「令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 開発部門」を受賞
Hondaの技術者が、「グローバルなCO2削減を実現する進化型CVTベルトの開発」の業績に関して、「令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 開発部門」を受賞し、本日、文部科学省にて表彰式が行われました。
科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術水準の向上に寄与することを目的に、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた個人または団体を、「科学技術賞」、「若手科学者賞」、「研究支援賞」、「創意工夫功労者賞」の各賞において文部科学大臣が表彰するものです。
受賞者の業績であるCVTベルトは、エンジンの動力をタイヤに伝えるCVT(無段変速機)の基幹部品です。従来の技術では、金属ベルトが動力を伝達する際、その構造により摩擦損失が生じ効率が低下していました。これに対して、今回ベルトの設計や構造を改良することで摩擦損失を大幅に低減し、最適な動力伝達効率をもたらすCVTベルトの開発に成功しました。
このCVTベルトは、アジアや南米などで販売されているコンパクトカー「CITY(シティ)」の内、タイ仕様のCVTに採用され、走行時のCO2排出量を120g/kmから100g/km以下に減らすなど、CO2削減に貢献しています。
科学技術賞 開発部門
受賞者
- 矢ヶ崎 徹(やがさき とおる)
本田技研工業株式会社 四輪事業本部 四輪開発センター - 隅田 聡一朗(すみだ そういちろう)
本田技研工業株式会社 電動事業開発本部
受賞業績
「グローバルなCO2削減を実現する進化型CVTベルトの開発」
科学技術分野の文部科学大臣表彰 Honda受賞歴
平成27年度 科学技術賞 開発部門 「低燃費と力強い加速を両立したハイブリッドシステムの開発」
平成28年度 科学技術賞 開発部門 「小型水素ステーション向け差圧式高圧水電解システムの開発」
平成29年度 科学技術賞 開発部門 「小型ビジネスジェット機用ターボファンエンジンの開発」