第12戦 オランダGP
スプリント・予選レポート

フェルナンド・アロンソ
スプリント18位
予選18位1分13秒650
ランス・ストロール
スプリント17位
予選19位1分13秒818
RA626Hスペック2投入でパフォーマンス向上を確認
サマーブレイク明けの第12戦オランダGPが幕を開け、HondaはアップデートしたRA626Hを投入しました。燃焼システムの改良によりパワーアップを図り、バッテリーなどにも改良を施したスペック2で、後半戦の競争力向上を狙います。走り出しの金曜日フリープラクティスでは、Aston Martin Aramco Formula One Team(AMAF1)のフェルナンド・アロンソが12位と、好調な走行を披露しています。

8月22日(土)正午(現地時間)、オランダGPのスプリントレースが行われました。
前日のスプリント予選で、AMAF1の2台はアタックがうまく噛み合わず、ランス・ストロールは19番手、フェルナンド・アロンソは22番手となっています。
24周で行われるスプリントで、アロンソはサスペンションのセットアップ変更を行い、ピットスタートを選択しました。他にもピットスタートとなったマシンがあり、ストロールは18番手からのスタートとなりました。AMAF1の2台はミディアムタイヤでスプリントレースに臨んでいます。
順調にスタートを切ったストロールは18番手、ダミーグリッドからピットに戻されたマシンがあったためアロンソは21番手で1周目を終えました。続く2周目、アロンソは同じピットスタートだったマシンをオーバーテイクしてポジションをひとつ上げます。アロンソはペースが良く、レース前半には18番手まで順位を上げ、ストロールの背後に迫ります。レース序盤に先行車の後退で17番手を走行していたストロールは、前車に迫るものの、追い抜きが難しいコースで、ポジションを上げることは難しい状況となりました。ペースの遅いマシンに抑え込まれた形になったAMAF1の2台は、そのまま接近した状態でチェッカーフラッグを迎え、ストロールは17位、アロンソは18位でスプリントを終えました。
22日16時(現地時間)から、天候曇り、気温18度、路面温度33度のコンディションの下、予選が行われました。
18分間の予選Q1で、アロンソとストロールは3セットの新品タイヤを使用して3回のアタックを行いました。アロンソは1セット目に1分14秒635、2セット目で1分13秒650とタイムアップしましたが、3回目のアタックではタイム更新にわずかに及ばず予選を終えました。
ストロールは3回のアタックで毎回タイムアップを続け、3回目に1分13秒818のベストタイムをマークしています。Q1の最終結果はアロンソが18位、ストロールが19位で、僅差ながらともに予選Q1突破を果たせず、予選を終えています。

フェルナンド・アロンソ
金曜日、フリー走行・スプリント予選後
「フリー走行では順調に進んでいましたが、スプリント予選では走行性に若干の問題が生じ、時折マシンを止めるのが難しい場面もありました。リヤウイングが開かないトラブルもあり、そのためにラップタイムを落としてしまいました。Hondaのアップグレードパッケージはまだ導入したばかりなので、スプリントレースでさらに理解を深めていきたいと思います」
土曜日、スプリント・予選後
「Q2進出まであと一歩のところまで迫り、手持ちのポテンシャルをほぼ最大限に引き出すことができました。今後はマシンのドライバビリティを向上させ、ラップタイムをさらに短縮するための課題に取り組んでいきます。全体として、ほんの数戦前まではトップチームから平均4秒も遅れをとっていたことを考えれば、Q1でトップと1.3秒差(Q1のトップタイムとの差は1.040秒)にとどまったことは満足すべき結果だと思います。明日はどのような結果を出せるか、そしてザントフォールトでの最後のレースを楽しみましょう」
ランス・ストロール
金曜日、フリー走行・スプリント予選後
「今日はもっと良い結果が出せたはずだと思います。ドライバビリティに苦戦したほか、他にもいくつかうまくいかなかった点があったので、その原因を突き止める必要があります。コースは風がかなり強いですが、それは誰にとっても同じ条件です。今夜すべてを検証し、データを確認して、明日に向けて改善を図りたいと思います」
土曜日、スプリント・予選後
「今日は昨日と同様の課題に悩まされました。マシンのドライバビリティとバランスについては改善すべき点があり、そこに注力していく必要があります。レースペースは予選ペースよりも良いようです。予選では、ラップタイムをさらに縮めるために、もっとプッシュできるようにしなければなりません。しかし、我々は着実に進歩しており、懸命に取り組んでいます。さらなる前進を目指して、これからも努力を続けていきます」
エイドリアン・ニューウェイ(AMAF1 チーム代表)
「フリープラクティスが1回と時間は限られていたものの、これまでのところ最近のアップグレードや、改良されたパワーユニットの特性をより深く理解するための貴重な走行時間を確保できました。両ドライバーとも、シャシーとエアロダイナミクスのパフォーマンスにおいて大きな進歩があったと報告しています。重要なポイントは、ドライバビリティを向上させる必要があり、そうすることでさらなるパフォーマンスを引き出せるということです。数レース前と比べればペースは大幅に改善されていますが、このパッケージにはまだ引き出せる潜在能力が残されていることはわかっています」
折原伸太郎(HRCトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニア)
金曜日、フリー走行・スプリント予選後
「今週のオランダGPで初めてスペック2のパワーユニットを投入し、今日の走行でスペック1からのパフォーマンス向上を確認できました。FP1とスプリント予選の両セッションで、信頼性の問題なくフルディスタンスを走り切ることができ、パワーユニットとAston Martin Aramco Formula One™ Teamのシャシーとの統合も良好でした。
一方、スプリント予選では、特にドライバビリティに関するデータ設定について、まだ改善すべき点があることもわかりました。HRC Sakuraでは今夜から明日にかけてデータを解析し、エンジンベンチでのテストを行いながら、週末の残りの走行に向けてこれらのパラメーターを最適化していきます」
土曜日、スプリント・予選後
「今日はスプリントレースと予選を通じて、スペック2のパワーユニットの信頼性に問題なく一日を終えることができました。Aston Martin Aramco Formula One™ Teamの両ドライバーから得たフィードバックに加えて、データ解析の結果を踏まえ、昨夜およびスプリントレース後にHRC Sakuraのテストベンチで作業を行い、改善を図りました。予選に向けてエンジンの制御を見直した結果、燃焼をより安定させる方向で改善することができました。
一方、ドライバーが必要とするタイミングで、必要なエンジンレスポンスが得られるようにすることが重要であり、さらにドライバーが自信を持って走れるよう、特にシフトダウンやコーナー立ち上がり加速でのドライバビリティ向上が課題です。 本日は前向きなステップを踏むことができましたが、ドライバーが求める水準に向けてはまだやるべきことがあります。これらの改善が、短期・中期的な最優先事項です」
