第1戦 オーストラリアGPレースプレビュー

コース紹介
オーストラリア連邦南東部ビクトリア州の大都市メルボルン郊外にある公園アルバート・パーク。その公園内の湖を取り囲む市街地コースが、オーストラリアGPの舞台です。短いストレートと中低速コーナーが連続するコースレイアウトなので、ブレーキングと立ち上がり加速が重要になります。コース幅は狭く、追い抜きが簡単ではないコースです。高低差はほとんどなく、ほぼフラット。普段は公道なので、走行開始時は路面が汚れており、セッションが進むにつれて路面状況の改善が見られます。1996年の初開催から2019年までは一周5.303km、コロナ禍の後、2022年に再開された時には、セクター2部分の直角右左コーナーの改修やピットレーン拡幅などが行われ、一周距離が5.278kmになり、ラップタイムは一挙に約5秒も短縮しました。
毎年、グランプリ開催2カ月月ほど前からコース設営が始められ、終了数週間後には普通の公園へと戻ります。ボート場、大型プール、スタジアム、ゴルフ場等が公園周辺にあり、市民の憩いの場として定着しています。コース周辺では、グランプリの週末に「F1メルボルン・ファン・フェスティバル」を開催。地元出身のドライバーであるオスカー・ピアストリの活躍もあり、2025年はグランプリの週末に延べ46万人を超える観客が訪れました。
歴史
オセアニア地域初のF1グランプリ戦としてオーストラリアGPが初開催されたのは1985年、南オーストラリア州アデレード市街地コースにて、最終戦として開催されました。1989年では雨の中、中嶋悟選手が駆るロータスが最速ラップを記録して4位フィニッシュを果たしています。1991年は大雨のため大幅に短縮され終了し(52.920kmレースは当時の最短記録)、ハーフポイントのレースになっています。
そして1996年からはアデレードより東南部のメルボルン、アルバート・パークに場所を変更し、オーストラリアGPは一転して開幕戦としての開催となりました。2026年は29回目の開催となり、メルボルンでの過去28回の大会のうち計23回がシーズン開幕戦として開催されています。コロナ禍の2020年も開幕戦として3月15日に決勝が予定されていましたが、チーム関係者に感染者が出て、金曜朝に開催中止となる前代未聞の事態となりました。

見どころ
2026年は車両規定が大きく変わり、パワーユニットもシャシーも様変わりしました。Hondaはアストンマーティンと新体制を組んで参戦し、新たにドイツのアウディやアメリカのキャデラックがF1グランプリに参入します。ドライバーの顔ぶれは大きく変わっていませんが、新チームや新体制のチームの参戦に加え、まったく新しいマシンとも相まって、F1新時代を感じられる開幕戦になるでしょう。各チームの勢力図の第1幕が明らかになる戦いとして大いに注目を集めており、これまで未知数だった各陣営の完成度やポテンシャルが明かされ、シーズン序盤を占うレースになります。南半球の広大なオーストラリア大陸では3月は初秋であり、ゆったりした気候環境のなかで、開幕戦特有の緊張感ある戦いが随所に見られることでしょう。

コース情報
【メルボルン(アルバート・パーク)でのオーストラリアGP】
一周5.278kmコース(2022年以降)
【最速ポールタイム】
1'15"096
253.020km/h ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年
【ファステストラップ】
1’19”813
238.066km/h
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2024年
【Hondaエンジン/PUでのファステストラップ】
1’20”235
236.814km/h
S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)
2023年
