2026年5月3日(日)

第4戦 マイアミGP
決勝レポート

フェルナンド・アロンソ

15位

ランス・ストロール

17位

今シーズン初の2台完走を果たし、信頼性の改善に手応え

5月3日、決勝レースは天候悪化を回避するため、スタート時刻が3時間繰り上げられる異例の措置が取られました。13時(現地時間)、2026年F1第4戦マイアミGPの決勝レースは天候曇り、気温27度、路面温度36度のドライコンディション下でフォーメイションラップがスタートしました。
予選で上位車に失格が出たため、アストンマーティン・アラムコ・F1チーム(AMAF1)の2台は予選順位がひとつ繰り上がり、フェルナンド・アロンソが17番グリッドから、ランス・ストロールは18番グリッドからのスタートとなりました。AMAF1の2台はともにミディアムタイヤを選択しています。

スタートでアロンソはポジションダウンを喫し20番手に、ストロールは16番手で1周目を終えます。レース序盤、アクシデントが連発し6周目にセーフティカーが導入されました。この時点でストロールは15番手、アロンソは17番手を走行。12周目にレースは再スタートが切られ、アロンソはポジションをキープします。ストロールは後続に先行を許すと、15周目にコースオフして18番手にポジションを落としました。

レース中盤、時折小雨が落ち始め、各チームはタイヤ交換のタイミングを図る展開となります。しかし、雨雲はサーキットを避け、レースが折り返した頃からピットインが相次ぎました。AMAF1はストロールを21周終了時点でピットインさせ、ソフトタイヤに交換しました。ストロールは37周終了時点で再度ピットインし、新品のソフトタイヤに替えてレースに戻りました。一方、アロンソは走行車中もっとも遅いタイミングまでタイヤ交換を引き延ばし、41周終了時点でピットイン。ソフトタイヤに履き替えて、レース終盤のペースアップを狙います。

全車がタイヤ交換を済ませた42周時点でアロンソは16番手、ストロールは17番手を走行。アロンソは前車との差を詰め、最終盤に接近戦に持ち込みました。ともにオーバーテイクモードを使い、サイド・バイ・サイドでポジションを入れ替えながらのバトルを展開。51周目にアロンソがオーバーテイクして15番手を確保すると、その差を広げてレースを終えました。ストロールは17番手のままチェッカーフラッグを受け、AMAF1は今シーズン初めて、2台が決勝レース完走を果たしました。

フェルナンド・アロンソ

「今シーズン初めて2台ともに完走できたことは、喜ばしいことです。まだ目標とするレベルには達していませんが、今週末は多くのデータを収集することができたので、カナダGPまでの数週間で分析を行います。信頼性に関しては明らかな進歩が見られました。今後はパフォーマンスの向上に注力していきます。チームとして引き続き努力を重ね、忍耐強く取り組んでいく必要があります」

ランス・ストロール

「今シーズン初めて両マシンが完走できたので、マイアミでのレースでは前向きな材料を得ることができました。今週末は走行距離を伸ばすことができ、振動も以前より少なくなりました。結果的にはタイヤ戦略はうまくいきませんでしたが、信頼性の面では正しい方向へ一歩前進しました。そして、今後はパフォーマンスに関する課題に取り組む必要があり、改善すべき点はまだたくさんあります」

マイク・クラック(AMAF1 チーフ・トラックサイド・オフィサー)

「中断期間中、我々はHondaと協力して、パワーユニット(PU)からシャシーへの振動を低減させることに注力しました。その取り組みが実を結び、今週末は信頼性の面で大きな前進を遂げることができました。これは確かに前向きな成果ですが、ペースを向上させ、このマシンのポテンシャルを最大限に引き出すためには、両社が協力して取り組むべき課題がまだ残っていることは明らかです」

折原伸太郎(HRCトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニア)

「今週末を通じて、いくつかポジティブな要素を得ることができました。PUに大きな信頼性のトラブルが発生することなく、2台ともすべてのセッションおよびレースを走り切れたことは前進です。また、振動の問題の改善が信頼性の向上に繋がっており、スプリントレースが行われた土曜日のような高温環境下でも問題なくオペレーションができました。
これは小さな一歩ですが、今後パフォーマンス向上に取り組む上での土台になります。引き続き時間は必要ですが、重要な項目をクリアできた有意義な週末だったと考えています」