Circuit info
- Circuit Length
- 5.281 km
- First Grand Prix
- 2009
- Number of Laps
- 58
- Race Distance
- 306.183km
Location
- Address
- Yas Leisure Dr, Yas Island, Abu Dhabi, UAE
- Google Maps

サーキットの歴史
2000年代後半、中東ではモータースポーツを国家ブランド戦略として活用する動きが活発化しました。UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ政府は、人工島ヤス・マリーナの大規模開発プロジェクトの目玉としてF1誘致活動を行い、ホテルやショッピング施設なども合わせた一体開発で、2009年アブダビGP開催を実現しました。中東では、バーレンに続く2番目のF1開催となりました。
2009年F1世界選手権の最終戦としてカレンダー入りを果たすと、2014年以降はシリーズ最終戦として開催を継続。現在は2030年までの開催契約が成されており、その契約には最終戦としての開催が条件として記されていると言われています。
大規模なリゾート開発の一環として設置されたサーキットの設計は、著名なドイツ人建築家であるヘルマン・ティルケが行い、マリーナに沿った平坦な地形と、高級ホテルの下をくぐるレイアウトによって独特のシーンを作り出しています。
アブダビGPは、午後5時にスタートするトワイライトレースとして知られ、レース後半はナイトレースとなり、シーズンのフィナーレを飾る独特の雰囲気が、アブダビGPの存在感を高めています。

コースの特徴
ヤス・マリーナ・サーキットは、現代F1のスタンダードとなったティルケのデザインによるため、ストップ&ゴー型のコースです。2本の長いストレートとその先に配された低速コーナーが、オーバーテイクポイントであり、このコースの見所となっています。当初、中速コーナーが多く、オーバーテイクが難しいコースとされていましたが、2021年開催に向けて改修を行い、ヘアピン形状の簡略化やシケインの廃止、コーナー半径の拡大などにより高速コースとなり、オーバテイクのチャンスが増えるレイアウトとなりました。この改修により全長は5.554kmから5.28kmに短縮され、コーナー数は21から16へ減少しています。
ホームストレートの先は90度左のターン1で、ここはオーバーテイクポイントです。そこから高速区間を抜けて、ターン5のヘアピンに向かいます。バックストレートは1.2kmと長く、シケインが廃止されたことで、ストレート途中とターン6の進入が、このコース最大のオーバーテイクポイントであり、スピード勝負が見所です。
セクター3のホテル区間がこのコースの大きな特徴で、ホテルの下をF1が通過する世界的にも珍しいコースレイアウトとなっています。ホテルを抜けると最終コーナに向かって加速し、ホームストレートへ戻ります。

サーキットの名勝負
シーズン最終戦というバックボーンによって、タイトル決着の場としてアブダビGPは数々の名勝負を生み出してきました。
2010年、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、レッドブルのマーク・ウェーバーとセバスチャン・ベッテル、マクラーレンのルイス・ハミルトンの4人によるタイトル争いは最終戦アブダビGPで決着。ランキング3位で最終戦を迎えたベッテルが、ポール・トゥ・ウインで逆転し、当時の史上最年少チャンピオンが誕生しました。
2021年、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのハミルトンは、史上稀に見る大接戦を展開し、同点で最終戦アブダビGPを迎えました。ポールポジションはフェルスタッペンが獲りましたが、スタート直後にハミルトンに先行を許し、レースはハミルトンが主導権を握りました。ハミルトンの優勝が揺るがないと思われたレース終盤、コース上でスピン、ストップしたマシンが出て、セーフティカーが導入されます。このタイミングを活かし、ニュータイヤに交換したフェルスタッペンが最終ラップでハミルトンをオーバーテイクし優勝。自身初のチャンピオンを獲得しました。Hondaはこの年限りでF1活動の終了を発表しており、最後のレースで第4期念願のタイトル獲得を果たしたのです。このレースはセーフティカー導入時の手順など、後にさまざまな議論を呼びましたが、この後数々の優勝記録を作って4連覇を果たし、絶対的王者となったフェルスタッペンによるもっとも記憶に残るレースとなっています。
- 最速ポールポジションタイム
- 1:22.109
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2021年)
- Honda予選最速タイム
- 1:22.109
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2021年/ポールポジション)
- 最速ファステストラップ
- 1:25.637
ケビン・マグヌッセン(ハース/2024年)
- Honda決勝最速タイム
- 1:26.103
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2021年/ファステストラップ)
※全長5.281kmのコースレイアウトにおけるデータ。

Hondaでの戦績
サーキットに刻まれてきたHondaの挑戦と実績の軌跡を、戦績データと共に振り返ります。