Circuit info
- Circuit Length
- 4.657 km
- First Grand Prix
- 1991
- Number of Laps
- 66
- Race Distance
- 307.236km
Location
- Address
- Mas La Moreneta s/n, Montmeló, Barcelona 08160, Spain
- Google Maps

サーキットの歴史
スペインGPの歴史は古く、1920年代から断続的に行われていました。F1世界選手権としては、市街地コースであるペドラルベスで1951年に初めて開催され、1954年も同コースで実施されました。1955年ル・マンでの大事故により公道レースの危険性がクローズアップされるようになり、1966年までスペインGPは行われませんでした。1967年に選手権外で再開し、1968年からは1975年までマドリード近郊のハラマ・サーキットとバルセロナ公園内に設置されたモンジュイックで交互開催されていました。1975年、モンジュイックで走行中のマシンのリヤウイングが観客席に飛び込み、複数の死傷者を出す大事故が発生。モンジュイックでの開催はこの年限りとなり、1976年から1981年まではハラマで開催(1980年は選手権から除外)され、その後一度カレンダーから姿を消しています。
1986年、アンダルシア地方に新設されたヘレス・サーキットでスペインGPは復活しましたが、スペインで人気の2輪レースを想定したコースで、F1には抜きにくいコースでした。
1991年、バルセロナ郊外に新設されたカタルーニャ・サーキットでの開催が始まり、以降スペインGPの舞台として長い間定着してきました。しかし2026年、その歴史は一区切りをつける時を迎えました。2026年までのグランプリ開催契約を持つカタルーニャでしたが、スペインの首都マドリード市内に新設された公道と常設コースを組み合わせたマドリンクが、2026年から10年間の“スペインGP”開催契約を締結したため、協議の結果、カタルーニャでの2026年大会はバルセロナ・カタルーニャGPとなり、スペインGPとしての開催は2025年までの35年で幕を下ろしたのです。そして、2027年以降は2032年までバルセロナ・カタルーニャGPとして、スパ・フランコルシャンでのベルギーGPとの隔年開催が決まっています。

コースの特徴
カタルーニャ・サーキットは、コーナーの配置が非常にバランスの良いレイアウトで、マシンの評価に適したコースとして、長年ウインターテストにも使用されてきました。また、ドライビングとセットアップ能力の両方が試されるコースとして、ドライバーからも高評価を得ています。1kmを超える下りのメインストレート、長い高速コーナーとして空力性能を測りやすいターン3、その先は180度まわり込むレプソル・コーナーからヘアピンのセアト・コーナーを経て、中速主体のテクニカル区間へと続いています。2007年、第3セクターの最終コーナー手前に高速化を抑制するためのシケインが設置されましたが、オーバーテイクを推進するために2023年に撤去され、以前のレイアウトに戻されました。
カタルーニャ・サーキットはタイヤに厳しいコースとしても有名で、フロントタイヤの消耗が激しく、特に左フロントは長い右コーナーが多いことから、タイヤマネジメントがポイントとなります。また、海に近いため風の影響が大きいことでも知られ、頻繁に変わる風向きによってマシンの安定性やブレーキング、スピードの変化がドライバーを悩ませることになります。

サーキットの名勝負
カタルーニャ・サーキットでの初開催となった1991年、歴史に残るバトルが繰り広げられました。全16戦のシーズン終盤、連覇に向けてポイントリーダーを行くマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナは、タイトル決定のチャンスを見据えながら、第14戦スペインGPを迎えました。しかし、予選でエンジントラブルに見舞われたセナは、3位に終わります。ポールポジションはマクラーレン・ホンダのチームメイトであるゲルハルト・ベルガーでした。2位はランキングでセナを追うウイリアムズのナイジェル・マンセルです。スタート前に降った雨により、レースはウエットコンディションでスタートしました。好スタートを切ったセナは2番手に上がり、マクラーレン・ホンダは1-2態勢を築きます。レース序盤、トップを走行するベルガーの後方で、セナとマンセルが激しいバトルを展開。5周目、セナの背後に迫ったマンセルは、メインストレートでセナに並び、譲らないセナとホイールが接触するかと思われるくらい接近した並走状態でターン1へ。ギリギリの攻防はマンセルに軍配が上がり、その後ベルガーも制して、マンセルが優勝しました。セナは珍しくスピンを喫するなど、精彩を欠いて5位でフィニッシュ。最終的に連覇を達成したセナでしたが、上昇機運にあったマンセルとの迫真のバトルは、まさに名勝負として語り継がれています。
マシンとドライバーの総合力が試されるカタルーニャでの勝利は、真の実力者であることの証明とされていました。2016年、次世代のチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが史上最年少(当時)で初優勝を飾ったのがスペインGPでした。圧倒的な速さを見せていたメルセデスの2台が同士討ちで脱落するという波乱の展開を、トロロッソからレッドブルに昇格したばかりのフェルスタッペンが、冷静かつノーミスのドライビングで勝利し、その才能の非凡さを見せつけたのです。後のフェルスタッペンの活躍の始まりとも言える18歳228日目の、そしてオランダ人ドライバーとしても初のF1優勝でした。
- 最速ポールポジションタイム
- 1:11.383
ランド・ノリス(マクラーレン/2024年)
- Honda予選最速タイム
- 1:11.403
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2024年)
- 最速ファステストラップ
- 1:15.743
オスカー・ピアストリ(マクラーレン/2025年)
- Honda決勝最速タイム
- 1:16.330
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2023年/ファステストラップ)
※全長4.657kmのコースレイアウトにおけるデータ。

Hondaでの戦績
サーキットに刻まれてきたHondaの挑戦と実績の軌跡を、戦績データと共に振り返ります。