Circuit info
- Circuit Length
- 5.891 km
- First Grand Prix
- 1950
- Number of Laps
- 52
- Race Distance
- 306.198km
Location
- Address
- Silverstone Circuit, Towcester, Northamptonshire, NN12 8TN, United Kingdom
- Google Maps

サーキットの歴史
イギリスGPが開催されるシルバーストンは、F1の聖地とも言える歴史と伝統、そして激しい戦いの場として有名なサーキットです。
シルバーストンは、元は第二次世界大戦時の空軍基地でした。戦後、使われなくなった滑走路と周回路を組み合わせたコースが作られ、1950年に最初のF1世界選手権となる第1戦イギリスGPが開催された歴史的な地なのです。イギリスGPは1950年以降、毎年欠かさず開催されてきた数少ない大会ですが、その舞台はシルバーストン、エイントリー、ブランズ・ハッチの間で移り変わり、1987年から現在までシルバーストンに固定されています。
初期のシルバーストンは、飛行場由来の広いコース幅と高速レイアウトが特徴でした。特にウッドコート、コプス、ストウなどは高速コーナーとして知られ、長い間「勇気のサーキット」と呼ばれていました。一方で安全性の問題もあり、1975年には超高速のウッドコートにシケインが追加されました。これは、シルバーストンがシンプルな高速コースから、現代的な安全基準を備えたグランプリサーキットへ変わっていく象徴的な出来事でした。
さらに1991年、シルバーストンは大幅な改修を経て生まれ変わります。安全性の向上と最高速の抑制、そして観客の視認性を改善するために、超高速コースから現代的な中高速のテクニカルコースへ変貌を遂げたのです。マゴッツ、べケッツ、チャペルの3つのコーナーを高速S字区間とし、最終区間をブリッジ、プライオリー、ブルックランズ、ルフィードの連続コーナーによるインフィールドセクションに改修しています。1994年にはアビーコーナーをシケイン形状に変更、高速化するF1マシンに対応し、安全性の面で速度抑制策を続けてきました。
2010年にはさらに大きな改修を行い、アリーナセクションを新設。これによりコース全長は750m延びて5.891kmとなりました。新設された部分は低速なテクニカルセクションで、オーバーテイクのチャンスを増やすことがひとつの目的でした。ドライバーになかには伝統的な高速コースという特色が薄らぐことへの反対意見も多くありましたが、現在は現代的な高速区間と低速区間の融合として定着しています。

コースの特徴
かつての超高速コースというイメージはなくなりましたが、シルバーストンの特徴はやはり長いストレートと、その後の高速コーナーです。コプス、ストウはドライバーの勇気が試される高速コーナーであり、マシンの空力性能や動力性能が試されるポイントでもあり、シルバーストンの見どころです。
改修によって高速S字区間となったマゴット、べケッツ、チャペルの複合コーナーは、現代F1の最高峰の切り返しポイントとして有名です。また、スタジアムセクションはバトルが見やすい場所となり、多くの観客にとって絶好の観戦ポイントとなっています。
シルバーストンでは空力性能が極めて重要であり、ストレート、高速コーナーでのスピードと安定性がタイム短縮のカギとなります。一方でシケインや低速コーナーの安定性も必要で、ダウンフォースのバランスが難しいコースです。また、高速コーナーによるタイヤの消耗が激しいコースとしても知られ、全般的に右回りコースなので、特に左フロントタイヤ、そしてリヤタイヤの消耗が激しく、レースではタイヤマネージメントと戦略も重要な要素となります。

サーキットの名勝負
1980年代は高速コースの代名詞だったシルバーストンでは、パワー至上主義だったF1において象徴的なレースが繰り広げられました。1987年、Honda V6ターボのRA167Eは、圧倒的なパワーで選手権を席巻していました。なかでも第7戦イギリスGPは、その象徴的なレースとして語り継がれています。シーズン序盤から他を寄せ付けない速さを見せていたウイリアムズHondaは、ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルのチームメイト同士が激しいリーダー争いを展開。イギリスGPでもピケがポールポジションを獲得すると、猛追するマンセルがレース最終盤にトップに立ち、ウイリアムズが1-2フィニッシュを飾りました。
Hondaはこの年ロータスにもエンジン供給を行っており、ドライバーはアイルトン・セナと中嶋悟です。イギリスGPでは、セナは予選3位につけ、レースも3位でフィニッシュ。中嶋は予選12位と出遅れましたが、決勝では速さと粘り強さを見せてポジションを上げ、レース後半に上位車にトラブルが発生したこともあり、4番手でチェッカーフラッグを受けました。これにより1987年のイギリスGPは、Hondaエンジン搭載車が1位から4位を占める歴史的なレースとなったのです。
2021年のイギリスGPは、レッドブルHondaのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンによる激闘のシーズンを象徴するようなレースとなりました。前戦までに5勝を挙げたフェルスタッペンが、シリーズをリードして迎えた第10戦イギリスGP。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンはトップを守りましたが、1周目のコプスで背後から迫るハミルトンと接触してコースアウトを喫します。マシンはバリアに激突して、フェルスタッペンはそのままリタイア。一方のハミルトンはレースを制して、優勝を飾りました。最終的にフェルスタッペンがチャンピオンを獲得したこの年において、両者の剥き出しの闘争心が激突したレースとして、強烈な印象を残した一戦となりました。
- 最速ポールポジションタイム
- 1:24.303
ルイス・ハミルトン(メルセデス/2020年)
- Honda予選最速タイム
- 1:24.892
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2025年/ポールポジション)
- 最速ファステストラップ
- 1:27.097
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2020年)
- Honda決勝最速タイム
- 1:27.097
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2020年/ファステストラップ)
※全長5.891kmのコースレイアウトにおけるデータ。

Hondaでの戦績
サーキットに刻まれてきたHondaの挑戦と実績の軌跡を、戦績データと共に振り返ります。
