男女ともに健康課題があり、女性は症状がより顕著に現れる
ーーHondaの2022年健康診断問診データ、2023年3月実施の和光ビル 健康推進部門による女性従業員アンケート結果によると、男女ともに健康課題面での自覚症状が見られます。どのような症状でしょうか?
支障をきたしたことがある
業務に支障があると回答
ーー問診データで、男性と女性を比較した場合、女性の方が、症状が多いとの結果が出ています。なぜでしょうか?
ーー女性は月経や閉経があるので意識できますが、男性の場合はそういうものがないから自覚しにくいのですね。
――男性にも更年期があるとのことですが、もう少し詳しく教えてください。
ーー男性更年期は自然なことと考えていいのでしょうか?
ーー2023年1月に「多様性推進 瓦版」という社内広報誌で男性更年期の特集をしたところ、大きな反響がありました。Hondaは国内の全従業員のうち、男性が約9割を占めていることからも、多くの皆さんが関心を寄せていただいたのだと思います。
月経や更年期と向き合う従業員、仕事に支障をきたすことも
――蟹沢さん、糸永さんは、女性特有の健康課題に向き合っています。どのような症状ですか?
――症状のコントロール・緩和のために取り組んでいることは?
――若者には浸透してきていると思われる低用量ピルですが、アドバイスできることはありますか?
生産現場での健康課題との向き合い方
ーー先生がいらっしゃるトランスミッション製造部の製造部門の皆さんは、健康課題にどう対応されていますか?
ーー熊岡先生ご自身も健康課題で症状があるとうかがいました。
――健診で「日常生活で支障をきたすほどの月経時の腹痛があるか」という質問に、Honda全社において女性従業員の16%が「ある」と答えています。しかし、浜松のトランスミッション製造部では7%にとどまっています。どのような背景がありますか?
仲間とのコミュニケーションを通じ、健康課題を受容する職場に
――職場で不調になったとき、どう対処しますか?
ーー職場へ伝えることに、ためらいを感じたことはありますか?
ーー上司が男性でも?
職場に伝えている
不調について8割は職場に伝わっていない
ーー更年期だと周囲に言っていますか?
上司に不調を伝えられない人もいる。マネジメントは職場の環境づくりを!
ーー和光ビルの健康推進室で行ったアンケートによると、女性従業員の6割の方が何らか健康上の不調を抱えています。また、パフォーマンスが低下し、我慢しているけれど、上司に言えない人も一定数いる。この状況をどう思いますか?
我慢して働いている人は多数
ーーさらにこのアンケートによると、体調の不調を「言えない、もしくは言いにくい状況」が61.7%、「伝えている」が3.7%、「症状・状況に合わせて伝えている」も14.8%と少ないです。
部下とマネジメントとの信頼関係
――信頼関係を築けていない部下に対し、マネジメントはどのようなアプローチをするのが良いですか?
/相談しやすい相手(複数回答)
一方、相談できる相手がいない人が次点に
ーー産業医の立場から、マネジメントに向けてアドバイスはありますか?
ーー健康課題は人それぞれちがうということですか?
思いやりとセクハラは紙一重!?
――健康課題は個々にある中、理解したい想いがあってもセクハラになるからと声がけを躊躇する人もいるようです