Circuit info
- Circuit Length
- 4.653 km
- First Grand Prix
- 2020
- Number of Laps
- 66
- Race Distance
- 306.826 km
Location
- Address
- Sítio do Escampadinho, Mexilhoeira Grande, 8500-148 Portimao, Portugal
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サーキットの歴史
ポルトガル南部、大西洋に面した美しい海岸線と温暖な気候で知られるアルガルヴェ地方の丘陵地帯に建設された、正式名称アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ(Autodromo Internacional do Algarve)は、近郊都市の名から「ポルティマオ」と呼ばれることが多いサーキットです。
ポルトガルGPは、ポルトの市街地を駆け抜けた1950年代、リスボンのモンサント、そしてアイルトン・セナの伝説が生まれたエストリルなど、各地を舞台に長い歴史を紡いできました。数々の伝説的レースが繰り広げられたF1ポルトガルGPでしたが、施設の老朽化や世界的なF1開催の広がりのなかで、1996年を最後に開催されなくなっていました。
2001年、サーキットを中心とした複合施設建設のプロジェクトが始動します。リゾート地として世界的に知られるポルトガル最南端のアルガルヴェ地方がその地に選ばれ、設計を手掛けたリカルド・ピナは、起伏の大きい自然の地形に合わせてアップダウンの激しいコースを作り上げます。これがアルガルヴェ最大の特徴となりました。
アルガルヴェ・インターナショナル・サーキットは、工事期間は7カ月という短期間で建設され、2008年秋に完成、同年11月2日に正式オープンしました。開場後、最初の大イベントとして開催されたのが、スーパーバイク世界選手権のシーズン最終戦でした。全長約4.65km。激しいアップダウンに高速、中速、低速コーナーを組み合わせたレイアウトは、ライダーやチームから高い評価を受けました
2008年末から2009年初めにかけて、アルガルヴェではF1テストが実施され、F1マシンの走行が十分可能なことを示しました。しかし、グランプリ開催の壁は高く、スーパーバイクやGT、耐久レースなど国際カテゴリーを開催しながら存在感を高めていきます。
2020年、新型コロナウイルスの蔓延でF1はカレンダー変更を余儀なくされ、代替開催地の選定に苦労するなか、白羽の矢が立ったのがアルガルヴェでした。7月24日、F1はニュルブルクリンク、イモラとともに、アルガルヴェでの開催を発表。2020年10月25日、ポルトガルGPが24年ぶりに復活しました。
しかし、アルガルヴェはコロナ禍による代替開催地という性格が強く、世界の状況が正常化すると、従来の開催地が復帰。2022年以降、ポルトガルGPは再びF1カレンダーから外れました。しかし2回の開催でポルティマオはF1の世界に強烈な印象を残し、ポルトガルGP復活の気運が高まります。2025年12月、F1はポルトガル政府、観光当局、プロモーターとの合意により、2027年と2028年にポルトガルGPをアルガルヴェで開催することを正式発表。2021年以来、6年ぶりにポルトガルGP復活が決まっています。

コースの特徴
アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット、通称ポルティマオは1周4.653kmで、15のコーナーが配されています。最大の特徴は、丘陵地帯をそのまま利用した激しい高低差です。サーキット側が公表するデータによれば、最大上り勾配は6.2%、最大下り勾配は12%とされています。
F1公式サイトではこのコースを「丘を上り、谷へ下る」と紹介しているように、マシンは1周の間に何度も駆け上がり、その向こう側へ飛び込んで行きます。ドライバーからはエイペックスが見えない場所が多く、このブラインドコーナーがコースの難易度を高めています。上り坂の頂上にコーナーがあり、下り坂の途中でブレーキングしなければならず、ステアリングを切った先の路面が見えないという独特のコースです。約1kmに及ぶホームストレートを全開で駆け抜け、下り勾配でターン1を迎えます。中速右コーナーのターン1は、代表的なオーバーテイクポイントです。
ターン2を高速で通過し、その先で一気に速度を落としてターン3へ向かいます。ラゴス(Lagos)と呼ばれるターン3は、この区間でもっとも速度を落とすタイトな右コーナーです。ターン3の出口からすぐに次の上り区間へ向かうため、コーナー立ち上がりの加速が重要で、早く向きを変えすぎるとマシンは立ち上がりで外へ膨らみ、加速が鈍るためドライバーは進入ではやや先のエイペックスを狙います。
ターン4へ向かってマシンは上り坂を駆け上がっていきます。丘の頂上へ到達すると、ドライバーの視界からその先の路面が消えるこのコーナーは、アルガルヴェの特徴であり、最大の難所と言われています。ターン4を抜けると短いストレートとなり、そこから今度は一気に下りながら、ターン5の左ヘアピンTorre VIPへ飛び込みます。このコーナーもコースを代表するブレーキングポイントです。
ターン5を立ち上がった後には再び高速区間が始まります。加速しながらターン6は高速で通過するブラインドの区間となり、続くターン7も高速コーナーです。
そしてターン8でのブレーキングでは、マシンがまだ前のコーナーから完全に真っすぐになっていない状態で減速を始めることになる難しいコーナーで、ドライバーの技量が試されます。
ターン8からマシンは急激に上っていきます。そして丘の頂点を越えた先に待つのが高速のターン9で、急な上りの後にコースが再び落ち込み、視界が重要になります。ドライバーからは進入時に出口が完全には見えず、経験とチャレンジが求められます。
ターン9を抜けると、再び上りながらテクニカルなターン10、11の複合コーナーとなります。ターン11をクリアすると、マシンは再び下り始めます。その途中にあるターン12は高速コーナーで、さらに下りながらターン13へ向かいます。ターン13は左へ大きく回り込み、特徴的なターン14へつながります。ターン14は外側へ傾くオフキャンバーの性格を持ち、スピードを上げることが難しいコーナーです。その先には高速の最終コーナーから、長いホームストレートとなるため連続した区間としての連動性が重要です。
最終コーナーであるターン15、Galpはアルガルヴェ最大の見どころです。急激な下り傾斜で大きく右へ旋回しながら、ホームストレートへ向かいます。アクセル全開で抜けることが理想ですが、下り傾斜によるタイヤへの負担が大きく、ダウンフォースのセッティングがカギとなる非常に難しい高速コーナーです。

サーキットの名勝負
アルガルヴェでのF1開催は2020年、2021年の2回ですが、特徴的なサーキットにふさわしい好レースが展開されました。2020年はルイス・ハミルトンが92勝目を挙げ、史上最多優勝回数の記録を更新する、メモリアルな大会となりました。2021年はハミルトンとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンの激しいタイトル争いのなかで行われ、両者は激しいバトルを展開します。3番手スタートからハミルトンを攻略して2番手になったフェルスタッペンを、ハミルトンが反撃してポジションを奪い返すと、レース中盤トップに立ち、2年連続アルガルヴェで勝利します。シーズン序盤の真っ向対決を象徴するような緊迫したレースでした。
- 最速ポールポジションタイム
- 1:16.652
ルイス・ハミルトン(メルセデス/2020年)
- Honda予選最速タイム
- 1:16.904
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2020年)
- 最速ファステストラップ
- 1:18.750
ルイス・ハミルトン(メルセデス/2020年)
- Honda決勝最速タイム
- 1:19.854
マックス・フェルスタッペン(レッドブル/2020年)
※全長4.653kmのコースレイアウトにおけるデータ。

Hondaでの戦績
サーキットに刻まれてきたHondaの挑戦と実績の軌跡を、戦績データと共に振り返ります。