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Honda P2 IEEE
マイルストーン認定

Honda Robotics × IEEE Recognition

Hondaの人間型自立二足歩行ロボット「P2」が「IEEEマイルストーン」に認定

Hondaが1996年に発表した人間型自立二足歩行ロボット「P2」が、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会IEEEより、IEEEマイルストーンとして正式に認定されました。1996年のHondaの挑戦が、電気・電子工学の最高峰から「歴史的偉業」として正式に認められました。

IEEEマイルストーン銘板

P2

IEEEマイルストーン銘板(左)と人間型自立二足歩行ロボット P2(右)

P2とHondaロボティクスについて、さらに深く

詳細技術については、下記のコンテンツでお伝えします。
認定式典の様子や基調講演については、準備が整い次第、順次アップロードを予定しております。

認定の概要

2026年4月28日、Honda和光ビルにてIEEEマイルストーン認定記念式典が執り行われ、2020年にアジア人として初めてIEEE会長を務めた福田敏男氏(現 名古屋大学名誉教授)より銘板が贈呈されました。Hondaとして、IEEEマイルストーンを受賞するのは、2017年の「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」(1981年商品化、世界初の地図型カーナビゲーションシステム)以来、2度目となります。
今回の認定では、P2の開発で培ったHonda独自の二足歩行制御技術に加え、産業用途に最適化された機械ではなく、医療、教育やリハビリテーション、パーソナルアシスタントなど、社会的・支援的な役割を担うロボットの新たな概念を生み出した点が高く評価されました。人間とロボットのインタラクション分野において技術的ベンチマークを確立したことが、認定の決め手となっています。
認定銘板は、Hondaのモータースポーツとモビリティーのイベントエリアであるモビリティリゾートもてぎ(栃木県)内のHondaコレクションホールに設置されます。P2の実機は現在も同ホールのロボティクス展示コーナーに展示されており、一般の方もご覧いただけます。

IEEEマイルストーンとは

世界最大の電気・電子技術の学会

IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)は、米国に本部を置く電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学術・専門組織です。世界190カ国以上に53万人を超える会員を擁する非営利団体であり、コンピューター、バイオ、通信、電力、航空、電子などの幅広い技術分野で指導的な役割を担っています。
電気自動車の充電規格や、Wi-Fiやイーサネットの通信標準など、私たちが日常的に使う技術の「ルール」を世界規模で策定しているのもIEEEです。その権威と影響力は、エンジニアリングの世界では広く知られています。

Organization 世界190カ国以上 / 53万人超の会員

電気・電子・情報・通信分野の非営利学術団体。1884年創立。技術標準の策定、学術誌の刊行、国際会議の運営を通じ、世界の技術発展を牽引しています。

Milestone Program 世界293件のみが認定 /(2026年3月時点)

1983年に制定。開発から25年以上が経過し、地域社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的業績を認定する制度です。IEEE名古屋支部がP2のマイルストーン提案を主導しました。

「後世への貢献」が問われる、技術史の殿堂

IEEEマイルストーンは、最新性や商業的成功ではなく、「その技術が後世の発展にどれほど貢献したか」が審査の基軸となっています。審査は独立した複数のレビュワーによって行われ、選考のハードルは極めて高く、2026年3月時点での認定件数は世界293件にとどまっています。
今回の認定を提案したIEEE名古屋支部のメンバーは、「このマイルストーンは、機械における人間のような動作の実現可能性を示し、ロボット工学に新たな標準を打ち立てた」と述べています。認定されると、その業績を刻んだ銘板がゆかりある場所に永久設置され、世界の技術史の記録として残ります。

日本が誇る、IEEEマイルストーンの系譜

IEEEマイルストーンの認定は、技術立国・日本にとって特別な意味を持っています。日本からはこれまでに数多くの技術が認定されており、世界の電気・電子・情報技術の歴史を塗り替えてきた日本の技術力を示しています。P2の受賞は、そうした輝かしい系譜の新たな1ページです。

東海道新幹線 国鉄(現JR東海ほか)

SHARP COMPET CS-10A
電卓の先駆開発
シャープ

ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ(世界初の地図型カーナビ) Honda

青色LEDの実用化 名城大学(天野浩教授)

手ぶれ補正ビデオカメラ パナソニック

QRコードの開発 デンソーウェーブ

近年では、魚群探知機の商品化(1949年・古野電気)、平賀源内のエレキテル(1776年)なども相次いでIEEEマイルストーンに認定されており、日本の技術的偉業が改めて世界から評価されています。