 | |
エンジン型式 | AF53E(空冷・4ストロークOHC・単気筒) | |
総排気量(cm 3 ) | 49 | |
内径×行程(mm) | 39.0×41.4 | |
圧縮比 | 10.0 | |
最高出力(PS/rpm) | 3.9/7,000 | |
最大トルク(kgm/rpm) | 0.41/5,500 | |
燃料消費率(km/L) | 110.0(30km/h定地走行テスト値) | |
キャブレター型式 | PB3H | |
始動方式 | キック式、セルフ式併設 | |
点火方式 | CDI式マグネット点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 4.2 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.181 |
2速 | 1.705 | |
3速 | 1.238 | |
4速 | 0.958 | |
減速比(1次/2次) | 4.058/2.357 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 26°30′/67 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-10 46J |
後 | 80/100-10 46J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | ボトム・リンク式 |
後 | スイング・アーム式 | |
フレーム形式 | アンダボーン |