Circuit info
- Circuit Length
- 4.927 km
- First Grand Prix
- 2008
- Number of Laps
- 62
- Race Distance
- 305.337km
Location
- Address
- Marina Bay, Singapore
- Google Maps

サーキットの歴史
シンガポールGPの歴史は古く、1961年にトムソン・ロード・サーキットで開催されたフォーミュラ・リブレなどのレースが嚆矢とされています。1962年から1965年まではマレーシアGPと呼ばれていましたが、1965年に独立を果たし、1966年にシンガポールGPに戻され、1973年まで続きました。
2000年代に入ると、F1世界選手権の開催に向けてシンガポール政府が招致活動を行い、2007年に翌年からのF1開催を発表しています。舞台となるマリーナベイ・ストリート・サーキットは、シンガポール中心地のマリーナ湾岸地域に特設された全長約4.9kmのストリートコースで、F1初のナイトレースの開催となりました。観光客誘致を目的としたF1開催は、F1史上初のナイトレースへの関心も高まり、大きな経済効果を生むイベントとして成長しています。

コースの特徴
湾岸エリアに特設されるコースは、平坦で加速区間となる直線部を多く設置しています。同様のモナコ市街地コースとはまったく性格の異なるコースで、低速コースではない趣です。
ホームストレートを抜けると、ターン1、ターン2はシケイン状のタイトコーナーで、すぐに180度回り込むターン3を迎えます。ここから一気に加速し、中速コーナーのターン5を右に曲がると、このコースで最高速を記録するセクションを経て、ターン7の左直角コーナーへ。このコーナーへの進入は、最大のオーバーテイクポイントです。
ターン8、9は交差点の90度コーナーで、ターン10はシンガポールスリングと呼ばれる左コーナーです。かつてはシケイン状の切り返しでしたが、2013年の改修でひとつのコーナーとなりました。ターン13はヘアピン状のタイトコーナーで、マーライオン・ヘアピンと呼ばれています。
セクター3は、2023年に大きくコース改修が行われた区間です。以前はターン16からターン19にかけて非常に低速でテクニカルなセクションでしたが、直線に改修されました。これによりコーナー数が23から19となり、現在に至っています。
シンガポールGPは、ドライバーにとって過酷なレースと言われています。市街地コースの、コース幅が狭い、壁が近い、路面のグリップレベルが低いという難しさに加え、高温多湿の環境がドライバーを苦しめます。気温はナイトレースでも30度前後となり、湿度は80%を超えるなか、レースはほぼ2時間フルで行われるため、ドライバーにはとても厳しい戦いとなります。

サーキットの名勝負
開催初年度の2008年、ルノーのフェルナンド・アロンソが優勝を飾りましたが、チームメイトによる故意のクラッシュによりセーフティカーが導入され、それがアロンソに有利に働いたという疑惑が生じました。「クラッシュゲート事件」として、F1史に残る大騒動に発展します。ルノーはチームの指示であったことを認め、当時のマネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレとテクニカルディレクターのパット・シモンズがチームを離脱。FIAはブリアトーレに永久追放処分(その後取り下げ)、シモンズに5年間の資格停止処分を決めています。また、この年チャンピオン争いをしていたフェリペ・マッサは、タイトルを逃した要因としてレースの無效を主張し、FIAなどに損害賠償を求める訴訟を起こしています。
2023年、シーズンを圧倒していたレッドブル・ホンダRBPTが、22戦21勝の記録的な勝利を挙げるなか、唯一勝利を逃したのがシンガポールGPでした。高い空力性能を誇るマシンは、高速コーナーのないバンピーなコースでその弱点を露呈する形となり、予選、決勝ともに精彩なく大会を終えました。連勝記録を更新していたレッドブルとマックス・フェルスタッペンでしたが、レッドブルの連勝は15、フェルスタッペンの連勝は10で途絶えました。しかし、シンガポールGP後は再び圧倒的な速さと強さを取り戻し、全22戦のシーズンにおいて、レッドブル・ホンダRBPTは21勝、フェルスタッペンは19勝を挙げ、記録ずくめの伝説的な年となりました。
- 最速ポールポジションタイム
- 1:29.158
ジョージ・ラッセル(メルセデス/2025年)
- Honda予選最速タイム
- 1:29.340
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2025年)
- 最速ファステストラップ
- 1:33.808
ルイス・ハミルトン(フェラーリ/2025年)
- Honda決勝最速タイム
- 1:35.641
リアム・ローソン(レーシングブルズ/2025年)
※全長4.927kmのコースレイアウトにおけるデータ。

Hondaでの戦績
サーキットに刻まれてきたHondaの挑戦と実績の軌跡を、戦績データと共に振り返ります。