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HondaGO RIDEで、二輪市場を活性化せよ!

二輪事業本部 事業企画部ブランド戦略課の丸山 裕香里と、株式会社ホンダモーターサイクルジャパンの山本 祐司は、それぞれの立ち位置から二輪市場活性化プロジェクト「HondaGO」に関わってきました。HondaGOについてご紹介するとともに、2021年4月19日(月)より提供を開始したスマートフォン向けアプリ「HondaGO RIDE」への強い想いを胸に行動する二人の活動を辿ります。

丸山 裕香里Yukari Maruyama

二輪事業本部 事業企画部 ブランド戦略課

2006年新卒入社。入社後、本田技術研究所の運営管理グループに所属し事務系として勤務。仕事の傍らバイクの免許を取得し、週末には職場の仲間とツーリングを楽しむ。そのバイクへの熱は、設計にまで広がり事務系ながらCADを独学し、エンジン設計3Dチームへ異動。その後、7年間にわたり開発を担った後、チャレンジ公募で2019年より現在の二輪事業本部 事業企画部へ異動しHondaGOプロジェクトを担う。
※CAD…Computer-Aided Designの略。設計図面を作成するソフトウェアを指す。

山本 祐司Yuji Yamamoto

(株)ホンダモーターサイクルジャパン 出向

2009年新卒入社。大学での専攻は機械工学。二輪を志してHondaを志望するも、四輪R&Dセンター※に初期配属。その後、社内のチャレンジ公募制度を活用し、二輪事業本部 事業企画部へと異動。2020年4月よりホンダモーターサイクルジャパンに出向し、スマートフォンアプリHondaGO RIDEのローンチに力を注ぐ。
※現在の四輪事業本部ものづくりセンター

二輪に抱いた、熱い想い─。チャンスはチャレンジ公募で掴み取った

2006年に新卒入社した丸山 裕香里は、もともと事務系に応募して入社しました。そして2021年現在、Hondaの二輪事業本部 事業企画部 ブランド戦略課に所属し、社内と社外両方に向けた発信・企画推進を担当し、SNSや青山ウエルカムプラザでのイベント企画や展示などを担っています。

丸山 「人と接することがとても好きなので、人事や総務などの人に関わる仕事がしたいと考えていました。当時の私は、『自分には人の気持ちを読み取る力や、見抜く力もあるので、ぜひ人事の仕事で自分を磨いていきたい!』と主張していました。そして、結果的に配属されたのは本田技術研究所の運営管理グループでした」

入社後の丸山は庶務の立場で、事業部400人ほどの勤怠管理や出張・研修費の管理、名刺や事務用品の発注など事務的作業を担いました。人事の仕事には携われなかったものの、多くのメンバーと関わることができるポジションで満足していたのです。

しかし、二輪事業に配属されたことで、丸山の気持ちに変化が生まれました。

丸山 「社内にはバイクが好きな方が多く、当時、免許も持っていなかった私ですが、周りの人と仲良くなりたい一心で免許を取得し、職場の皆様とのツーリングに積極的に参加し、交流を深めていきました」

とはいえ、ただバイクに乗っているだけでは、バイクの話題についていけなく、技術的な話ができる状態にはありませんでした。丸山は、周りと対等に話ができるレベルになりたいという気持ちを次第に強め、手始めとして興味のあった図面、CADの勉強をはじめました。

丸山 「技術者の仲間と会話を深めるためにも、エンジンの設計にもっと詳しくなりたいと思ったんです。そしてその約2年後に目標が叶うことになります。エンジン設計の3Dを作るチームに異動し、そこで7年間ほど設計業務を担いました。その後、社内のチャレンジ公募制度を利用して、現在所属している二輪事業本部 事業企画部に異動しました」

一方、株式会社ホンダモーターサイクルジャパンに出向している山本は、2009年に技術職で入社しました。二輪の仕事を熱望してHondaへ入社したものの、最初に配属されたのは栃木県にある四輪の研究所で、7年間量産車の商品開発に取り組んでいました。

山本 「私も丸山と同じく、社内のチャレンジ公募を利用して二輪事業本部 事業企画部に異動したんです。念願叶って異動した先では、コネクテッドや電動化など、比較的新しい技術をどのような形でサービス化していくかという企画の部分を4年ほど担当しました。

日本国内で立ち上げたサービスや施策が盛り上がりを見せはじめたので、2020年4月にホンダモーターサイクルジャパンに出向しました。今は現場に近いポジションで、サービスの進化や運用に携わっています」

大学生の頃からHondaのバイクが好きで、ずっと乗っていた山本。就職活動でもHondaを志望し、Hondaしか受けませんでした。バイクそのもののデザインや機能コンセプトが好きだったことに加え、山本はレースなど二輪以外の活動に関してもブランドに共感していたのです。

山本 「Hondaは二輪にまつわる全領域にフルパワーで取り組んでいます。たとえばレースでは、このレースには参戦しているけれどその領域のレースには参戦していないということはなく、ほぼ全カテゴリーに全力で参戦していました。

ほかにも、安全の普及などさまざまな活動に尽力していることが外からでもわかったので、それがブランドへの共感につながったと思います」

無関心な若者にバイクの楽しさを届けるための「HondaGO」プロジェクト

丸山と山本が異なる立場から携わっているのが、国内二輪市場活性化プロジェクトである「HondaGO」です。これまでHondaが行ってきた施策は、バイク好きの方に届けるためのものでした。しかし、HondaGOではバイクに無関心の若者をターゲットとし、バイクの楽しさを認知し手軽に体験できるようにしたのです。

丸山 「チャレンジ公募の募集要項に書かれていたHondaGOの内容は、20歳で入社しバイクに関心が低かった自分と重なったんです。Hondaに入りバイクの楽しさを知り世界が広がった私と同じように、無関心な若年層にバイクを広めていくことに大変興味がありました。それがまさにHondaGOだったのです。迷わずチャレンジ公募に応募しようと思ったのです」

若者の主な情報源であるSNSで発信するため、インフルエンサーを活用。さらに、若者の趣味としては旅やアウトドア、ファッションへの関心が高いということが調査の結果分かったため、それらに興味がある層に情報を届けようと決めました。そして、今の若者は「モノ」よりもエモーショナルな体験への消費にお金を注ぎ込む傾向があるので、「トキ消費」にターゲットを置きました。

丸山 「具体的には、空中戦と地上戦に分けてアプローチしました。空中戦ではきちんと認知してもらうことに重きを置いて、人気アーティストを採用したイメージ訴求ビデオを作成し展開しました。

またバイク雑誌ではなく、キャンプ雑誌「GO OUT」や、サーフィン雑誌「Blue」などに展開しました。HondaGOという新しいプロジェクトがはじまり、ターゲットは「バイクに関心の無い」若者であると掲載したんです。自分ごととして認識してもらえるようなアプローチを実行し、認知の拡大を図りました。

一方地上戦では、音楽とキャンプフェスにブースを出展し、はじめてバイクを試せる機会の提供を推進しました。手ぶらでバイク体験ができる『バイクチャレンジ』です。

若者が趣味の時間を過ごすキャンプ場やホテル、ショッピングモールなどにバイクを自然に置いて身近に触れてもらい、そのうえ無料でレンタルできる『バイクスタンド』というスキームを作りました。普段はバイクの販売店には行かないけれど、旅先にて無料で体験できるのなら利用してみたいという方にバイクを届けてみようと考えました。このように空中戦と地上戦の2軸で活動したのです」

HondaGOは3年計画で、1年目である2020年は丸山が所属する二輪事業本部が主体となって活動を進めました。2年目以降は山本が所属するホンダモーターサイクルジャパンが中心となり、引き続き施策を行っています。

丸山 「まずイメージアップをメインとして実行し、2021年現在は『HondaGO BIKE RENTAL』『HondaGO RIDE』に力を入れていただいています。3年目である2022年は、実際に購入していただき、長く楽しんでいただきたいと思っています。

いきなり販売店に来てくださいというのはハードルが高いです。そのため、いろいろな接点を増やしながら体験価値を高めることで、結果的に販売店に来ていただけるような設計づくりをしてきました」

HondaGOのプロジェクトに1年携わり、丸山は新たな体験を通じて成長を実感しています。

丸山 「社内の、特に研究所時代はお客様との直接的なやり取りがあまりないのですが、それがこの1年間で実体験できたことは大きかったですね。

HondaGOは新たな挑戦が多かったので、社内でもさまざまな部署と安全観点の確認などを含め議論し、無事突破することができました。HondaGOを通じてできた新たな人との繋がりは、ずっと大切にしていきたいと思っています」

アプリで楽しいバイクライフをサポートしながら、適切な情報を発信

山本は、バイクのレンタルサービス「HondaGO BIKE RENTAL」やバイクライフを楽しむアプリ「HondaGO RIDE」の開発に携わってきました。2021年4月19日に提供を開始したHondaGO RIDEは、日本国内すべてのライダーに楽しんでもらえるアプリを目指しています。

アプリの機能は山本たち自身が考えたものに加え、ライダーの要望も盛り込みました。コロナ禍となる前にHondaのイベントやその他のバイクイベントにプロジェクトメンバーが出向き、200人ほどにインタビューを行い、意見を吸い上げたのです。

山本 「『車両の情報を残したい、バイクライフそのものを思い出として取っておきたい』という声や、『ツーリングはライダーの醍醐味なので、綺麗に格好良く記録を残したい』という要望が多くありました。

このアプリは、自分のバイクの情報を手元に残すという側面が強いですが、残した情報をSNSなどでシェアすることも可能です。コンテンツとしての役割を果たしながら、SNSと連携したライダー同士のコミュニケーションや、情報配信機能を使ったHondaとライダーとのコミュニケーションもこれまで以上に活発にすることを狙っています。

Hondaのバイク以外にお乗りの方も含めて、すべてのバイク乗りにこのアプリを楽しんでいただき、充実したバイクライフに欠かせないサービスに育てていきたいと考えています」

アプリには、HondaGOポイントを貯められる機能があります。HondaGO BIKE RENTALを利用するほか、ツーリング記録をSNSでシェアしたり、アプリを楽しんでいただく中で、ポイントが貯まる仕組みです。そうすることで、楽しいバイクライフをサポートします。

HondaGO RIDEの開発において山本が苦労したのは、泥くさい開発・検証作業の継続とデジタルマーケティング要素の組み込みでした。

山本 「アプリはソフトウェアとはいえ、モノづくりだと考えています。モノづくりでは、きちんと動作するか、お客様の意図に合った動きになっているかといった泥くさい検証をしっかりと行う必要があります。四輪の開発で学んだことを活かすことができましが、作業自体は大変でしたね。

もうひとつ苦労したのは、事業としてのサービスを成立させることです。アプリ自体は無償ですが、それをHondaとしてどのように活用してお客様との輪を広げていけるのかという企画自体は、時間をかけて苦労して進めました。

お客様に楽しんでいただきながら、適切にデータを取得し、お客様のことをきちんと理解してオンライン・オフラインで発信をしていくことがとても重要だと考えています。

現状、お客様のことを理解できているようで実はできていないことが多々あります。第一歩として、本当にHondaのことを好きなお客様について、どんな人が、どこで、どのようにバイクに乗っているのかを理解し、その理解に基づいた良い施策を打ち続けたいと考えています」

アプリを通してお客様に多くのデータを登録してもらい、それをもとに適切な情報を発信する。そのための機能も、アプリに搭載しています。

山本 「持っているバイクの情報を漏れなく入力すると、ポイントが付与される機能を搭載しています。自分と同じバイクに乗っているライダーのコミュニティーを形成したり、自分のバイクの用品のカスタム事例やセール情報をお伝えしたり、ポイントだけに留まらない有益なサービスを検討中です。

このように、情報を入力して良かったと思える仕組みをこれからも増やしていきたいと考えています」

Hondaには、手を挙げて進む人を支える環境がある

HondaGOに携わってきた二人は、自身の役割を明確に認識し、今後の展望を描いています。

丸山 「どういった方法が社外への効率的な発信に繋がるのかわからない方がHonda内には多いと感じます。そのため、社内・社外を含めて私は発信担当を継続し、効果的な認知・利用拡大に繋げていければと考えています。

またこの仕事に就く中で、自分の一番のやりがいはお客様の反応をダイレクトに感じられることです。お客様の驚き、喜び、時には不満、関心事項を把握した上で施策に繋げていくという思いが、壁を乗り越えていこうとする力に繋がっていると思います。今後も固定概念にとらわれずHondaのブランディング強化に努めていきたいと思います。

山本 「アプリはローンチしたばかりですし、レンタルもはじめてから1年なので、まだサービスの土台レベルだと思っています。

たとえばレンタルについて、今後はサブスクリプションサービスを展開したり、乗り捨てできるようにしたりと、アプリについてはEC機能を構築したりと、今作っている土台にどんどんサービスを追加していくことを進めたいと考えているんです。

自身のキャリアとしては、これまで多くのプロジェクトを立ち上げてきて、プロジェクトマネジメントや事業戦略などひとつのサービスを作るときに必要な要素を広く取得しているという自負があります。その領域で上手く活躍していきたいと思っています」

どんどん新たなプロジェクトが生まれるHondaで、自ら手を挙げて積極的に行動してきた丸山と山本。そんな二人は、Hondaらしい人材について同様の考えを持っています。

丸山 「Hondaでは、自ら手を挙げてやりたいという意思を伝えれば、基本的には任せてもらえます。大変なことはもちろんありますが、手を挙げた人に対して皆さんサポートしてくださるんです。わからないことは、教えてくださいと発信すれば教わることができ、協力者も増え、自分が考えていた以上に良いものが出来上がります。

自分のやりたいことを最後まで突き通せる突破力のある方であれば、Hondaという会社は向いていると私は思います。これまでのキャリアは関係なく、やりたいという想いと周りを巻き込む力が重要ですね。実現したいことに対して、どのように行動していくかが大切です」

山本 「私も丸山さんも社内で手を挙げて異動したので、転職とまではいきませんが同じようなことを感じているのかなと思います。

Hondaでやりたいことがあり、手を挙げて頑張れる人は絶対に上手くいきます。当てはまる方には、ぜひHondaに来ていただきたいですね」

バイクに関わりたいという自身の気持ちと向き合い、積極的に挑戦してプロジェクトを進めてきた丸山と山本。

これからも二人は、バイクにかける自身の想いを大切に、周囲を巻き込みながら突き進んでいくことでしょう。

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