本田技研工業（株）は、高性能な水冷・2サイクルエンジンを搭載したモトクロス競技専用車「ホンダCR250R／125R／80R」のエンジンの出力特性や足廻り特性など総合性能を一段と向上（CR250R／125R）させ、8月22日より発売する。
　このCRシリーズは、日本はもとより世界各地の不整地で行われているモトクロス競技で実証された新技術を投入して開発された競技専用車である。

　CR250R／125Rのエンジンは、エンジン回転数に応じて排気タイミングを変化させ、力強い燃焼が得られるホンダ独自のH・P・P（ホンダ・パワー・ポート）機構を従来同様装備。 さらにサイレンサー（消音器）の容量を増やし静粛性を向上するとともに、キャブレターのセッティングとあいまって低回転域から、高回転域まで幅広い回転域で俊敏なレスポンス性を実現。 これらに加え、CR125Rは燃焼室形状や点火時期の見直しを行い、高回転域の伸びの良さを 向上させるとともに、クラッチ部のフリクションプレートを変更するなど、操作性や耐久性をも 向上させている。

　車体・足廻りは、CR125R／CR250R共に、好評の倒立式フロントフォークを装備。 今回フロントフォーク内のカートリッジ・シリンダーの径（20mm→25mm）とロッド径 （10mm→12mm）を大径化するとともに、バネの位置をカートリッジ・シリンダーの下部 から上部に変更するなど減衰力の安定化をはかっている。これらの改良に合わせ、キャスター角を変更（CR125R）し、コーナリング性能を向上させている。さらに、フロントフォークのアウターチューブの内面には、硬質のアルマイト処理を施し、オイルの劣化を低減させるなど、 耐久性をも高めている。またCR125Rは外観部品を一新。CR250Rで好評のフラッシュサーフェスボディを新たに採用。燃料タンクやシート、サイドカバー、リアフェンダーなどの各部の段差を減少させ、ライダーの体重移動をいっそうスムー ズに行えるものとしている。
　カラーリングは、フラッシュレッドをベースに、ホワイトを効果的に配したツートン・イメー ジとし、CRのロゴマークも多色刷りを採用、あわせてシートにもホワイトのゼブラマークを施 すなど躍動感溢れるカラーリングとなっている。

・このCR250R／125R／80Rは、競技専用車として 開発されたもので、一般道路や、公共の用に供する場所では、走行できません。

CRシリーズ……1，900台

CR250R……489，000円
CR125R……415，000円
CR80R……230，000円

（消費税を含まず。）
（北海道・沖縄および一部離島を除く。）