2022

ハーフレースとなった雨の鈴鹿で
フェルスタッペン連覇達成

Hondaとレッドブルがパートナーシップを結んだのは2019年のことで、2014年の新パワーユニット(PU)時代以降連覇を続けるメルセデスを相手に、若きエースのマックス・フェルスタッペンが2021年に自身初のワールドチャンピオンを獲得していました。このタイトル獲得を有終の美とし、Hondaは第4期活動を終了しました。

当時、世界はコロナ禍に揺れていました。そのため2020~2021年と、鈴鹿でのF1グランプリは中止され、日本GPの歴史に空白を作ることになってしまいました。一方、PU開発が規則により凍結され、2026年から新たな規則が導入されることもあって、レッドブル陣営は2022年以降もRBPT(レッドブル・パワー・トレインズ)とのテクニカルパートナーシップという形態でホンダとの関係を継続し、ホンダ・レーシング(HRC)製のPUを引き続き使用し続けることになりました。

2022年秋、3年ぶりに鈴鹿での日本GPが開催されました。この年の日本GPは全22戦中の第18戦で、レッドブルはここまで圧倒的な速さを見せ続けていました。決勝日は金曜と同様の雨に見舞われ、スタート直後の混乱と天候悪化により、レースは2周目に赤旗中断。レース再開は天候回復を待って大幅に遅れ、なんとか再スタートはしたものの、28周終了時点で3時間ルールによってチェッカーが振られて終了します。規定の53周のほぼ半分の周回数だったのでハーフポイントとなり、マックス・フェルスタッペンのタイトル確定は次戦に持ち越しかと思われました。しかし、この年は「レースが中断されて再開されなかった場合」とルールが限定されていたため、チェッカーが振られたこのレースではフルポイント獲得となり、フェルスタッペンのタイトルが確定したのです。2番手でチェッカーを受けたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、コース外走行によるアドバンテージがあったとして5秒ペナルティが科されたため、その背後でフィニッシュしたセルジオ・ペレスが2位に繰り上がり、その結果レッドブルは鈴鹿で1-2を達成したのでした。ポイント計算の混乱によってチェッカー直後は多くの人がタイトルの行方を確認し合って錯綜しましたが、結果はタイトル確定の劇的なレースとなり、3年ぶりの日本GPはHondaにとっても印象的なものとなりました。